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衰えを感じる日々

 なんかもう悲しくなってしまうのであります。

 最近、学生時代に使ったコールユーブンゲンを引っ張り出して、自宅練習で使ってます。

 「ドレミ~」って楽譜に書いてあると「ドレミ~」って歌いたいものです。でも、大抵「ドれミ~」とか「ドれみ~」とか「ドレみ~」とか、下手をすると「どれみ~」だったりするわけです。なんかもうヤになります。え、カタカナとひらがなが混じっているだけですって? まあ、これは微妙に違うってことの表現だと思ってください。

 自分では「ド」を出したいと思っていても、体から出てくる音はなぜかちょびっと違う「ど」。あれ?って思って修正かけても、「ど」が「デオ」とか「ドゥオ」に変わるくらいで「ド」には、きちんと直らない。なんかもう、初心者のマウスみたいな感じで、マウスポインタをあそこのアイコンの上に置きたいのに、うまく矢印が動いてくれないよお~っ感じ?

 さらに悲しいことには、その「ドレミ~」を歌おうとして「どれみ~」になってしまっている時、あれ? まずい?? って感じで察しがついても、どうにも直せないこと。いやむしろ「ド」を「ド」とイメージしているにも関わらず「ど」が出てしまう悲しさ。頭じゃ分かっているのに、体が言う事聞いてくれない~(涙)…。これが老化というものなのでしょうか?

 ああ、頭でイメージする音を、イメージどおりきちんと発声したい…。

 いっそ、練習課題の曲の最初と最後が半音くらい違うなら、すっぱり諦められるのに、そこまでは違ってないというのも、なんかもう、切なくて愛おしくて狂おしい感じで、イヤンイヤンって身をよじりたくなります。

 コールユーブンゲンは残酷。若い時はそれなりにできたはずなのに、中年の今では全く話にならない事を直視させてくれる。伴奏という介護者がいなければ、一人で歩く事、いや歌う事もまともにできないという事実は、私の人生が下り坂になっている事を思い知らされるのです。それでも「これからの人生の中で、今日が一番若い日」という言葉を心の支えに頑張ってゆくしかないのであります>自分。

 はあ…。

コメント

  1. Cecilia より:

    小学校の先生なのでコールユーブンゲンは必修なのですね?
    私これCDまで買いましたが、買った当時はあまりやりませんでしたねえ。(そもそもレッスンでは私がお願いするまでやることはなかったですし。)
    後に音楽専門学校でやった時がありますが、初見視唱の一環みたいな感じで歌ったのはきつかった!
    普通の曲になかなか出てこないような音程のものを歌った時は喉がどうにかなりそうでした。(練習すればこっちのものでしたが。)
    歌は40代からだと思って頑張りましょう!

  2. すとん より:

    ご推察のとおり、コールユーブンゲンとバイエルは小学校教員免許取得のためには必修と言ってもいいと思います。私も当時はかなり一生懸命やりました。歌もなんとか歌えたと思うし、ピアノだって簡単な伴奏譜くらいならどうにかしたものです。
    それが卒業後、高校教師として15年も国語だけを教えていたら、すっかり音楽の実技の腕前は蒸発してしまいました。あ、音楽に限らず体育も図工も家庭科も実技系の腕前はほぼ死滅してしまいました。
    そんなわけで、今は小学校教員なのですが、パソコン以外の実技系の授業はほぼすべてパスさせてもらってます。へへへ。

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