歌がうまくなりたければ、まずは歌う事が必要です。
最初は見様見真似の独学から始めてるのが普通…と言うか、多くの人は「歌を学ぶ」という事を思いつかずに、自己流で歌の練習をして、歌の上達を図ります。
熱心な人は、さらに発声に関する指導書や解説書を読んだり、ネットでそれらに関するサイトを見つけて読みふけったり、SNS等にある発声練習の動画を見て練習をします。おそらく歌好きの9割程度の人は、これらの方法で歌の練習をしていきます。
それで満足できれば良し。しかし、それでは満足できずに行き詰まりを感じた、ごく少数の人が、他人から歌を学ぼうという発想に至るわけです。
他人から歌を学ぶ…中高生なら学校の部活がありますが、社会人には、そんな都合のよう場はありません。そこで、かなりの数の大人たちは、市民合唱団の扉を叩くのかな?って思います。だって、合唱団なら、歌いながら歌を学べて、一石二鳥じゃない?
合唱団の練習は、いわばグループレッスンです。指導者は合唱団という集団に向かってアレコレ指示をし教えてくれます。今まで独学だった人には、このようなやり方…つまり“グループレッスン”からでも、多くのモノを得て、多くの事を学べるでしょう。
でもやがては行き詰まりを感じるようになるかもしれません。それは合唱団の練習では、合唱団全体としての音楽の作り方は学べても、団員一人ひとりに合わせた指導はできるわけがないからです。そこで真面目に歌を学びたいと思っている人ほど、個人の技量の不足を感じ、さらなる歌の技術向上の必要性を強く感じるようになるでしょう。
歌の技術向上…それはそれぞれの個人が自分自身と向き合って対応していくしかありません。
かつて独学で歌を学んでいた人ならは、ここでも独学に立ち返って、何とかしようとするかもしれません。しかし、独学での学びの限界を感じていた人ならば、個人の学びにも指導者の存在が必要だと思うかもしれません。そう感じられたら、声楽の個人レッスンの門を叩くことを考えるかもしれません。
長々と語りましたが、私は、自分の経験を踏まえて考えても、歌がうまくなりたいなら、独学や合唱が無意味だとは言いませんが、個人レッスンが一番の近道だろうと考えています。人生は長くないのです。有限なのです。ならば、目標がはっきりあるなら、寄り道せすに最短ルートを取るべきだ思うのです。そこで声楽の個人レッスンです。
なぜ個人レッスンが必要なのか?
声は楽器です。楽器である以上、独学で試行錯誤をしていくよりも、きちんと指導者について学んだほうが早く効率的に学ぶ事ができますし、声という楽器は、人それぞれで特性が違うのですから、それぞれの特性に応じた指導で学んだ方が実際的だと思うからです。
なぜ歌がうまくなりたいのか? それは歌をうまく歌いたいからであって、別に歌を学びたいからではないのです。学びはあくまでも目標に至る手段でしかないのですから、そこはなるべく効率的に済ませたい…と私は考えます。ならば、遠回りをせずに、さっさと個人レッスンを受けて、歌がうまくなった方がいいなあと、私は考えます。
問題は、歌の世界では「ここまで歌えれば良し」というゴールがない事かもしれません。一度学び始めたら、延々と学び続けていくことになるのかもしれません。
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コメント
名前を忘れちって、
ほんと、もったいないのですが、
ある、高名な女性歌手が
男子大学「院」生(もちろん、声楽専攻)の
個人レッスンするのを
見学する機会があって、
も~~、最初の1音で「ダメ出し!」
やっと、最初の1音が「OK」かと思ったら、
次の2音目で、ま~た「ダメ出し」
そんな感じで遅々として進まないんだけど、
その高名女性歌手(ヨーロッパの舞台で10年以上、現役を張っていた)
からすると、その男子大学「院」生は、
突っ込みどころ満載だったんでせうな~。
ここまで厳しくされたら、そりゃ、うまくなるわ~
ただし、心が折れなかったら、と思ったあの時です。
ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
オペラ座の怪人の怪人さん
うーむ、その手の話は、音大あるあるのようですよ。
で、実際、それで心が折れちゃったって人の話も、よく聞きます。
ウチのY先生も、生徒によっては、そういうレッスンをしているそうです。実際、1回のレッスンで、1音しか進まないって事もままあるそうです。で、そういうレッスンを受けている人は、やっぱり上達します。
私は、そういうレッスンはイヤです、楽しく歌いたいです…と言っているので、そこまで厳しいレッスンを受けていません。そのため、いつもいつも同じところを何度も何度も注意されて、一向に上達しないんです。
上達を望むか、楽しさを求めるか…私が30年ぐらい若ければ、迷わず上達を望んだでしょうが、今や残り少ない人生を考えると、どうしたって楽しさを優先したくなりますって。