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発表会に向けてトロトロと歩き始めました

 声楽のレッスンに行ってきました。

 いやあ、夏ですね。私、夏休みに入ったので、いつも仕事が終わってからの、夜の時間帯にやっていただいているレッスンを、昼間の時間に変更してもらったのですが…いやあ、暑い暑い。夏の昼間って、こんなに暑いんだね。普段、この時間は屋内で仕事をしているので、外に出ないため、夏の昼間が暑いことは、知ってはいたけれど、改めてヒドイものだと実感しました。

 いやあ、ほんと。暑かった。

 さて、レッスンは発声練習からです。とにかく、今はほとんど自宅練習というものをしていないし、仕事も夏休みなので、ほとんど喋らないので声帯を使っていないのですよ。おかげさまで、声帯は元気でした(笑)。

 発声練習はほどほどに、さっそく発表会のためのレッスンに入りました。まずはドニゼッティの「Spirto gentil/優しい魂よ」からです。ちなみに、前回のレッスン以降、楽譜を開くのは、今回が初めてです(ダメじゃん)。

 曲自体は知っているし、前回のレッスンで一回歌っているので、形だけは何とか歌えました。点数にすれば…30点くらいかな? まあ、仕方ないよね。

 曲としては、ハイCの部分さえ除けば、むしろ声に合っているぐらいなので、おそらく歌い込めば何とかなるはずです(笑)。

 で、問題はハイCの部分なのですが、いずれはチャレンジするかもしれませんが、ひとまずは安全策として、ハイC(つまりC5です)を回避して歌うことにしました。どういう風に歌うのかと言えば「G4-C5-E4-G4」というフレーズは「G4—G4—」と歌うのです。“逃げ”と言うなら、まさに逃げです。でもまあ、今はハイCを歌う事よりも、やるべき事があるので、そちらをやっつける方が先です。で、そちらにある程度の目安が付いたら、改めてハイCに挑む…という予定で、今のところは考えています。

 いや、ほんと、オペラアリアって、超高音さえ出せばいいわけじゃないからね。曲のほとんどは中~高音で出来ているわけだし、歌として仕上げるなら、やらなきゃいけない事は他にもたくさんあるわけよ。だからハイC対策は、最後の最後なんだな。

 次はブッツィ=ペッチャ作曲の「Lorita/ロリータ」です。実は、音楽としては、オペラアリアであるドニゼッティの「Spirto gentil/優しい魂よ」よりも、こちらの方が難しいです。いやあ、苦労しています。

 今回のレッスンで掴んだ事。

 フレーズの出だしに関して。音程はA3で、歌詞は「Ah!」という事が割と多い曲です。このフレーズの出だしの音が、うまく歌えなくて散々苦労していました。何しろ、A3という音程は、バリトンの人にとっては何て事ない音程でしょうが、私にとっては微妙に低めの音で、そんなにすんなり出せる音ではないので、常にちょっと力が入ってしまい、声が出過ぎてしまうわけです。おまけに歌詞が「Ah!」でしょ? 感嘆符が付いているわけで、どうしても強めに歌いがちで、それでドツボにハマって声を消耗してしまうわけです。

 この出だしの歌詞を「Ah!」の感嘆符付きではなく「Ha…」という感じで溜息っぽく歌ってみたら、案外イケました。で「イケるイケる~」と思って、調子に乗って「Ah!」と歌ってしまうと、そこで一気に声がダメになってしまいます。難しいです。

 そんな感じで、トロトロと発表会の準備に取り掛かっている私でした。

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