上野に着いた我々は、まずは昼食を食べました。上野は大変混雑していましたが、たまたまのタイミングでしゃぶしゃぶ屋が空いていたので、昼食だというのに関わらず、しゃぶしゃぶの食べ放題を食べることにしました。
食べ放題を良いことに、牛肉を16人前(1人前は、大きい薄切り肉が4枚です)をすきやきの割り下味のスープで食べました。つまり、しゃぶしゃぶ屋に入って、しゃぶしゃぶをすき焼き風味で食べたわけです。妻からは、ちょっと小言を言われましたが、しゃぶしゃぶという気分ではなかったのですから、仕方ありません。あ、野菜も豆腐もうどんもたっぷり食べたよ。なので、お腹はパンパンになって、食後はちょっと苦しかったです。
すき焼きの割り下っぽいスープで、軽く甘辛く煮た牛肉を生卵にからめて食べると…最高ですわ。ただ、店の中は、上野で観光地って事もあって、泣き叫ぶ赤ん坊の声と、怒鳴り合う中国語で、BGMが聞こえないほど騒がしかったです。
ほんと、今の日本の観光地は、どこに行っても中国語がつんざいています。日本人は、一体、どこに行ってしまったのでしょうか? 中国人のいない静かな観光地に行きたいです…。
食後は、文化会館に直行です。ヴィットリオ・グリゴーロのテノールコンサートを聞きに行きました。
座席はほぼ正面の、前から8列目の座席で、とても良い席でした。セットリストは以下の通りです。
前半
1)「泣くな、リュー」(トゥーランドット)
2)「やがて来る自由の日」(西部の娘)
3)「なんと素晴らしい美人」(マノン・レスコー)
4)「お前の言うとおりだ」(外套)
5)「誰も寝てはならぬ」(トゥーランドット)後半
1)「私の心は疲れ」(アドリアーナ・ルクヴルール)
2)「5月の晴れた日のように」(アンドレア・シェニエ)
3)「母さん、あの酒は強いね」(カヴァレリア・ルスティカーナ)
4)「ある日、青空を眺めて」(アンドレア・シェニエ)
5)「衣装を付けろ」(道化師)アンコール
1)「衣装を付けろ(部分)」(道化師)
2)「愛さずにはいられないこの想い」(フェドーラ)
3)「ボラーレ」(観客と一緒に)
もちろん、これらのアリアを連続で歌ったわけではなく、一曲歌う事に舞台袖に引っ込んで、その間、オーケストラが間奏曲などを演奏しました。まあ、ちょっとしたインターバルですね。そんな感じで、1曲歌っては舞台袖に引っ込んで…を繰り返したわけです。
この日のグリゴーロは、とても高揚していましたし、声の調子も絶好調のようでした。
全盛期のトップテナーの生の歌声を、割と近くで直接聞けたことは、ほんと、鳥肌モノです。実に素晴らしかったです。あの感動を言葉で表現する事は、到底出来ないので、ここでもしません。とにかく、素晴らしかったです。ほんと、すごかったです。
コンサート自体は、とても和気あいあいな雰囲気で終了し、私も大満足でした。
午前中は「べらぼう」づくしで、午後はグリゴーロの生歌です。ああ、ほんと、良い1日だったなあと思うのでした。
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