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ノドの健康も考えて歌いましょう

 声楽のレッスンに行ってきました。まずはハミング練習に発声練習です。

 しっかりと息を吐きましょう。ただし、息は吐き過ぎないように注意しましょう。息を吐き過ぎるとノドに負担がかかりますので、そこは注意です。息をきちんと吐いて、しっかり息を支えます。そしてノドを開いて、響きを上げていきます。

 “息を支える -> ノドを開ける -> 発声する”という手順をしっかり守ります。これを1回1回、短時間できちんと行って発声することが大切です。そして、これを息を流したまま出来ると、なお良いのです。

 まずはファルヴォ作曲の「Dicitencello vuie/彼女に告げて」を通して歌いました。受けた注意は以下の通りです。

 「ナポリ語を誤魔化さない」「重い曲だけれど、なるべく軽くレガートで歌う」です。

 まず、ナポリ語の件だけれど、この曲は、いわゆるナポリ民謡なので、イタリア語の方言の一つであるナポリ語で書かれています。基本的な書字法はイタリア語と同じなので、イタリア語のテキストを読む感じでいけば良いのですが、イタリア語とはかなりスペリングが違うので、正直、読み慣れないわけで、歌いながら、口ごもってしまって、結果、誤魔化してしまうわけなんだけれど、それが酷すぎるってわけです。

 次回までに、しっかり歌詞も読み込んで誤魔化しを少なくして歌いたいと思います。

 この曲は、そもそも、かなり重い曲ですから、何も考えずに歌ってしまうと、歌い方もかなり重たくなってしまいます。声が重い人なら、それも仕方ないのだけれど、私の声はさほど重くないのですから、それを重く歌ってしまうと、声があっという間に消耗し、ノドを痛めてしまいます。なので、軽く歌えるところは、なるべく軽めに声を流して歌い、しっかり重く歌わないといけないところだけは、きちんと重めに歌っていくわけです。

 特に、アクセント記号が付いている箇所は、はっきりと重い声で歌います。

 重い声…と言うのは、声の中に低音成分が多めの声です。つまり、テノールであってもバリトン寄りの声で歌えば、自ずと声は重くなるわけです。バリトンの人なら、特に考えなくても、普段から重い声で歌っているわけですが、テノールは基本的に声質が軽いわけですから、意識して、バリトンっぽい声を出していかないと、声は重くならないわけです。

 でも、テノールがバリトンっぽい声を出していると、ノドの消耗が激しくなるわけで、それは声の健康的に良いわけありません。だから、曲が重い声を要求していても、テノールならば、必要以上に重い声で歌ってはならないわけです。

 「Dicitencello vuie/彼女に告げて」はテノールに向けて書かれた曲ですが、必要としている声はかなり重たい声なのです。まあ、普段からプッチーニとかヴェリズモ・オペラのあたりを歌っているテノール向けの曲ってわけです。私にはプッチーニは重たいからなあ…。

 なので、重たく歌わなきゃいけないところは、しっかりと重たく歌い、そうでもないところは、本来の自分の軽めの声で歌っていく…つまり、歌の中で声にしっかり軽重のメリハリを付けて歌っていきましょうって話なのです。

 そして、軽重を付けながらも、レガートで…と言うよりも“ねっとりした感じ”で歌っていけると、よりイタリアっぽい感じになるそうです。

 そうやって、ノドの健康を守りながらも、声を聞かせる感じで歌わないといけないのです。

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