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イメージというものは、ある日突然に、ひらめくものなのである

 声楽のレッスンに行ってきました。発表会が近づいてきましたね。それなのに、私には全く“緊張感”というものがありません。ある意味、ヤバいかもしれません。

 あれこれ考えた末、今年の発表会の個人的テーマは「諦め」になりそうです。

 夏の追い込みの時期に、長期に渡って風邪をひいてしまい、練習どころか声すら出せず、全く練習量が足りていません。当然、楽譜の暗譜なんて全く無理です。ですから、舞台に楽譜を持ち込む事にしました。さらに言うと、最近、視力が衰えてきたので、以前なら楽譜を大きくコピーして舞台に持ち込めば、ノーメガネでも何とか見えていたけれど、今では、それももはや無理となりました。何しろ、舞台にノーメガネで行くと、どんなに大きな楽譜でも、全く見えずに、楽譜を持ち込んだ意味が無くなってしまいます。なので、今回は諦めて、メガネを掛けて舞台に上がるつもりでいます。

 練習不足。暗譜が出来ていない。楽譜を持ち込む。舞台上でのメガネ着用。どれもこれも私の美意識に反します。ダメだよ、これじゃあ。でも諦める事にしました。全部、受け入れます。いや、受け入れなきゃ、本番、歌えないもん。情けないけれど、それが私の現状なのです。あああ…。

 無論、諦めなきゃいけない事はまだあります。それはHigh-Cへの執着です。発表会で歌う「Spirto gentil/優しい魂よ」は、楽譜にしっかりとHigh-Cが書かれています。つまり、原則的にHigh-Cを歌わないといけないのですが…やっぱり無理っぽいです。博打を打ってヘマをするのは見苦しいからね…。ならば、歌として成立させるためには、High-Cを回避するという行動を取るべきでしょうが、それはテノールとしてはダメな行為なのですが…出来ないものは諦めざるを得ません。ああ、そんなダメな自分を受け入れざるを得ないのです。精神的に、辛いです。

 それはさておき、ハミングの練習からレッスンは始まりました。

 今回のレッスンから、私は個人的に「脱力」を心がけるようにしました。いや、以前から歌う時は脱力をしないといけないというのは、知識としては知っていましたが、行動としては全く出来ていませんでした。いや「脱力する」にはどうすればいいのかすら、分からなかったので、やりたくてもできなかった…というべきでしょうか?

 それが先日、天啓が働いて「脱力をするって、もしかして、こういう事?」ってひらめいたわけなのです。ピピンとね。とは言え、それはヒント程度のもので、まだきちんと脱力できる…というわけではないのですが、能力ってヤツは育てないと使えるようにはならないわけで、まずは稚拙でも取り組んでみようって心意気になってやってみました。

 脱力とは、声帯付近に無駄に力を入れない事で、そのためには腹筋をしっかり使う事が必要です。腹筋を使ってしっかり発声する事で、ノドの力で発声をしないようにするわけです…なんて事は、今まで何度も何度も先生に言われ続けてきたわけですが、それがちっとも出来なかったわけなのです。なぜ出来なかったのか? それはそういう事が自分の中でしっかりイメージ出来ていなかったからなのです。イメージが出来ないものは、出来るはずがないのです。

 つまりそういう事で、それがなんとなくイメージできるようになったので、取り組んでみようと思ったわけなのです。

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