曽木の滝の次は、絶景その2の、丸池湧水に行きました。場所は、JR肥薩線栗野駅の、ほぼ真ん前です。そこにきれいな水が湧いている池があるわけです。
それにしても、三島の柿田川湧水群もそうだったけれと、湧水地の水って、本当に“水色”なんだよね。「水は透明で色なんて無いでしょ?」って思うのだけれど、でも、湧水地の水、それも湧き出している箇所の水って、水色に見えるんだよね。だから、水色って色は、生まれたばかりのきれいな水の色…なんだろうね。
きれいな泉を見ると、こころが清冽になるのは、なぜでしょう?
丸池湧水の後は、バスはホテルに向かって、信号の無い山道や農道などの細くて曲がりくねった道ばかりを走ります。周りを見ると、杉林と竹林ばかりです。おそらく、これは自然林ではなく、計画的に杉と竹を植えて作った風景なんだろうなあ…と思いました。つまり、鹿児島県は昔から林業が盛んだったって事なのでしょう。
ところどころ「山崩れを起こした?」ような景色が見えますが、よく見ると、その山の部分だけ、杉の木をバッサリと切っただけのようです。ただ、山の上の方から下の方まで、縦長の区域に木がなくて、地面が丸見えなので、山崩れのように見えるだけで、よく見ると、杉の根元は山に残っている(山崩れ防止のためでしょうね)し、そのそばに苗木も植えられていますから、別に山崩れを起こしたわけではないようです。
つまり、現在でも林業が盛んに行われている…んでしょうね。
また、ところどころに茶畑がありました。なんでも、この霧島地方は九州における茶処の一つで、茶葉の生産が盛んに行われているそうです。そして、茶畑には、風力発電にしては羽の小さな扇風機のようなポールがたくさん立っています。あれは何だろうと思っていたら、霜よけの扇風機なんだそうです。あの扇風機が回っていると、どういう原理かは知らないけれど、霜が出来づらくなるようなのです。
ちなみに我々が旅行で訪れた時は、霧島地方には「霜注意報」が出ていたので、余計にブンブン回っていたのかもしれません。それにしても…霜注意報、生まれて初めて聞いた言葉です。湘南地方には、まず、絶対に、金輪際、出ない注意報です。霜なんて、子どもの頃に何回か見ただけで、ここ数十年見たこと無いよ。たぶん、息子くんは霜なんて知らないよなあ…。鹿児島って、霜が立つほど寒いんだなあ。
また、鹿児島のちょっとひなびた地域では、山肌も道路も、どこもかしこも苔生していました。とにかく、岩であろうが、石であろうが、コンクリであろうが、アスファルトであろうが、どこもかしこも、苔コケこけ…なのです。どっちを向いても緑色なのです。こんなに苔生した地域は初めてです。まさに苔天国って感じでした。
鹿児島って苔だらけなのですよ。
そうこうしているうちに、本日のお宿の霧島のホテルに到着しました。お部屋は和洋室で、洋室と和室の両方があって広い部屋です。部屋が広いだけで、心理的にゆったりできるので良いですね。ベッドまたはふとんの両方があって、好きな方で寝ればいい感じです。私は、ふとんを敷くのが面倒なので、和室でパソコンをして、洋室で寝ました。
霧島温泉は、お湯が良いです。硫黄温泉なんだそうですが、ほぼ無臭で若干のにごり湯でした。温度調整が適度にぬるくて、いつまでも入っていられる感じです。また、湯上がりに薬茶のサービスもあります。ホテルに着いて、すぐに大浴場を楽しみ、夕食後には野天風呂を楽しみました。実はこのホテル、大浴場と野天風呂は全然違う場所にあるので、一度に両方を楽しむわけにはいかないのです。
夕食は、いわゆる“ホテルのバイキング”でした。私は山盛りの刺し身を食べました。九州の魚も美味しいです。他の人たちは、焼き肉やしゃぶしゃぶで、黒毛和牛とか黒豚とか地鶏とかを堪能していましたが、私は海の幸の方が好きなんだよね。
とは言え、牛も豚も鶏も、しっかり食べました(ま、そりゃあね)。
それにしても…寒いです。そこで、ネットで調べたら、なんと、鹿児島って、基本的に湘南よりも寒いんですね。緯度は鹿児島の方がだいぶ低いのだけれど、海流の違いなのかな? たいてい鹿児島の方が寒い…と言うよりも、湘南の冬が温かいみたいです。ちなみに、夏は割と涼しいのが湘南の特徴でもあるわけです。夏は涼しく、冬は温かいのが湘南地方なのです。もしかして、湘南って住みやすい?
そんな感じで鹿児島の第1日目でした。お休みなさい。
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