声は衰えます。老化します。
それは主に二つの要因から引き起こされます。一つは、筋肉の衰えであり、もう一つは、性ホルモンの枯渇です。
筋肉は鍛えていれば、なかなか衰えない…と言われます。実際に、日々鍛え筋肉は、たとえ老人になっていても、若者に負けないものです。少なくとも、筋力に関しては。
確かに、筋肉繊維は加齢による影響は受けにくく、筋力を維持するのは、年をとってもできますが、問題は神経の方です。神経は加齢に伴って衰えますので、たとえ太い筋繊維を持った立派な筋肉であっても、それを動かす運動神経の方は加齢に従って衰えていきますので、動きは鈍くならざるをえません。その、動きの悪さが、声の衰えとして感じられる…ようになるのかもしれません。
実際、年を取ると、速い動きとか、細かい動きが苦手になりますし、ちりめんビブラートの遠因でもある不随意運動も発生したりします、
つまり、鍛えられる筋肉もあるけれど、鍛えられなくて、衰える一方の筋肉もあるわけです。
もう一つの要因は、性ホルモンの枯渇です。それに伴って、男女ともに、声に潤いと張りがなくなります。まあ、年を取ると、お肌も潤いと張りが無くなるのですから、声から潤いと張りが無くなっても、不思議ではありません。
でも、お肌ならアンチエージングの化粧品などを使用して、加齢に抗うことができますが、声にはそんなものはありません。悲しいかな、年寄は年寄りっぽい声しか出せなくなります。
声に、人生の年輪が刻まれてしまうのです。こればかりは、仕方がないと思います。
結論、声は老化します。衰えます。しかし、日々の訓練で、緩やかに衰えさせる事はできます。しかし、訓練しなければ、あっという間に衰えてしまうかもしれません。まあ、そういうわけで、いつまでも若々しい声でいたいなら、毎日の訓練が欠かせない…って事になるわけでしょうね。
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