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歌うという行為は、実はかなりの良い運動なのだと思う

 夏は暑いです。暑いのは老人には良くないので、最近ではエアコンをつけっぱなしにして、カラダへの負担を減らすようにして暮らしています。なので、室内にいる時は、昔ほどは汗をかきません。ってか、昔の夏はエアコンがなかったので、暑かったですね。だから、夏バテとか夏痩せとかをしてしまったのだと思います。

 とにかく、暑さは人間の健康には良くありません。

 人は運動をすると、発熱します。これは筋肉を使用すると、筋肉が熱を発するからです。熱を発すると、それを下げようとして、汗をかきます。だから運動をして汗をかくのは、ごく自然の現象です。昔の夏は、何もしなくても人は汗をかいて暮らしていました。これは、何もしなくても、体温を下げる必要があったので、カラダが自然と汗をかいていた…だけの話で、昔の夏は、生きているだけでもしんどかったわけです。

 さて、令和の現代に生きる私は、エアコンの効いた部屋で暮らしています。だから、室内にいる限りは快適で、汗をかきません。当然です。階段の上り下りや、多少の家事程度の運動では、汗はかきません。だって、そこまでカラダを酷使しているわけではありませんからね。

 しかし、歌の練習をしていると、びっちり汗をかいてしまいます。最初の5分10分は、別になんともありませんが、これが15分20分となると、うっすら汗をかき始め、やがて気がつくと汗だくになっていたりします。

 この汗のかきかたは…ウォーキングにそっくりだな。ウォーキングをしてかく汗と、歌っていてかく汗には、なんか似たような感じがします。

 ウォーキングなんて、たいした運動ではない…と思いがちだけれど、これを1時間2時間と続けると、かなりの運動量になり、ダイエットになります。それくらい、体力を使う運動なんです。

 歌も、運動とは思われませんが、やはり長い時間続けると、かなりの運動量になるみたいです。

 「歌なんて、長い時間歌い続けるわけじゃないでしょ?」 いやいや、それは素人が遊びで歌っているのは、そうかもしれないけれど、本来、クラシック声楽ってヤツは、それなりの長時間、歌い続けるものてす。オペラしかり、連作歌曲しかり、です。だから、それらの練習をして、例えば1時間くらい歌っていると、結構、汗びっしょりになるのは、それなりの運動量があるからなんですね。

 「じゃあ、なんで歌手は太っているの? そんなにカラダに良い運動なら、歌手はみんな痩せているはずですよね」

 うむ、それは運動以上に飲み食いしているからだよね。特にプロの音楽家って人たちは、本番の後に、高揚した精神を落ち着かせるために、多量の飲酒をかます人たちが大勢いるからね、舞台が跳ねる事に、多量に飲み食いしたら、そりゃあ太るわな。

 「でも、音楽家と言っても、太っているのは歌手ばかりで、器楽の人は、普通の人並みの体型の人がほとんどじゃん」

 たぶん、歌手は、太らざるを得ないほどのプレッシャーの中で歌っているんだよ、きっと、たぶん、おそらく…ね。だから、多量に飲み食いして、太ってしまうんだよ。

 なんてな。

 それはともかく、歌うという行為は、良い運動であるのだけは、確実なんですよ。

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