スポンサーリンク

音楽ジャンルによって発声法は異なる

 身近な例で言えば、演歌歌手の発声法とJ-POP歌手の発声法は、誰が聞いても分かるほどに違います。そこまで極端な話でなくても、音楽ジャンルが違えば、歌手の発声法が変わるのは、当然の事です。

 クラシック声楽の場合、“クラシック声楽”として括られ、同じ一つのジャンルであると思われがちだけれど、よくよく見ると、それぞれのジャンルごとに、小さな違いが無いわけではありません。

 例えば、劇場主体のオペラの歌唱法と、ほぼ室内楽である歌曲の歌唱法は、当然違います。

 また、日本語、イタリア語、ドイツ語等、歌詞の言語が違えば、当然、それらの言語の特長に合わせた発声法が取られます。母音主体の日本語の歌唱法を使って、子音を立てなければいけないドイツ歌曲を歌う事はできませんし、ドイツ語の歌唱法で日本歌曲を歌えば、そりゃあ違和感バリバリで変な歌にしか聞こえません。

 とは言え、オペラと歌曲の歌唱法の違いは、オペラと演歌ほどの大きな違いはありません。オペラと歌曲は、細かく見れば、違う音楽ジャンルとは言え、隣接した類似の音楽ジャンル(西欧系民族音楽)だからです。

 だから、ちょっとした発声の調整をして、オペラ歌手が歌曲を歌ったり、複数の異なる言語の歌曲を歌ったりできるわけです。とは言え、歌曲を主に歌う歌手がオペラを歌うのは…かなり難しそうなので“オペラ -> 歌曲”はいけても“歌曲 -> オペラ”には、少々高めの壁がありそうですが…。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました