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帯状疱疹日記 その23 退院しました

 入院8日目、11月21日(月)。退院の日です。

 今朝は朝の点滴がありません。なので、ちょっぴり朝寝ができるのかな? って期待していたら、いつもの点滴の時間に採血しましょうって事になったので、しっかりいつも通り6時前に起床しておきました。それにしても、眠い眠い。

 そう言えば、病室のベッドの話をしていませんでしたね。病室のベッドは、なかなか良い感じですね。ベッドに関しては、個室も大部屋も違いはありません。

 フランスベッド社の介護ベッドが導入されています。私は使用しませんでしたか、ベッドが頭部、胴部、脚部の3つに分かれて、それぞれの座面を上げ下げできるタイプです。なので、寝るばかりでなく、ソファのような形してくつろいだり、足を上げて楽に休んだりもできます。ベッドの床面は低反発素材の分厚いクッションが使われていて、実に快適なんですよ。これいいですね。

 枕はルーズで(たぶんアレルギー対策でそばがらは使用していないだろうけれど)そばがらっぽい感じです。病室内は暖かくなっているので、掛け布団は綿素材の毛布1枚ですが、これで十分な感じです。で、転落防止の柵が付いていて…私はこの柵にだいぶ助けられました。脚には大きな車輪が付いていて、病室から簡単に移動できるようになっているのも、病院用のベッドって感じがします。もちろん、簡易な机面も完備していて、これが食卓になったり、作業机になったり、パソコンデスクや書見台になったりと大活躍です。

 見た目は無骨でいかにも病院的なデザインですが、実になかなか機能的で寝心地の良いベッドでした。これ、いいなあ。自宅にも欲しいよ。

 さて、時間になって看護婦さんが現れて採血したのですが…例によって血管探しに手間取っていました。私の両腕は、もう真っ青なんだけど(笑)。

 採血が終わったので、そこから2時間近くは自由時間となりました。もうすぐ退院だと思うと、案外眠れないもので、仕方なしに読書をしました。8時になって、最後の病院での食事である朝食を食べました。これが最後だと思う…っても、やっぱり病院の食事は好きにはなれないです。量には慣れましたが、炭水化物メインの食事は健康には良くないと思うんだよね。和食と言うよりも、古いタイプの日本の家庭料理って感じで、とにかく「白メシを食わしておけばOK」的な感じなんだろうなあ…って思います。確かに老人世代に受けそうな献立だけれど、もはや私以降の世代とは感覚がズレているような気がします。和食と言えども、もっとご飯を減らしてもいいから、肉を食わせてよ。

 ギブミー、タンパク質!

 食事を終えたら、今までならシャワーに出かけていましたが、それは止めて、退院に向けて荷造りを開始しました。一週間もここで暮らしていたので、荷造りはそれなりに時間が掛かりました。

 荷造りをしていると色々な人がやってきます。担当医による最後の回診もありました。現在の状況を確認すると同時に、退院後の生活指導を口頭だけでなく書面も使って説明してくれました。この入院で、一応、帯状疱疹の治療は終わり、帯状疱疹自体は、ほぼ治ったわけなので、本来的にはもう病院に来る必要はないのですが、それでもまだ何かあったて困ったら、次は外来で来て欲しいとの事でした。

 というのも、後遺症として神経痛が残ってしまったからです。とは言え、先生が言うには「痛みは、そのうち治まります」とのことです(実際退院後、まもなく治まりました)。

 その時はまだ残った痛みに対する不安があったので「いただいた痛み止めが切れたら、また来ます」って言ったら「その時は、麻酔科を紹介します」と言われました。まあ、皮膚疾患が治って、神経痛の痛みだけ問題なら、そりゃあ皮膚科の管轄ではなく、麻酔科の管轄になるんでしょうね。

 あと、帯状疱疹は、一応、オトナの水疱瘡なので「残っているブツブツが全部カサブタになるまでは、他人に水疱瘡を伝染す可能性がありますよ…」と言われました。とは言え、子どもの頃に水疱瘡にかかった事が無くて、水疱瘡の免疫が無い人って、日本にいるのかな?

 看護婦さんがやってきて、腕に装着していた点滴用のカテーテルを外してくれました。いよいよ退院だという感じになりました。

 次は製薬会社の人がやってきました。三ヶ月後に治験のために、再び検査をしたいというので、その日取りを決めました。治験のためには積極的に協力しますよ。

 薬剤師さんがやってきて、退院後に飲む薬を持ってきてくれました。たくさんありましたが、全部鎮痛剤でした(笑)。治療薬は一切ありません。ロキソプロフェンとカロナールとプレガバリンに、軟膏のスタデルムクリームです。ここでもプレガバリンの服用方法についての注意を受けました。プレガバリン、ほんと、服用が難しい鎮痛剤みたいですね。

 事務の人が来て、アンケートと退院証明書と診療明細書を置いていきました。アンケートは、入院時の居心地等のアンケートです。こういうフィードバックは大切だね。診断書が欲しかったのだけれど、退院証明書を見れば、必要なことが全部記載されているので、各方面への提出書類としてはこれを使おうと思いました。これでダメなら、改めて診断書をもらえばいいでしょう(実際、これだけで事が済みました)。

 診察明細書には、入院中にかかった様々な経費が書かれていました。単位は診療点数で、約3万点でした。これを日本円に換算すると、約30万円でしょ? 一週間の入院費用が30万円ですよ、結構かかるねえ…。私の場合は、治験参加者なので、請求書そのものが製薬会社に行くので、自己負担はゼロでした。

 病室を出て、スタッフステーションに声を掛けて、お礼を言って、病棟を出ました。妻と合流して、真っ先にした事は、タリーズコーヒーでハニーミルクラテを飲んだ事です。いやあ、入院中は甘みに飢えていたからねえ…。

 テレビカードを精算して、T病院行きの無料送迎バスに乗って自宅に帰りました。いやあ、お疲れ様でした>自分。

 あ、連載は、後日談へと続くよ。

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