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楽器フェア2011に行ってきました

 昨年も行った「楽器フェア」に今年も行ってきました。前回は一人で行ったので、今回も一人で行こうか…と思っていたら、間近になって、妻が急に一緒に行きたいと言い出したので、一緒に行くことにしました。彼女は歌人間だし楽器には興味などないはずですが…ま、ウチも色々とあったからなあ。夫婦の絆でも深めようと思ったのかしら?

 今回の楽器フェアは…前回よりも規模縮小気味でした。長らく続く不況のせいでしょうか? ポピュラー系も減ってましたが、クラシック系の楽器の方が減っていたような気がします。個人的には、前回来ていたケーナ屋さんが、今回は来ていなかったのが残念でした。今回はケーナを買って帰る気まんまんだったので、結構、真剣に探しちゃいました。ああ、残念。

 楽器フェアというと、色々な楽器がお触りできて楽しいのですが、私はフルート系とヴァイオリン系を中心に試奏してきました。ちなみに、フルート以外の管楽器は、自分のマウスピースを持って来ないと、試奏させてもらえないので、マイ・マウスピースなど持ち合わせていない私は、当然、管楽器では遊べません。ううむ、ちょっと残念です。

 さて、ディメディチのブースにあったコントラバス・フルートってデカイですねえ…。あれだけデカイと、鳴らすには、かなりの息が必要でした(笑)。息は大量に消費しますが、ポイントをつかむと鳴らす事自体は、なんとかなりそうです。

 アルタスのブースでは、バスフルートと1607(巻き管)を吹きました。バスフルートはいいですね。やっぱり、私はこの楽器が好きだな。1607は…会場が騒がしいので、よく分かりませんでした。楽器フェアでは真剣に楽器の吟味はできません(笑)。

 サンキョウのブースではエチュードと14Kと木管を吹かせてもらいました。会場が騒がしいので、よく分かりませんでした(涙)。残念。

 ヤマハのブースに行って、新製品のイデアルモデルを吹いてきました。会場が騒がしい……けれど、分かりましたよ、この楽器の特徴が。こいつは“うわばみ”です。どんなにデタラメな方向から息入れても鳴ります。ちょっとの息でも鳴るけれど、たくさん入れても鳴ります。難しい事は抜きにして、とりあえず、息さえ入れれば鳴るんです。そして、いくらでも息が入っちゃいます。これ、すごいですよ~。メルヴェイユもそういう傾向がありましたが、それがさらに進化したって感じです。これだけ簡単に楽器が鳴るのなら、楽器の事は忘れて、音楽の演奏に集中できそうな気がします。…と同時に、なんか道具として簡単になってしまったので、ちょっと寂しい気がします。

 妻はフルートメーカー合同ブースで、ミヤザワフルートを吹きました。例によって苦労してました。それと、妻はフルート吹くには腕が短い事も判明(笑)。特に左手の長さが足りなく、そのため、左手の指がいっぱいいっぱいで…。左手の長さが足りなければ、指を伸ばすか(そりゃあ無理か)、左肩の柔軟性を増して、より肩が前方に回るようにするか、いっそフルート諦めるかのいずれでしょうね。…結局は、フルートを諦めたみたいですが(笑)。しかし、改めて思った事は…フルートって長い楽器なんだなあ(笑)。

 フルート以外にも、やっぱり笛と見ると試奏したくなる、悲しいサガの私です。バスリコーダー、テナーリコーダー、パンフルート、トラヴェルソ、篠笛、能管、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)なんかも吹いてきました。笛ならたいてい鳴らせる私でした。やっぱ、笛は楽しいですね。それにしても、ケーナを吹いてみたかったです。

 そう言えば、今回はウィンドシンセを見かけなかったよ。AKAIは出展していなかったのかな? 前回は人だかりがすごかったので、ウィンドシンセの試奏は諦めたので、今年こそって思っていたのですが、残念でした。

 ヴァイオリン系の試奏の感想は、明日のヴァイオリンの独学練習報告の方にアップしますね(つまり、明日のネタとして残しておきま~す)。

 それにしても、私は、ピアノの試奏なら、デタラメなクラシック調の曲を弾きますが、シンセの試奏の時は、同じデタラメでも、ジャズっぽい曲を弾きます。もちろん、無意識なんですが、シンセに向かうと、なぜか気分はジャジーになって、ついつい跳ねる音楽をやっちゃうんです。しかし、デタラメなクラシック調の曲は、すぐに行き詰まってしまって面白くないのですが、デタラメなジャズっぽい曲は、弾いていても飽きないですねえ…。ついつい夢中になって、弾き続けたりしちゃいます。

 各社の電子ドラムがズラーと並んでいるブースがあって、大人気でしたね。みんな、ドラムスが好きなんだねえ。私もちょっと叩いてみました。ううむ、若い時はドラムスも普通に叩けたはずなのに、今やろうとすると、なぜか手足が絡まります。ええ? なぜなぜ? どうやら、私はいつのまにかドラムスが叩けない人になってしまったみたいです。ああ、残念。ほんの極短期間だけれど、バンドでドラムスを担当していた事もあったのに(涙)。昔できた事が今はできないって、すごく残念です。

 面白楽器系のブースでは、ヴィオラフォンとハープウクレレとザッフーンが面白かったです。

 ヴィオラフォンはビオラとは全く関係がなく、いわばエレキギターの一種と言える楽器でした。ブリッジがヴァイオリンっぽく隆起していて、ピックアップが弦の彎曲に合わせてデコボコしていました。ボディもバイオリンなみに細身で、弓で弾きます。想像できますか? 左手は全くギターのソレなので、コードストロークもピッキング演奏も可能なんですが、ブリッジが彎曲しているため、弓で弦を弾く事も可能だし、弦の張りがさほど強くないので、同時に三本程度の弦なら弓でも同時に弾けるので、弓でコード演奏もできるというスグレモノです。この楽器でバッハを演奏したら、たぶん面白いと思います。しかし、ありそうでなかった楽器なので、面白いとは思うものの、果たしてこの楽器、需要はあるのかな? ギターを弓で弾く利点が私には分かりません。もっとも、有名なミュージシャンがこの楽器を取り上げれば、状況は一変するけれど、どうなんだろ。

 ハープウクレレは通常のウクレレに、4本の低音共振弦を付けたもので、この共振弦をベース弦として弾く事も可能という楽器です。通常のウクレレよりも音色が深いのが特徴です。これも面白かったです。

 で、ザッフーンです。ザッフーンは縦笛なんですが、私の手に負えませんでした。長さはソプラノリコーダーとほぼ同じ。C管なので運指もだいたい同じ。テナーサックスのリードを付けて演奏するハワイ系の笛です。目をつぶってその音を聞くと、まるで“木管サックス”のような音がします(そんな楽器なんて無いよね:笑)。音量もフルートなんかよりもずっとあります。これは、楽器として、なかなかのスグレモノかもしれません。…でも、私は全然鳴らせませんでした。会場の演奏者さんから、レクチャー受けて、散々やったけれど、全然無理でした。その隣で、妻はなぜかブーブー吹きました。あまり苦労せずにザッフーンが吹けるようです。あれ~、おっかしいーなー。

 結局、妻はダークグリーンのザッフーンを購入しました。通常価格が二万円弱なのに、楽器フェア特別価格の8800円ってのに負けたようです。ちなみに替えのリードも安かった(一箱500円だよ)ので買いました。彼女はザッフーンを購入以来、毎日練習してます。どうやらザッフーン奏者を目指すつもりらしいです。ニッチな路線を目指しているようです。しかし、ザッフーンを吹いていると、やがてソプラノサックスが欲しくなるんじゃないかな~。

 ま、私にはフルートがあるからいいけど~。ザッフーンは吹けないけど、負けてないもん。

 そうそう、今回はブースの数も少なかったですが、ライブの数も少なくなっていたみたいで、私が会場をチョロチョロしていても、足を止めてまで聞きたいというライブに、あまり遭遇しませんでした。不況で各社も演奏家さんたちを呼ぶ余裕が減ってきたんでしょうね。その中でも私が足を止めたライブが三つありました。

 一つはリラピアノの演奏です。リラピアノって、アップライトピアノが普及する以前に家庭に普及していたピアノで、ま、ピアノはピアノなんですが、現在のアップライトよりも乾いた音色がして面白かったです。

 演奏団体名を控えるのを忘れてしまったのですが、オカリナの超絶技巧の演奏も聞きました。すごいね、オカリナって素朴な楽器ってイメージですが、そんな素朴な楽器でのアクロバチックな演奏って、すごいなあ。すごいけど、これまた、似合わないね~。オカリナって、超絶技巧が本当に似合わない楽器だなって思いました。やっぱオカリナは素朴で朴訥なのがいいよねえ。

 芸能人関係のライブでは、ダンスマンさんのライブを見たよ。「背の高い奴はジャマだ」と言う曲では、見事に舞台上から指を差されてしまいました。ははは、確かに私は背が高くてジャマですね(汗)。

 スタンプラリーもやっていたので、参加しました。ステッカーがもらえました。でも、ステッカーもらっても、その手のものを貼る習慣がないので、ステッカーの使い道に困りました。

 んーー、楽器フェアは、楽しかったですよ。でも、今回は参加ブースが減っていた事。特に、面白楽器系のブースが減っていたのが残念でした。会場にいたお客さんの数も少なかったのかもしれません。次回は再来年ですが、二回連続で参加したら、なんかお腹がいっぱいになってしまいました。次回はパスしてもいいかなって思いました。

 がんばれ~、楽器フェア!

コメント

  1. Yテノール より:

    ザッフーン、くぐってみました。

    これは、マッチグーですね!!
    絶対好いです。
    デザインも凄く洗練されてますね。
    シンプルなのに、相当本格的な演奏もできるし音も好いですよね〜♪

    ミュージカル「赤ずきんちゃん」の管楽器パートを
    奥様のザッフーンが受け持つって凄くクールじゃないですか〜♪

    奥様に厚いエールを送ります〜♪

  2. すとん より:

    Yテノールさん

     ザッフーンって、命名がダサダサですが、楽器としては、なかなかのものだと思います。だから、別名で「ポケット・サックス」って呼ぶのだと思います(でも、サックスとは別の楽器だと思います。どっちかと言うと、本質的にはクラリネットに近いんじゃないかな)。

    >ミュージカル「赤ずきんちゃん」の管楽器パートを
    >奥様のザッフーンが受け持つって凄くクールじゃないですか〜♪

     それはどうだろ? あの曲はEs管前提でしょ。ザッフーンはC管ですから、難しいですよ。まだまだ全くの初心者だし、師匠がいるわけでもないし、吹けるようになるかな? ただ、あの曲をザッフーンで演奏したら、凄くクールになる事は、私も認めます。少なくとも、リコーダーやフルートよりも、ザッフーンの方が音色的に似合っていると思うし。

  3. Yテノール より:

    そのくらいのスリリングな目標を夢見ると練習も楽しくできるし上達も早いし
    けっこういけちゃったりすることってあるかもしれません。
    人間の可能性ってどこにどんな風に潜んでいるか判りませんからね〜♪

    私の場合リコーダーの姿勢と息は、
    キング先生の声楽仕様をそのままとりいれておりますが
    凄く好い感じです!
    シングルリード楽器でも、この手が使えるなら相当有利ってことになるんですが
    どうでしょう。

    おおかみの森の王者の絡み以外は、転調OKですよね。
    C管で何とかいけそうですよ。

  4. すとん より:

    Yテノールさん

    >おおかみの森の王者の絡み以外は、転調OKですよね。C管で何とかいけそうですよ。

     ははは、私からは何も言えません。次の練習の時に、妻に直接言ってみてください。たぶん…即座に拒否ると思いますが(笑)。

    >人間の可能性ってどこにどんな風に潜んでいるか判りませんからね〜♪

     ま、それはそう思います。案外、バケるかもしれませんしね。それに、いくつになっても、可能性って奴は大切にしたいですし…。実際、ザッフーンはいい音色なんですよ。

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