2024年の７月中旬に、北陸応援という名目で、石川県の金沢に旅行に行ってきました。本来ならば、震災のあった能登に行くべきでしょうが、能登はまだまだ復興途上で観光客の受け入れはできません。そこで、同じ石川県である加賀の都、金沢に行ってお金を落としてくる事にしました。私たちの遊興費が少しでも復興のお役にたちますようにと願っています。
出発日の起床は朝６時で、７時のバスに乗って最寄りのＪＲの駅に行き、電車（通勤の時間帯だったので、久しぶりにツラかったです）で東京駅に行きました。新幹線の発車１時間前に到着したので、ひとまず東京で朝ご飯を食べることにしました。
八重洲口を出て地下街に行けば、朝食を食べられる店があるだろうと思って行ってみたら、なんとそこはラーメン街でした。行列ができている店は真っ平御免なので、空いている店に入ったら…豚骨ラーメンの店でした。「朝から豚骨ラーメン？」と一瞬思ったけれど、気にしない事にしました。それどころか、替え玉と半ライスも頼んでしまいました。
朝から満腹です（笑）。
今回の旅行は、旅行会社に電車の切符とホテルの予約だけをお願いして、添乗員さんは無し（つまり私自身がツアコン）で、終日自由行動というパターンの旅行です。何事もマイペースで動けるのは良いのですが、きちんと勉強して、自分でツアコンしないと何も始まりません。でないと、お客様（妻）にご満足いただけないのです。
さて、食後は時間調整のため、新幹線待合室で休憩＆読書をしていると、あっと言う間に新幹線の時間になりました。北陸新幹線の“かがやき号”です。フルート合宿で長野までは新幹線で行った事がありますが、そこから先は初めてなので、ちょっとワクワクです。
東京～金沢は２時間半です。ううむ、まだ新幹線がない時代に金沢に（仕事で）行った時は、飛行機で小松空港まで行って、そこからバスで金沢に入ったので、時間もかかるし、なんか大変でしたが、今は新幹線一本でスイッと行けるから、ほんと、楽ですね。新幹線バンザイ…です。
お昼ごろに金沢駅に到着しました。駅前には、なにやら大きくて赤い木造の門がありました。鼓門（つづみもん）と言うそうです。金沢のランドマークの一つです。過去にはアメリカの旅行雑誌で「世界で一番美しい駅」として選ばれただけあって、なんとも度肝を抜く迫力です。
その鼓門を抜けて、まずは旅行会社指定の食事処で昼食です。今回の旅行で、旅行会社が手配してくれたのは、この１食だけです。ある意味、貴重な食事です。
駅から徒歩約20分の和食屋でした。バス１区間の距離という事で歩いたのですが、金沢の街の距離感を舐めていた事を思い知らされました。いやあ、遠い遠い…。この時の私は、すでに空腹でした。あれだけラーメンを食べたのに、たった３時間で空腹とは…さすがに私です。
昼食は加賀の郷土色強めの松花堂弁当でした。治部煮（じぶに）やふぐの天ぷら、能登牛のローストビーフとかが美味しかったです。
食後は再び金沢駅に徒歩で戻って、ようやっと、バスの１日フリー乗車券を買いました。金沢はコンパクトな街なので、どこにでも歩いていけるし、田舎の公共交通機関なんて、時刻が頼りにならないから「バスのフリー乗車券なんて不要だ」と私は主張したのですが、妻の「まあまあ…」という説得に負けて購入しましたが、結果を言えば、購入して大正解でした。
まず金沢はバスが発達しています。頻繁に走っているし、観光名所に関して言えば、大概良いところにバス停があります。さらに、地方都市ならではの距離感なので、地図等で近くに見えても、実際はそれなりに距離があって、湘南感覚で徒歩移動が可能に思えても，実際は歩けるような距離でなかったりと…市内の移動は、ほんと、バスが便利です。隣のバス停までが、案外、遠いんですよ。だから、バスで行けるところなら、たったバス停１区間であっても、バスを利用するべきなのです。
バスのシステムもかなり便利で、一つのバス停に違う系統のバスが十も二十も走っているのですが、バス停に簡易な電子式の掲示板が付いていて、どの系統のバスがもうすぐやってくるのかが明示されるので、迷うことは無いですし、イライラせずに待っていられます。ほんと、便利なんです。
一方で、不便なところもあって、同じ路線を複数のバス会社が運行しているのですが、バス会社によってSuicaが使えたり使えなかったり、アイカ（ローカルな交通系ICカード）が使えたり使えなかったりと、まちまちなんですよ。田舎あるあるですね。
一番確実なのは現金払いですが、今となっては現金払いも不便だし…まあ、地元の人はそれでも慣れているので、どうにかするのでしょうが、旅行者はそうも行きません。となると、このフリー乗車券は、その点、どこのバス会社でも使えるので、不慣れな旅行者には便利なのです。金沢に行ったら、バスの１日フリー乗車券は、お得で便利です。駅ビルの観光案内所で発売しています。
皆さん、金沢にお越しの際は、ぜひ購入しましょう。
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