先日、コロナ禍以降、久し振りに他所のアマチュアさんたちの発表会を見てきました。4時間以上に渡る、長丁場の発表会でしたが、とても楽しませていただきました。
その教室は、クラシック声楽とは言え、歌曲を中心に学ぶ人が多く、声量に乏しい感じはしますが、みなさん、とても端正にみずみずしい発声で、歌っていらっしゃいました。
さほど大きな声でなくても、発声がきちんとしていると、案外聴けるものです。いやむしろ、大きな声よりも威圧感が少ない分、気持ちよく聴ける感じです。もちろんアマチュアさんの発表会ですから、発声がまだまだの方もいらっしゃいますが…そういう人は、今後に乞うご期待って感じでした。
で、思った事は「やっぱり歌って、声だな」って思いました。美しい声や柔らかい声で歌われる歌は、曲が何であれ、心地よいものです。テクニックよりも何よりも、歌手は声を磨くべきであると、改めて思ったわけです(もちろんテクニックも必要です)。
そして、その傾向は、やはり指導している先生の色に近いなあ…と思いました。その教室を指導されている先生が、合唱指揮をメインにしながら声楽も教えている方なので、生徒の皆さんは、美しい発声と端正な歌い方を両立しているでしょうし、先生ご自身の模範歌唱でも、そういう印象を持ちました。
弟子は師に似る…ものなのでしょうね。
たくさんの歌曲を聞きました。中には私が知らない曲や、忘れていた曲もたくさんあって、その中でも、3曲ばかり「私も歌ってみたい」と思わせる曲がありました。楽譜を見つけて、そのうち自分のレッスンに持っていこうかな?と思いました。
そうそう、美しい声と言うと、生徒さんに4人のテノールがいたのですが、その中の、最後に登場したテノールの方の声が美しくて美しくて、なんかもう、うっとりしてしまいました。優しくて柔らかいのに、芯があって、声が響きでキラキラしていて…ああ、あんな声で私も歌いたいなあと思ってしまいました。…まあ、無理なんだけれど。声は賜物、ギフトだからサ。いくら他人に憧れても、私は自分の声でしか歌えないのは、分かっちゃいるけれど、無い物ねだりをしたくなってしまうくらいに、憧れてしまったのです。
美しい声を聴くと、憧れるけれど、同時に妬みの心も生じます。その度に「私は小物だな」と思うわけです。
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