声も笛の一種なら、音程操作にも通じる部分があるかもしれません。
例えばフルートの場合、音域はざっくり言えば、低音、中音、高音の3種類あります(超高音もあるけど、普通は使いません)。それぞれが1オクターブの広さがあるわけですから、フルートの音域は3オクターブあると言っていいと思うし、その3オクターブをきちんと発音できることが大切です。
例えばソの発音だと、低音と中音は指使いは同じで、高音は左親指をオフにする以外は同じです。つまり指使い的には、ほほ同じなのに、オクターブの発声を切り替えるわけです。
では、何で切り替えるのかと言うと、フルートに吹き込む“息の速度”です。普通に吹き込めば中音のソだし、速い速度で吹き込むと高音のソになり、ゆっくりした速度で吹き込むと低音のソになります。
ここでよく初心者が勘違いするのが、変えるのは息の速度であって、息の量では無いんです。吹き込む息の量は、低音、中音、高音、いずれもほぼ同じで、息を吹き込む速度が違うのです。そうなると、瞬間的には、息の速度と息の量は反比例します。ゆっくりした速度の時は、それなりに多めの息を吹き込み、速い速度の時は、それなりに少なめの息しか吹き込みません。つまり、息を吹き込む速度が変わっても、息を吹き込む量は変えちゃいけないのです。
なぜなら、フルートに限らず笛って、適性な量の息を吹き込んだ時でないと、美しい音色にならないからです。息を多く吹き込めば、音は割れます。息が少なければ、音になりません。楽器って、そういうふうに作られているのです。
だから、声も笛の一種なら、そのあたりは同じだと思います。
低音を出したければ、ゆっくりした息を多めに吐いていく。
高音を出したければ、速い息を少なめに吐いていく。
素人が間違えやすいのは…
低音を出したいのに、速い息を吹き込んでしまう。
高音を出したいのに、たくさんの息をふきこんでしまう。
このあたりなんだろうと思います。特に、高音を出そうとして、たくさんの息を勢いよく吐こうとして失敗してしまう人が、大勢いると思うんです。たくさんの息を勢いよく吹き込んでも、それは高音ではなく、割れた音…つまり怒鳴り声にしかなりません。あるいは、息の勢いに負けて声帯が閉じてしまいフタになってしまうとか(かつての私がこれでした)。
美しく高音を出したければ、少なくて速い息で声帯を鳴らさないといけないのに、そこが分からないのです。だから、いつまで経っても高音なんて出ないんだよ。
…と、私は少し前の私に言ってあげたい気分です。ほんと、勢いだけでは、高音発声なんて、ちっともうまくはいかないのです。
↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
![]()
にほんブログ村

コメント