クラシック声楽では、例外を除き、曲の最初から最後まで同じ音色で歌い続けるモノです。高い音域も低い音域も、同じ音色で歌い続けるのです。なぜなら、音色が変わってしまうと、キャラが変わってしまうからです。
クラシック声楽は、その根底にオペラ歌唱があり、オペラ歌唱というのは、キャラクターを演じる歌唱であるから、歌っている途中でキャラが変わる(=違う音色で歌う)のは、絶対にやっていけないのである。
これはアニメで考えてみると分かりやすいです。声優さんはプロですから、実に多くの声色でセリフが言えますが、同じキャラでは同じ声色でセリフを言い続け、違う声色を使うことはまずありません。もしそれをしたら…キャラ崩壊って言われるでしょうね。例えば、フリーレンが突然アーニャの声色で話しだしたら…怖いですね(フリーレンもアーニャも同じ声優さんが演じています。それぞれのキャラクターについて不明の方はググってください)。
閑話休題。逆に言えば、シューベルトの「魔王」のような、1曲の中に複数のキャラが出てくるような歌は、キャラごとに声色を変えて歌わないといけない例外的な曲と言える。
それはさておき、実は高音域と中音域、低音域で音色を変えて歌って良いのなら、歌なんて、実は割と優しいのです。実際、ポピュラー歌手などには、高音域と中音域で、明らかに声色が大きく変わる歌手もいます。ポピュラー音楽の世界では、音域で音色が違っていても、それはその歌手の個性として許容されるからだけれど、クラシック声楽ではそれはまず無いです、ありえない。
だから、クラシック声楽を歌う歌手は、すべての音域を同じ音域で歌えるように訓練をするのです。でもそれが私には難しい。とてつもなく難しく感じて、苦労しているのです。
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