声楽のレッスンの続きの続きです。歌のレッスンに入りました。
まずはシューベルトの「Nacht und Taeume/夜と夢」です。今回はテンポアップして歌いました…そうしたら、すぐにリズム迷子になりました。テンポが速いと、こまかいリズムが分からなくなります。それこそ、16ビートで感じていた曲を8ビートで数えて歌っていくような感覚です。歌えないわけじゃないけれど、なんか落ち着かない感じになります。
かと言って、それを無理やり16ビートで数えようとするのは…テンポ的には、やはり私には無理なんだよね。テンポが速くなっても、ビートを細かく刻んで数えられるようなセンスが私には無いわけです。ああ、残念。
この曲は白玉音符が多めです。こういう長い音符をデジタルっぽく、いきなり決めて歌うのは良くないそうです。音符と音符の間は、基本的に短めのポルタメントでつないでいくのが、レガートな歌い方なのだけれど、長い音符の場合は、そのポルタメントがやや長い方が自然だというわけです。だから、音符の頭の段階で、ビシッと音程が決まっていなくてもよいわけで、前の音符から、まだふわっと移動している状態の方が、より自然なのです。
感覚的には、昔のダイヤル式のラジオのチューナー(?)で、目的のラジオ局を探すような感覚です。目的に周波数近くまでは、大胆にグワッとダイヤルを回すけれど、近くまで来たら、ゆっくりとサグリながらダイヤルを回していくわけで、歌を歌う、音程を当てるってのは、そういう感覚なのかもしれません。
歌手の音程の取り方は、器楽と違って、デジタルっぽいのはダメみたいです。グワングワンとウネリまくるアナログっぽいのが大原則のようです。そういう意味では、声と弦楽器って近い存在なのかもしれません。
さて、そんなアナログ感覚で音程を取っていると、転調箇所を歌うのは簡単には行きません。
高い調に移動する時は、声の音色も高い調にふさわしく明るい音色に切り替えていく必要があります。転調って、音程の問題じゃなく、声の音色も転調に合わせて変化させていかないといけません。おそらく、調性ごとにふさわしい音色ってのかあるのかもしれません(まだ確信持てませんが…)。
新曲のデ・クルティスの「Addio bel sogno/美しい夢よ、さようなら」です。この曲は歌手がピアニストをリードしながら歌っていくタイプの歌です。決してピアニストに音楽の主権を握らせてはいけません。はっきり言えば、インテンポで歌う必要はないし、楽譜通りに歌う必要もありません。発声を第一に考え、その時最善の発声で歌うように、自由にリズムやテンポに緩急を加えながら、歌手主導で歌っていくタイプの曲です。
ある意味、歌手が傲慢にならないと歌えない歌です。実際、この曲、インテンポで歌おうとすると、すぐにノドが閉まって、とても歌えません。だから、いかに傲慢でわがままな歌が歌えるか、それがこの曲を我が物とするポイントなんだろうと思います。
実際、傲慢な態度で歌うと、この曲、すごくカッコよく聞こえるんだよね。
ちなみに高いA(A4)は、2度出てきます。わがままに歌っていれば、2度とも余裕で発声できます。ただし、2度のAは、音楽的には不要なので、そこはEで歌っても全然良い…というか、私はEで歌おうかな? なんて思ってます。
高いAは、1度出せば十分でしょ。
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