この指導者ってのは、学校の音楽の先生や部活(吹奏楽部や合唱部)の顧問の先生方もそうだし、市民合唱団の指導者や街の声楽教師も含めています。つまり、素人の歌や管弦楽器の指導をしている音楽は、とてもエライと思います。
ほんと、とてもエライし、我慢強いと思うし、尊敬もしちゃいます。
と言うのも、私自身、某学校で吹奏楽部の顧問をやっていた経験もあるし、音楽の授業の補助をしていた事があって、正直に言っちゃえば「こりゃあ、やってらんねえよなあ」と思っていたし、時には気分悪くなる時だってあったからです。
何がそんなに大変なのかと言うと…濁った和音を聞かされるのが、本当に苦痛なのです。
素人の歌って、だいたい、音程が甘いじゃないですか? これは仕方のない事ですが、その素人たちが合唱をすると…もう、音がうねるわけで、それが私はたまらなく苦痛なんです。ブラスバンドもそうで、合奏前に口を酸っぱくして「チューニングをきちんとしなさい」と言っても、合奏をすると、やっぱり音がうねったり濁ったりするわけで、それを強制的に聞かされるのは、本当に拷問なのですよ。
素人の合唱や合奏の音が汚くて不快なのは当然です。誰でも最初は下手なのですがら、仕方ないのです。それを受け入れて、それに付き合って、日々指導されている日本中の音楽指導者の皆さんの我慢強さには、ホント敬服いたします。
私も当時は我慢していましたが、ツライはツライのです。リアルに気分が悪くなり、体調を崩す時だってありました。頭がボーっとする時だってありました。
今の私は指導する立場にはないので被害者(?)にはなりませんが、声楽を学ぶ立場であり、れっきとした加害者であります。私を指導してくださる先生には「こんなお耳汚しばかり聞かせて、不快な思いをさせてしまい、本当の本当に申し訳ありません」と、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいます。
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コメント
芸大クラスの、高度な声楽教育を受けて、
でも、心ならずもプロになれず、
小中高の音楽の先生になった方、の大部分は当然、
レベルを落とした授業をし、
自分自身で歌う時も、まあ、
レベルの低い感じ(って分かるかしら?)で歌うのでしょうが、
ある先生は自分で歌う時、
絶対にレベルを落とさず、本格的に歌って、
それを聞いて生徒は感激、することなく、
「は~、やれやれ~。」だったそうです(誰かが書いていた記事の伝聞)。
この話の教訓は?
う~ん、難しいですな~。
大学の先生も、学部生のレベルの低さには辟易しているでしょうが、
それはそれ、大学の先生には大学院生というレベルの高い学生も抱えているし、
そもそも、大学の先生の本業は「論文書き」だし。
ところで、話は変わりますが、
ちょっと前「暗記・理解」のネタで、私はコメントを書きましたが、
それが反映されていない(というか、削除されている)のは、
私がすとん様のお気に障ること、あるいは、すとん様を傷つけること、
を書いてしまったからと察します。
申し訳ありませんでした。
おしまい
オペラ座の怪人の怪人さん
こちらのコメントは普通に表示されました。なぜ先のコメントがスパムになってしまったのでしょうか? 今後は“なるべく”スパムコメントもチェックしていこうと決意した私です。
さて、音楽の先生の件を一言で言うなら「猫に小判」なんでしょうね…。クラシック声楽なんて、聞いたこともない生徒たちを捕まえて、声楽を押し付けても、そりゃあ「は~」ってなるでしょうね。むしろ、拒否反応が無かった事を喜ぶべきでしょう。なにしろ、一般人から見た声楽家の本気の歌唱なんて“狂人の叫び”だもの。それを受け入れろというのは無理難題ですよ。
先生と生徒の間には、共通する価値観が存在していないのが問題ですね。共通する価値観が存在していないのに、自分の価値観を押し付けても、それは拒否されて当然だし、拒否されす受け流されたのなら、それは優しく対応してもらったわけです。
もっとも「世の中には色々な考え方や価値観があって、自分にとって受け入れがたいような事項であっても、それを大切に思う人もいるのだから、他人の価値観は尊重するべきだ」という事を教えるのは、教育の基本であるわけで、その部分をちょっと手を抜いちゃったから「はあ~」ってなったのだろうと思います。
だから、教育って難しいなあと思うのですよ。