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ルサルカを見てきました

 ドヴォルザーク作曲の歌劇「ルサルカ」を見てきました。こいつはめったに上演されない、ある意味、珍品オペラです。場所は、東京の豊洲シビックセンターホールです。主催は江東オペラ。我々のお目当ては、魔女を歌うメゾの巌渕さんの応援だったりします。

 キャスト&スタッフを書きます

 指揮:伊藤馨
 演出:士師雅人

 ルサルカ:新美木麻(ソプラノ)
 王子:三村卓也(テノール)
 外国の王女:島村侑子(ソプラノ)
 ワッサーマン:松井永太郎(バリトン)
 魔女:巌渕真里(メゾソプラノ)

 合唱は割愛されていたので合唱団はいませんでした。オーケストラは、総勢21名のミニオーケストラでしたが、特に不満を感じませんでした。

 会場の豊洲シビックホールは席数300名の小ホールでした。舞台も大きくなくて、オケピはなかったので、舞台を3つに分けて、左側1/3を区切ってオーケストラを置き、そこをオケピとして活用していました。で、中央1/3のスペースでこじんまりと芝居を行っていました。で、右側1/3は…デッドスペースでした(笑)。我々は割と左側に寄った席に座ったので、音楽も芝居もいい感じでした。ちなみに、キャストの出入りは常に左側からなので、時折オケ前での芝居もあって、左側に座れてラッキーでした。

 そんな小ホールで、歌手もオケも人数が少なくて、曲も部分的にカットされたオペラでしたが、見終えた時には、かなり満足しました。カットされた部分に関しては、ストーリーを補う意味で、字幕で説明がありました。

 歌手の皆さんの声も歌も素晴らしいし、演技も衣装もしっかりしています。ただ、大道具は背面にスライドで風景と字幕を映すという、今時の日本でよく見かけるオペラ公演的なやり方をしていたので、その部分はちょっと…でした(汗)。人間が古いせいか、プロジェクション・マッピングによる電子書割って、あんまり好きじゃないんです。まあだからと言って、大道具を実際に製作すると、舞台製作の経費がバカ上がりするから仕方ないですね。ただ、書割を使うなら、歌舞伎みたいな書割にしてくれると、何となく納得できるのですが(やっぱり、人間が古いね)。

 ってか、そもそも安価な小ホール公演のオペラって、黒字になるのかしら? 客の入りは7割程度で、かなり入っていたと思うけれど、それでも1人4千円だからね。会場費支払って、オケと歌手にギャラを支払って、当日分だけでなくリハーサルの費用とかも工面したら、何ともならないような気がします。ほんと、経費的に大丈夫だったのかしら?

 それはともかく、歌唱&演奏は、ほんと素晴らしかったですよ。さすがは東京のど真ん中で行われているオペラ公演です。実に充実した内容でした。

 歌手の皆さんはどなたも素晴らしかったのだけれど、特に私の琴線にふれたのは、外国の王女(はっきり言って、悪役令嬢)を演じた島村侑子さん。私はああいう声が好き。惚れちゃいそうです。

 演奏が素晴らしかっただけに、ドヴォルザークの作品の弱さが目立ち「ルサルカって、そりゃあ演奏機会の少ないマイナーオペラにならざるをえないよなあ…」って思いました。

 たぶん、ドヴォルザークって、器楽作曲家の人で、あまり歌のメロディを書くのは得意ではなかったんだろうなあ…って思いました。実際、ルサルカもオーケストラの伴奏部分は良かったと思うし、それに載る歌のメロディだって、ばっちりハマっていますからね。ただ、歌のメロディって、伴奏にハマっていりゃあ良いわけではなく、聞く人の心を突き刺すような部分が無いとダメなわけで、そういう曲が「月に寄せる歌」ぐらいしか無い(それも第1幕で歌っぢゃいます)のが残念で無念なオペラです。台本は(ストーリーは奇天烈だけれど、オペラとして)割とよく出来ていると思うので、メロディの書ける作曲家が手掛ければ、名作オペラになっていただろうなあって思いました。

 それにしても、良いオペラ公演を見させてもらいました。久し振りに心が充実しました。

蛇足 会場の豊洲シビックホールには、ゆりかもめで向かったのですが、途中駅の国際クルーズターミナルに、あのベリッシマ号が着岸していました。なんとも懐かしい思いがしたものですし、またあの船に乗りたいなあ…と思いました。

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