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そもそも私は合唱を歌いたい人なんです

 声楽のレッスンの続きです。

 彼ら西洋人にとっては、デフォルトである響きのある声を、日本人である我々が身につけるには、それ相当の訓練が必要であるわけです。なにしろ、骨格も、DNAも、育った環境も、違うのだから、その違いを努力で埋めるしかないわけです。

 まずは声をしっかりと支えられるようにしないといけません。そのためには、横隔膜をグンと上に引き上げる動作が必要ですが、同時に背中の筋肉を下に引っ張ることも大切です。つまり、肺を筋肉で上下から潰して、息の圧力を高めていくわけです。それによってトルクの強い息を作って、その息で発声すると、しっかりと支えられた声が出るわけです。

 そして、そうやって出来た、トルクの強い声で歌うと、自然と軟口蓋が開きます。そうすると、声に響きが加わります。

 問題は、トルクの強い声で歌った時に、軟口蓋が開く前に、下アゴを落として、その圧力を逃がしてしまうことです。これはダメです。下アゴを落としてしまうと、声に響きは付きませんし、声そのものが胸に落ちてしまいます。だから、下アゴを下に落とさない事が、とてもとても大切なのです。下アゴを落とさなければ、高確率で軟口蓋が開きます。

 でも下アゴを落とさずに歌うのは、私には難しいのです。だって、下アゴなんて、重力に任せれば、簡単に落ちます。むしろ、軟口蓋を上に開く方が、重力に逆らった動きなので、こちらの方が何倍も難しいです。難しいですが、これに何度もトライしていけば、やがて軟口蓋へつながる神経が活性化して、自力で自覚的に軟口蓋が開閉できるようになるのですが、現状はまだまだ自覚的に軟口蓋の開閉ができません。ああ、まだまだ道は遠いです。

 さらに問題なのは、鳴りの強い声と響きの強い声の比較(ってか選択)です。。聞いていてカッコいいのは…実は鳴りの強い声なんです。大半の日本人は、響きの強い声よりも、鳴りの強い声の方を好みます。まあ、これもDNAによる好みなのでしょうが、だからこそ、無意識で発声していると、ついつい鳴りの強い声で歌ってしまいがちです。特に私は、デル・モナコやドミンゴ等の強い声のテノールが好きなこともあって、ついつい鳴りが強めな声がカッコいいと思い、そちらに寄せて発声してしまうことが多かったわけです。

 でもね、デル・モナコやドミンゴの声って、そんなに鳴りが強いわけじゃないのだろうと思います。彼らの生声を聞いたことはありませんが、他のオペラ歌手の生の歌唱を聞いて思うのは、彼らの録音された声と生声って、結構違うんですよ。おそらく、録音では響きの成分って言うか、声に付随したキラキラした部分って、録音されにくいんだろうなあ…と思います。だから、録音音源で聞きなれた歌手をコンサート等で、その生声を聞くと、あまりの違いにビックリするわけです。生のオペラ歌手の声って、ほんと、キラキラしているんですが、そのキラキラが響きなのです。

 ようやく、そんな事に気づいた私なわけです。だからこそ、自分の声にも、そのキラキラを付け足したいと思っています。そして、そんなキラキラした声が独唱の声なのです。というのも、合唱で、そんなキラキラした声で歌っていたら、たちまち合唱から声が浮いてしまいますからね(汗)。

 そんなキラキラ声を目指している私は、ますます合唱から遠ざかってしまうわけで、それはそれで、何とも寂しい気がします(そもそも私は合唱を歌いたい人なんですから)。

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