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大好きな作曲家について語ってみよう その10 ショパン

 ショパンと言えば、ピアノ専科の作曲家…と言っても過言ではないでしょう。ピアノ少女と元ピアノ少女たちの憧れの作曲家であり、日本のクラヲタたちも大好きな作曲家であります。もちろん、私も大好きですよ。

 オペラや歌曲が好きな私が「ショパンが好き」と言うと意外に思われるかもしれませんが、実は私、ショパンも大好きなのです。

 きっかけは…と言うと、大学生の頃の友人にクラシックヲタの友人がいて、私は彼からクラシック音楽の基礎知識を学んだのだけれど、その彼からいただいたレコードの一つがショパンだったのです。サムソン・フランソワの演奏するショパン名曲集でした。

 当時はiPodも無ければCDもまだ一般に普及していなかった時代なので、レコードをカセットに落として、それをウォークマンで聞くという生活をしていました。で、毎日毎日、サムソン・フランソワのショパンを聞いたなあ…。

 なので、今でも、サムソン・フランソワの演奏するショパンは、音質は良くないけれど、好きです。まあ、カセットテープで聞いているのですから、最初っから音質は問題外なんですけれどね(笑)。

 サムソン・フランソワのショパンは大好きですが「ただしショパンはサムソン・フランソワに限る」なんて事は言いません。アシュケナージのショパンも、ポリーニのショパンも好きですよ。良い演奏はたいてい好きです。つまり、ショパンのピアノに関しては、演奏の違いよりも、ショパンの音楽そのものが好きなんだろうと思います。

 ショパンのイメージと言うと、アイドル人気・年増好き・病弱って感じかな?

 ショパンが活躍した頃のパリって、演奏家のアイドル人気が高かった時代で、リストとかパガニーニなんてのは、トップクラスのアイドル人気があったわけだけれど、なかなかどうして、ショパンもアイドルとしての人気は彼らに負けなかったわけで、ショパンにはそういうハデハデしいイメージがあります。

 本当に年増が好き…だったかどうかは分からないけれど、ショパンと言うと、ジョルジュ・サンドの名前が対になって出てきます。ショパンとジョルジュ・サンドのスキャンダルって…語れるほど知っているわけではないけれど、色々とスキャンダラスな事があったらしいなあ…というイメージがあります。

 そして病弱。やがて夭折。まあ、天才ですからね、長生きは、当然、していません。

 ショパンはどこの国の音楽家? と尋ねれば、答えは「ポーランドの音楽家」と答えるのが正解だし、当人も自分はポーランド人であるという自覚が強かったらしいので、ショパンはポーランドの音楽家で良いのだろうけれど、実は彼って、血統的には、半分はフランス人なんだそうです。

 ショパンの父親はフランス人で、母親がポーランド人なのです。で、生まれ育ったのがポーランドで、教育を受けたのもポーランドだったから、ポーランド人としてのアイデンティティーを持っていたわけだけれど、彼は若くしてパリに出てきて、音楽家としてのキャリアを積んでいき、活躍したのもパリであって、音楽家としての彼は、完全にフランスの音楽家という立場だったりします。

 同時代に活躍したリストがハンガリー人を名乗りながらも、その実態はドイツの音楽家だった事とも、なんか重なる部分があります。もしかすると、ショパンやリストの時代は、自分を異邦人化してキャラ立ちさせるのが、マーケッティングの手法だったりして(笑)。もっともポーランド人だとかハンガリー人だとか言っているうちは可愛いものです。パガニーニなんかは“悪魔の化身”だと噂があったわけで…外国人どころか人外じゃん、パガニーニって(笑)。

 ショパンの名曲はたくさんありますが、私が好きなのは、ベタだし、少女趣味かもしれないけれど「英雄ポロネーズ」です。ああ、ベタだな(笑)。

 曲を紹介するため、YouTubeの音源を漁ってみましたが、本当に色々なピアニストが、色々なスタイルで演奏していました。そんな中で、私が気に入ったのが、このユンディ・リの演奏です。

 この人、容姿がなんとなく、SMAPの木村くんに似ているので「なんかなあー」と思うものの(私はSMAPなら中居君派です)、その演奏は奇に走らずに、私の思い描くショパンの音楽にとても近い演奏をしていたので、気に入りました。ショパンって、有名な演奏家でも、自分の個性を前面に押し出して、ショパンが聞いていたら怒り出しそうな演奏が多いのですが、まあこれはいい感じだなって思った次第です。

 でもまあ、本当にショパンが好きな人が聞けば、これも違うのかもしれませんが…。

 では、これで今年の夏の連載は終了です。明日からは通常運転に戻りますので、よろしく。

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