“河津七滝遊歩道上入口”というバス停で降りた我々でした。いやあほんと、バス停しかない、ただの山の中です。そこから、滝見物用の遊歩道に入るのですが「これが遊歩道?」と思ってしまうほどの山道でした。少なくとも、7つある滝のうち、最初の4つの滝までの道は、遊歩道…と言うよりも、登山道って感じで、そんなに気軽には歩けない道でした。あっちこっちの道が粘土状で、木の根もむき出しだし、石もゴロゴロしているし、不揃いの下り階段ばかりだし、急な下り階段には、一応、手すりがあるから下れますが、手すりが無ければ、この道は危険すぎて、高齢者だと下れません。我々夫婦も「怖い怖い…」と言いながら、しっかり手すりを握りしめて、下っていきました。まあ、まだバス降りてから、それほどでも無かったので、元気があったので、下れたわけです。
まず最初は、番外の滝“猿田淵”に行きました。この滝に行くには、遊歩道から外れて、一旦逆向きに歩いていかないとたどり着きません(なにしろ番外ですから)。そのせいか、我々がこちらの滝を見た時は、日本人はほとんどいませんでした。外国人観光客ばかりでした。ちなみに、彼ら外国人観光客は、どうも“河津七滝遊歩道上入口”のバス停からやってきたわけでなく、さらにもっと上流のバス停から道なき道を歩いて、この番外の滝にやってきたようなのです。
“猿田淵”は滝自体は地味なのですが、滝壺が実にブルーで、とても美しい滝壺なんですよ。
“猿田淵”を見学したら、もと来た道を戻って(妻は「怖い怖い」と言ってた)吊橋を渡って、さらに怖い怖い下り階段を降りて、最初の“釜滝”に行きました。実に立派な滝でした。
“釜滝”まで行くと、下り道は続きますが、道の怖さは少し和らぎます。でも、細い山道になりますので、足元が滑りやすいのは変わりませんので、そこは注意しないといけませんが、ここまで怖い下り坂を歩いてきた事を考えれば、多少は気分も落ち着きます。
途中、通行止めの箇所があり、行くべき吊橋を渡れなかったので、2番の“エビ滝”を見る事はできませんでした。なので1番目の“釜滝”から直接、3番目の“蛇滝”に行きました。ここは、滝も面白いのですが、その周囲が柱状節理という面白い地形になっていて、それがまるで鱗状で、そこをくねくねと川が曲がりながら滝になっているのです。なかなか珍しく興味深い滝でした。
で、ちょっとほっとしたのもつかの間、ここからまたまた、道は怖い怖い下り階段となります。それもかなり急勾配で、一段一段の段差が結構エグいのです。ほんと、年寄にはキツイし怖い道です。恐怖に震えながら、それを下り切ると、4番目の“初景滝”に到着です。
ここは普通に整備された立派な滝です。おまけに“伊豆の踊子”の像まで設置されていて、普通に観光地の滝です。ここには本流の滝とは別に、湧き水が滝状になっていて、その水が飲めます。美味しいです。で、ここからは道がきちんと整備されています。今までの山道が嘘のようで、車椅子での観光が可能となっています。
また、道も山道ではなく、脇には茶屋などのお店もあって、かなり面白いものが売っています。私の興味をひいたのは生姜飴で、とても美味しそうでした。妻の気をひいたのは、普通のビニール袋にたくさん入った紅ほっぺ(いちご)でした。粒は小さめでしたが、普通のいちごのパックよりも多い分量で、なんとたったの100円で売ってました。妻はとても買いたそうでしたが、持ち帰りのことを考えると買えませんでした。
5番目の“カニ滝”は、どこがカニなんだか、ちっとも分かりませんでした。小さめの滝でした。
6番目の“出会滝”は、道から外れて、またも階段状の山道をたっぷりと下ったところにありました。安全な道を歩いた後だし、疲れもかなり溜まっていたので、この山道はシンドかったです。ちなみに“出会滝”とは、2つの川が合流した地点が滝になっているからです。
“出会滝”を見た後は、やってきた下り階段を登って戻りました。下り階段は怖いですが、上り階段はシンドいです。へとへとになってしまった我々は、ここで休憩を入れることにしました。
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