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歌う時は、吠えてはいけない

 クラシック声楽では、基本的に吠えてはいけません。

 もちろんポップス、とりわけロックには“シャウト”という吠えて歌う歌唱技法はありますが、だからと言って、のべつまくなく吠えていては聞き苦しいし、もちろんクラシック声楽ではシャウトはご法度です。

 とは言え、高音で歌おうとすると、ロックの影響もあって、ついつい吠えてしまいがちですよね。特に男声は(笑)。でもダメ、絶対にダメ。

 ロックを始めとするポピュラー音楽と、クラシック声楽は音楽のジャンルが違うんだから、歌う時に、美しいとされる基準が違うし、使われる歌唱テクニックだって違うんだから、ポップスで良しとされている事だからと言って、それをクラシック声楽に応用して良い時もあれば、ダメな時も、当然あるわけです。

 ではクラシック声楽で、高音を歌う時は、どうするべきか? 実はそれが難しいのです。結論から言えば、きちんと声楽を学んで、吠えずに高音を出すテクニックを学ばないと、うまくは出来ないのかもしれません。だから手っ取り早く、ポピュラー音楽っぽい歌唱をしちゃうのかもしれません。

 かく言う私も、昔は吠えていました。だって、それしか高音の出し方を知らなかったんだもの。だから高音になると、無意識で吠えて歌っていました。しかし、吠えるとノドが締まるし、聞きぐるしいし、結果的にノド声になってしまいます。で、ノドに負担がかかって、ノドが潰れて壊れて、普通ならハスキーな声になってしまいます。私の場合、幸運な事に、ノドが人並外れて強かったために、吠えまくって歌っていたにも関わらず、ハスキー・ヴォイスにならずに済んで良かったなあと思ってます。

 結論から言えば、高音も低音も、ノドに頼ることなく、カラダ全体で響かせるように歌うのが、クラシック声楽では吉です。そうすれば、吠えることなく歌えるわけで、そのためには、歌は身体全体で歌うようにする事です。ノドだけでは歌わないという気持ちが大切です。

 そういう意味では、歌はまず小さめの声で歌えるようになる事が大切で、小さな声で歌えるようになってから、徐々に大きな声で歌えるように成長していくのが必要かも…って、それはもはや私には無理難題なんだよなあ。

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コメント

  1. ショウ より:

    11月に発表会あるんですが、
    Idealeの最高音ら辺が裏返ってめちゃくちゃ不安です・・

  2. すとん より:

    ショウさん

     声が裏返るのは残念な事ですが、発声の方向性としては間違っていないのです。自信をもって歌いましょう。それでも裏返ってしまったなら、それはそれで良しです。命まで取られるわけではないので、ドンと大きく構えて行きましょう。

    「たかが歌、されど歌」の精神で行きましょう!

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