スポンサーリンク

調子が悪い時の歌い方…について

 声楽のレッスンの続きです。とにかく、発声がダメダメな私です。

 なぜ、発声がダメなのか…私的には、まだ風邪が治りきらず、声帯が腫れているので発声がダメなんだと思っています。先生的には、腹筋が全然使えていないので、発声がダメなんだと言います。

 腹筋の話が出てきたので、ここのところの“腹筋がつりまくって激痛に怯える私”の話をしたら…プロでも腹筋がつる事はあるんだそうです。本番で歌っている最中に腹筋がつった時は、目の前が真っ暗になるんだそうです。と言うのも、腹筋って、一度つると、しばらく歌えなくなってしまうからです。それも、10分単位の時間、歌えなくなってしまうわけで、痛いより何より、それがつらいんだそうです。特に本番中に腹筋がつってしまったら、もうどうにもならないんだそうです。そりゃあ、そうだよね。

 ですから「最近、腹筋がよくつるんですが、どうしたら良いでしょうね」との問いに対する先生の答えは「ほんと、どうしたらいいんでしょうね」という返答でした。つまり、腹筋がつってしまう事は、方向性としては正しいし、プロでも日常茶飯事だけれど、特に回避の手段はないし、手の施しようはない…って事のようです。残念です。

 ちなみに、今現在、風邪で通院している事から、お医者さんにも腹筋の件を話したら、一応腹部の検査をしてくれたけれど、異常は見つかりませんでした。やはり、妻の言う“動かなかった腹筋を動かし始めたので、腹筋がビックリして、痙攣&つっている”って線で良さそうです。

 さて、先生に風邪をひいて数日歌わなかったという話をしたところ、歌を数日歌わなかったからと言って、声帯が動かなくなるわけでもなく、声も鳴らなくなるわけでもないので、そっちの心配はする必要はないと言われました。ただ、数日休むだけで、腹筋は弱ってくるんだそうです。だから、風邪をひいて歌えなくても、腹筋の筋トレだけは欠かさずにやっておかないと、すぐに喉声になってしまうので、注意なんだそうです。

 喉声とは、結局のところ“腹筋を使わず/使えずに発声する声”の事のようです。腹筋を使わないので、声帯周りの筋肉を駆使して発声する声の事です。もちろん、その他に、胸とか肩で息を送って発声するやり方もありますが、そのやり方だと音量が稼げないので、歌には不向きってわけですね。歌に使えるくらいの音量となると、ノドか腹筋かって事になりそうです。

 喉声がいけないのは、喉声そのものが不快だという事もある(そこを逆手にとって感情的な歌唱ができるわけで…キング先生なんかは、そっちの方向で指導をしています)けれど、それ以上に、声帯への負担が強く、歌っている最中に声が無くなってしまうので避けるべきなんです。キング先生に習っていた時に、よく歌の途中で声が無くなって、キング先生から「声の体力が足りない!」と叱られていましたが、喉声発声である以上、声の消耗が激しいのはしょうがないわけで、私のような凡人では、喉声で一曲歌い通すのは無理だったわけです。

 喉声の正体とは、過度に声帯に息をぶつける声の事です。特に、フレーズの頭をガツン!と歌うため、多くの息をいきなり声帯に送り、それの繰り返しが声帯を傷めつけ続ける事になり、それが声の消耗を激しくするわけです。ですから、なるべく腹筋を使って、息をレガートに送ってやって、フレーズの頭を優しく歌う事で、ノド(声帯)への刺激を少なめにして、声を持たせていこうってわけです。特に私のように、すぐに声が無くなってしまうタイプの人間は、喉声はダメダメなんですが…今回の私は、終始一貫、喉声発声になっていたんだそうです。

 先生曰く「調子が悪いなあと思っている時ほど、腹筋をよく使って歌うこと。音程が低いなあ…と思っても、力で音程を上げようなんてしない事。そんな事をしても音程は上がらず、ただただ声が消耗するだけです。とにかく腹筋を使って、息をいっぱい送ること。それだけを考えて歌うこと。また、調子が悪い時は、筋肉の反応も悪いので、曲のテンポを遅くして歌うことも手です」とも教わりました。

 1)腹筋を意識して、たくさんの息を送る事。
 2)テンポをゆっくりめにして丁寧に歌うこと。
 3)(前回教わった)響きを高くして、ノドの負担を減らす事。

 以上三点が、調子の悪い時に注意することのようです。これで、声帯さえ腫れていなければ、多少調子が悪くても、なんとか歌えるようです。

 さて、今回のレッスンでは、二重唱の合わせがメインです。具体的な注意は、実に細かく様々でしたが、大きく注意された事を書きますと…。

 互いを思いやってブレスをする事。これはデュエット相手に対してもそうだけれど、ピアニストさんに対してもそうです。指揮者がいれば、指揮者がする事だけれど、指揮者がいない場面では、お互い、息を合わせて演奏するためには、それぞれの息づかいをよく聞いて、ブレスのタイミングや速さで合わせていくのです。だから、きちんと要所要所でブレスを取るのはもちろんだけれど、自分勝手にブレスを取るのではなく、音楽の流れの中でブレスを取らなければいけないし、共演者たちに伝わるようにブレスをしないといけません。

 こっそりブレスを取っちゃあ…いけないんですよ(笑)。

 また、指揮者がいないので、音楽の骨はピアニストさんが作る事を全員が承知している事。歌手はついつい「自分に合わせろ」という感じで歌うわけだけれど、独唱曲ならそれでいいのだけれど、重唱曲では、必ずしもそれが正解ではないのだそうです。もちろん、重唱曲でもソロ的な部分があって、それはそこを歌う歌手の歌に合わせていくのですが、二人の歌手が同時に歌っている箇所とか、ソロ的な部分でも、ピアノがリードしていくべき箇所がいくつかあります。そんなところでは、歌手のご都合にピアノは合わせるべきではなく、きちんとピアノが器楽的なリズムを刻んでリードしていかないといけないのです。そういう箇所はどこにあるのか、お互いに確認し合い、どの場面では、誰が音楽をリードしていくのかを改めて確認していきました。

 ソロ曲の方は、体調が悪いので、パスをしました。とにかく今は体調の回復を優先します。歌の練習って、歌えば良いというものではなく、歌えない時は休むことも大切だし、声の事を考えれば、可能な限り、声を出さない練習をするべきなんです。特に今回のような体調では(笑)。

 とにかく、これで本番までの先生とのレッスンは終了。次は本番前日のホールでのピアノ合わせがあって、当日本番となります。いよいよです。ワクワクすると同時に、まだ暗譜も完全ではないし、体調悪いし、きちんと歌えるかどうかとても不安だし、出番がトリ前だし…いやあ、プレッシャーがかかるかかる(汗)。

 もう、なるようにしかならないわけです。ひとまず、頑張ってくるつもりですよ。

 蛇足 私が出演するクラシックコンサートは、10月10日(土)茅ヶ崎市民文化会館小ホールで行います。私の出演予定時刻は、ソロ歌唱が19:27~、デュエット歌唱が19:49~です。遅い時間で申し訳ない。曲目は、ソロがトスティ作曲の「Love Me!/私を愛してください!」と「Starlight/星の明かり」。デュエットがドニゼッティ作曲の歌劇「愛の妙薬」より「Caro Elisir! Sei Mio!/素晴らしい妙薬」です。黙って見に来て「うひゃうひゃ」と笑ってお帰りになるも良し、遠い空から「すとんさんがうまく歌えますように」とお祈りくださるのも感謝です。体調を整えて、全力を尽くしてきますので、応援よろしくお願いします。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ
にほんブログ村

コメント

  1. wasabin より:

    発表会、普段の実力が出て、ご成功されることを、ちょっと遠い空から
    お祈りしてます~

    音源UP楽しみです。
    少しづつ変化が感じられるって、人ごとでも嬉しいものです。

  2. ねぎ より:

    体調が回復されて、実力アップの成果が存分に発揮されることを、やや遠い空からお祈りしています。

    プロの方も腹筋がツルのですね。職業病とは驚きました。
    自分も腹筋はなまっている方ですが、痛みの記述を読むと、鍛えることに少し躊躇してしまいます。

  3. すとん より:

    wasabinさん

     はい、お祈り感謝です。音源は、特別な事故でも起こらないかぎり、アップする予定ですので、首を長くしてお待ち下さいね。

    >少しづつ変化が感じられるって、人ごとでも嬉しいものです。

     はい、少しずつですが、確実に上達していると思います。問題、その上達した平素の力を舞台で発揮できるか…が大問題なんですが、まあ、失敗したからと言って、モンスターに食べられてしまうわけではないので、そこは気楽に考えてます。

  4. すとん より:

    ねぎさん

     体調の不良さは、投薬で無理やり押さえつけております。問題は、その薬が本番当日の朝に切れてしまうこと。本番は夜なんだよね。だったら昼間病院にいけばいいじゃん、って思われるでしょうが、病院にいく暇があったら、寝ないとダメなんだよね。本番の日は、たっぷり寝る…これ常識っすね。ほんと、寝てないと声でないからね。

    >プロの方も腹筋がツルのですね。職業病とは驚きました。

     全員が全員ではないでしょうが、よくスポーツ選手が大会で足がつったり肉離れを起こしたりしているでしょ? あれと似たような感じなのかもしれませんね。

    >痛みの記述を読むと、鍛えることに少し躊躇してしまいます。

     痛いは痛いのですが、腹筋がつるタイプの人なら、鍛えないよりも、少しずつ無理のない範囲で鍛えていく方が結果が良いよう気がします…根拠はありませんが(笑)。

タイトルとURLをコピーしました