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肉体と気力は衰えても、その中で最善を尽くせるように頑張っていく

 声楽のレッスンの続きです。

 ある日突然、天啓によって、脱力に関するイメージが出来るようになった私は、さっそくこのレッスンから実地に移してみることにしました。

 自宅練習ではやっていないのかって? はい、やってません…ってか、自宅では全然練習していないのです。それどころか、以前も書きましたが、自宅で練習をしようという気が全くしないのです。ごめんなさい。

 体力とか、気力とかって、無尽蔵にあるわけじゃないし、私の場合は、ここのところ、それらがどんどん減少しているんですよ。おそらくは、加齢のせいだろうと思ってます。だってもう還暦過ぎたもん。

 諦めていますが、私は長生きできないんです。それは家系的にもそうだし、持病的にもそうです。私の人生のゴールは、もうそんなに遠くではないのです。

 人生のゴールが近づき、そこに向かっているせいか、色々な事が出来なくなっているし、足りなくなっているし、失われているわけなのです。そこに文句を言っても仕方ありません。だからこそ、残された時間を愛おしく思い、残っているモノを振り絞って、今の私の最善の最高を尽くすようにしているのです。その結果が…脱力して歌う事に取り組む…なわけなのです。

 しかし、脱力して歌うなんて、簡単に書いちゃったけれど、実際はかなり難しいですね。いや、自分が若い肉体を持っていたら、もう少し上手に自分の肉体をコントロールできていたのかもしれませんが、もうちょっと厳しくなっています。ふう。

 特に難しいのは、声帯付近を脱力する事で、それをしようとすると、肝心の腹筋も一緒に脱力しぢゃう事です。ダメだよね、それって、不器用すぎます。でも、不器用は何度も繰り返して同じことをやり続けることで、少しずつ改善されていくのです。それは今までの人生の中でそうだったので、それについては自信があります。ただ、簡単には出来ないって事もわかっています。

 ブッツィ=ペッチャの「Lorita/ロリータ」では、ノドに入った力を抜くポイントと箇所を、先生と一緒に確認しました。スイッチの切替…とでも言うのでしょうか、脱力の再確認をする箇所が、歌っていて何箇所かあるので、そこで忘れずに、スイッチの切替と言うか、リセットをする事を忘れずに歌えれば、この曲は楽に歌えるはずなのです。

 ドニゼッティの「Spirto gentil/優しい魂よ」は、脱力していても歌うのが難しいです。さすがはオペラアリアというべきなのでしょう。音程の平均値が高いのが難点ですが、だからこそ脱力が不可欠と言えるのでしょう。

 それにしても、夏の間に風邪をひいて、全く練習ができなかったのが、本当に悔やまれます。

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