2日目は、昨日に引き続き、快晴でした。最初の見学地は、八丈町歴史民俗資料館です。いわゆる“地元の歴史博物館”ってやつです。各地域で、地元の子どもたちが郷土の歴史を学ぶために作られているアレです。この資料館が、実に充実していて、分かりやすくて見ごたえがありました。ここには80分ほどいたのですが、時間が足りないくらいでした。ほんと、興味深い資料館でした。
で、資料館の見学中に空はかなり暗くなっていました。ううむ、やばいかも…と思いつつ、次の見学地の南原千畳敷に行きました。ここは、八丈富士が噴火した時に流れ出た溶岩で出来た地形で、どこもかしこもみるからに真っ黒な冷え固まった溶岩がゴロゴロしていて、海まで張り出してます。その中で、溶岩の密度が高いまま冷え固まった広くて平らな海岸(?)があって、それを「千畳敷」と呼んだわけです。なんとも、不思議な光景です。
そんな南原千畳敷についた途端、海風は激しく吹きしきり、雨まで降ってきました。ガイドさん曰く「これが八丈島の平常運転です」って事らしいです。八丈島って天気が変わりやすい上に、常に強風が吹いているし、雨も毎日のように降るんだそうです。だから、このくらいの天気の急変、この程度の悪天候は、日常茶飯事なんだそうです。
ここには、宇喜多秀家のモニュメント(石像)があって、秀家と正妻の豪姫がお雛様のように並んで海を見ています。領国の岡山を眺めているとか、いやいや逃亡生活で世話になった薩摩を眺めているとか、そうじゃなくって豪姫の実家の石川県の方を見ているんだとか、諸説あるそうですし「夫婦なかよく八丈島で暮らしたんだねえ~」と言ってた人もいましたが、いやいや八丈島に流されたのは秀家&家臣軍団であって、豪姫は流されていないんだよぉ。もしも夫婦で八丈島にやってきたら、それは“流刑”ではなく“移住”だからね。
雨風が激しくなってきたので、我々は皆から離れて、さっさとバスに避難しました。だって傘もさせないくらいの嵐のような雨だったんだよ。でも、我々が南原千畳敷を出発する頃には雨が止んでいました。ほんと、変わりやすい天候だこと。
二日目の昼食タイムとなりました。メニューは“島寿司(しまずし)”です。みんなで地元の寿司屋さんでお食事です。
寿司桶に握り寿司が9貫と巻き寿司が1本で、寿司ネタは当然ですが、島の魚です。握りのうち、6貫は普通に江戸前風に握り、1貫は島ノリを炙ってネタにして、残りの2貫はヅケにしたアジに甘く炊いた寿司飯に和辛子を塗った、いわゆる“島寿司”でした。ううむ、寿司職人が握った寿司なんて、久しぶりに食べたよ、ああ美味しい美味しい。普段の私が食べているのは、スーパーの寿司だもんなあ。
ちなみにこの寿司屋さんは、1階が店舗で、2階が住居なんだそうですが、2階部分は、この前の台風で屋根が飛んでしまったのだけれど、まだ直せていないのだそうです。なんでも、保険金や救済費等はもらって、お金はあるのだけれど、大工の手が空いていないので、応急処置だけして、本格的な修理が出来ないのだそうです。なにしろ島は閉じた社会だから、大工の数も限りがあるわけで、そこに台風被害があって家がたくさん壊れてしまったので、順番に直しているわけなのです。そういう時、本土なら、よその地域の大工がやってきて、あっと今に修理が完了するのだろうけれど、島の場合、よその地域(つまり、本土から)の大工がやってくることはないのです。だって、交通費や滞在費がかかりすぎてしまうからね。だから、お金の問題ではなく、人手の問題で、まだ家が直っていないのだそうです。残念、残念。
食後は、また、寿司屋の近所にある、昨日とは別の地元のスーパーに行きました。八丈島では、集落ごとにスーパーが1軒ずつ(人口密集地域である三根地区だけは2つ)あるんだそうです。地元のスーパーは、面白いです。八丈島のお土産も、お土産屋さんではなく、こういう地元のスーパーに面白いモノがあったりするのです。今回は、地元の人向けの島酒を現地向け価格で買いました。こういうのが良いんだよね。
昼食後は、民芸あきに行きました。ここは島内最大規模のお土産屋さんでした。八丈島に関するお土産なら無いモノは無いというお店でした(汗)。すでにスーパーでお土産を購入し終えた我々は、冷やかしだけしました、いや、妻はこの店で、八丈島っぽいステッカーを何枚か買いました。スーツケースに貼るためね。でも、これだけです。ごめんなさい。
次は、八丈富士の7合目にあるふれあい牧場に行きました。“ふれあい”牧場と言っても、別に牛とふれあえるわけではありませんし、牛乳飲んだりアイスクリーム食べたりはできません。ただただ牛が放牧されている様子を見るだけの、観光牧場だったりします。
それにしても八丈島は風が強いです。ニット帽を被っていましたが、確実に帽子は飛んでしまうくらいの強風だったので、ずっと帽子を手で抑えておかないとヤバい感じでした。私のすぐ前を歩いていた年配のお姉さんは、風で飛ばされた牛のウンコ(ウンコが宙を舞って飛んでくるのが八丈島なんです)を踏んでしまい、大変な目にあっていました。それも大変だけれど、牛のウンコが飛ばされるほどの強風にびっくりした私です。
こんな風が強い、牛が放牧されているだけの牧場ですが、ここに来た目的は牛ではなく、実は牧場の真ん中にある展望台が目的地だったりします。ここからの見晴らしがなかなかなものなのです。八丈富士の7合目から見下ろす八丈島の風景は、まさにパノラマです。島の市街地が実によく見えます。
上から八丈島を見て感じたことは、島のど真ん中の一番いいところに、八丈島空港とその滑走路があるって事です。まるで、八丈島は飛行機を中心に街ができているかのようです(いや、実際、そうなのもしれません)。空港は、島にとって、大切な生命線なのでしょうね。
この八丈富士は登山ができます。ちなみに地元の保育園児(島には幼稚園は無いそうです)は、この牧場がある7合目から登山を開始して、頂上まで行って帰って来るんだそうです。うむ、なんともタフだね。さらに言うと、小学生は、7合目ではなく、ふもとから登山を開始して、頂上まで行って返ってくるのが遠足なんだそうです。ううむ、やっぱりタフだね。ちなみに、八丈島には、保育園、小学校、中学校が、それぞれ3校ずつあり、高校は1校あるんだそうです。でも大学は無いので、高校を卒業すると子どもたちは島から出ていき、その多くは…そのまま都会に住み着いてしまい、島には帰ってこないんだそうです。なので、島の人口は減る一方なんだそうです…が、それはある意味、仕方がないことだよね。
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