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ちゃんと食べないと歌えないのだけれど…

 歌って、きちんと歌うと、かなりのエネルギーを消耗します。エネルギーを消耗するだけでなく、血行も良くなるし、ほんと、ちょっとした運動並みに全身を使います。

 だから空腹で歌うべきではありません。空腹じゃあ、まともに歌えません。

 しかしだからと言って、満腹もいけません。だって満腹で歌うと…苦しいでしょ? ちょっと力を入れると、胃の中のものが、押し出されて逆流してしまうことだってあるじゃん(笑)。

 おそらく理想は、少量の食事をこまめに取って、満腹ではないけれど、空腹でもない状態で歌う事でしょう。

 本番を控えている時なら、消化の良いものを食べるべきで、歌う直前に「元気を出そう」と思って、ガッツリ肉食をするのは、どんなもんでしょうね? 胃腸の強い人なら平気かもしれないけれど、私はダメだな。お腹がもたれてしまうよ。だから、本番前は、消化が良くて、すぐにエネルギーになるものを食べるように心がけています。例えば、麺類とか、丼ものとか、量が決まっていて(だから食べ過ぎることがない)炭水化物中心のメニューだね。

 また、極端な話、本番直前なら、食事ではなく、糖質の多い飲料とか、ミネラルやビタミンが添加されているゼリーとかを食べて、エネルギーを補充し、空腹を避けるのが、一番良いかもしれません。

 まあ、適度に食べて、エネルギー不足に陥らないようにする…と考えれば、スポーツ選手が試合中に食べるおやつとか、棋士が対局中に食べる食事とかって、だいぶ参考になるわけよ。

 武士は食わねど高楊枝…なんて事は、現代人の我々には無理だから、適度に食べておかないと、必要な時にきちんと力が発揮できない…ってわけです。

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