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調子が悪い時の歌が、その人の実力

 これ、私が調子が悪い時にレッスンに行くと、先生が決まって言うセリフの一つです。つまり、歌って、たまたま調子が良くて、何もかも上手くいっちゃう時ってあるけれど、それはあくまでもラッキーなだけであって、その人の実力ってわけではないのです。

 むしろ、そのような幸運要素が全く働かない時、つまり調子が悪い時こそ、その人の実力が出てしまう…と言うのです。だから、日々の練習で実力をつけていく…というのは、そんな調子が悪い時でも、最低限の歌唱ができるように備えていくための努力ってわけなのです。

 だから本番後に「今日は調子が悪くて、実力が全然発揮できなかった」みたいな事を言ってしまいがちだけれど、それは間違いで、そんな風にうまく行かなかった時こそが、その人の本来の実力のままの歌唱ってわけなのてす。

 「あがっていたから、実力が発揮できなかったよ」
 「舞台が乾燥していて、全然まともに歌えなかったよ」
 「ピアニストさんが、全然ダメで、歌に支障が出たよ」

 …なんて、言い訳をしがちですが、これはすべて他責をして、自分を守っているだけの話で、実際、悪いのは自分自身なんだし、そんなバッドなパフォーマンスこそが、自分の真の実力が発揮されただけの舞台なのです。

 恥をかきたくなければ、日頃から真面目に練習をして、どんなに調子が悪くても、無様な歌を歌わずに済むだけの実力を身につける必要があるのです。

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