最初の出会いは、2025年の春頃の話です。何と出会ったのかと言えば…血便です。はい、血便です。いきなり“便”とは申し訳ありませんが、そんな尾籠な話から始まります。
最初に血便を自覚したのは、春の鹿児島旅行の時です。いやあ、驚きましたよ。だって便器が赤いんだもの、最初は“女の子の日”が来たのかと思ってしまいました…いやいや、そんな事はないです(笑)。
最初はビックリしたけれど、すぐに冷静になって「ん? 肛門でも切れた?」とか思っちゃいました。つまり切れ痔になったのかと思ったわけですよ、切れ痔、なった事無いけれど(笑)。
切れ痔って…つまり“傷”だよね、傷なら、出血して当たり前だし、そのうち治るだろう…とか簡単に考えていて、血便の事を見ないふりとか、考えないふりをして、先送りをしてしまいました。いやあ、先送り、日本人の伝統的な必殺技だよね。とにかく、私は血便問題を先送っちゃったわけです。
その後は…ずっとずっと血便な毎日でした。でも「まあ、そのうち治るだろう、しばらくは様子を見ておこう」とか軽く考えて、そんな事実から、目を逸らして生きてきたわけです。
それがちょっと真剣に考え始めたのは、2025年の5月に市からがん検診の案内が来たことが、きっかけでした。
市から、胃がんと大腸がんと肺がんの検診のチケットが届きました。これは無料ではなく格安で受診できるってのが、我が市の貧乏くさいところなのですが、まあ安く受けられるなら受けてみてもいいかな?とか、軽く考えたわけです。
で…そうそう、そう言えば職場で毎年人間ドッグを受けてたじゃん、内容が被ってもあれだから…と職場の人間ドックの内容を調べ直しました。
職場の人間ドック(無料)は、以前からショボいものでしたが、ここ数年は、ほんと内容も薄くなってきました。肺はレントゲン撮影をしてくれるけれど、胃は以前はバリウム飲んでグルグル回されてレントゲン撮影してましたが、最近はバリウムは飲まなくなって、胃はノーチェックですし、大腸の検査なんて最初っからありません。いや、全く無いわけじゃないんです、ただ、基本メニューに入っていなくて、胃の検査も、大腸の検査も、オプション扱いなので、別料金を支払えば検査してくれるのですが、ケチな私(笑)は、基本メニューだけしか受診しないので、胃と大腸の検診は、ここ数年以上、受けていなかったわけです。だって、オプション検診って、お高いんですもの。
なので、格安でこれらの検診を受けられるのは、うれしいかも…って思って、胃がんと大腸がんの検診について、ちょっと考えてみたわけです。
胃がんは…怖いよね、原因となるピロリ菌は…1回駆除したはずなのに、実はまたまたピロリ菌が復活している私なので、これは再びきちんと対応しないといけないよねえ…程度に考えていましたが、大腸がんに関しては、ほぼ知識がなくて、今回、ちょっと調べてみたわけです。
そうすると…大腸がんって基本無症状な病気で、かなり進行してから、血便等の症状が現れるらしいんですわ。「え? 血便?」って思って、今度は血便について調べてみると…血便って、かなりヤバい状態らしく、各種重病死病の初期症状のレギュラーメンバーであって、基本的に放っておいてはいけない症状らしく、血便が出たら、とにかくすぐに病院に行って検査してもらわないといけないらしいのです。
あれ? 血便って、そんなにヤバいの? でも誰もそんな事、教えてくれなかったよ。
それなら、血便がある以上、大腸がん検診(とついでに胃がん検診)を受けたほうが良いよね、えっと…手続きは…なんて考えつつ、結局、どこの病院が良いだとか、仕事の休みと病院の診察日とのすり合わせだとかを考えているうちに、なんとなく日は過ぎてしまいました。
そんな私の姿を見ていた妻は「すでに血便が出ているんだから、検診じゃなくて、治療でいいんじゃないの?」と言われ、目からウロコがボロボロ落ちた私は、検診してくれる病院ではなく、大腸がんを治療してくれる病院を探しました…ってか、がん治療ってなると、私の場合は、選択肢は一つしかありません。我が家から徒歩15分程度の距離にあるT病院に行くしかないのでした。
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