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私は変わり者の一人です

 声楽のレッスンに行ってきました。まずはハミングの練習からです。ハミングの練習そのものは、いつもどおりだし、自分なりに目を見開いて、高い響きの声でハミングをしていたつもりです。ただ、声がやや後ろに引っ込んでしまうようで、もっと前に出すように何度も注意されました。

 そんな感じでハミング練習を、そこそこの時間やりました。まあ、そこそこです。実は私の前の順番の生徒さんは、レッスン時間の半分以上をかけて、ハミング練習をしたのだそうてす。その結果、バッチリ課題曲が歌えたそうですが、その生徒さんは、ちょっとゲンナリした様子だったそうです。ま、そりゃあそうだよね。私もそんなに長い時間、ハミング練習だけをやってたら、ゲンナリしてしまうと思います。

 ハミング練習って、正直、気持ちが滅入る練習だと思います。私はあまり好きではありません。声も出せなきゃ、歌も歌えないわけで、ただただ「ム~」って言ってるだけで、退屈極まりない練習だと思ってます。これを長い時間かけてやったら、そりゃあゲンナリもします。

 でも、その一方で、ハミング練習の有用性って奴に関しては、よく知っています。

 ハミングってのは、声の通り道の確認なんですよね。だから、徹底的にハミング練習をして、声の通り道をカラダに教えてから、その通りに声を通して歌を歌えば、必ずうまく歌えるわけです。それくらいハミング練習は大切です。よく知っています。でも、退屈なんです。ハミング練習が退屈な練習である事は事実であります。

 大切だけれど地味で退屈な練習…ありがちですね。で、これをレッスンで強要しすぎると、一部のアマチュアの生徒さんは逃げたします。辞めてしまいます。でも、これをやらせないと、いつまでたっても上達しないわけで、ここの塩梅がアマチュアさんを教える先生方の悩みなのでしょうね。

 相手がプロの卵だったりすれば、いくら退屈な練習でも強要も強制もできるし、やるべき、やらせるべきでしょうね。そのくらいの覚悟がなければ、プロにはなれません。

 しかし相手がアマチュアの場合は、生徒自身にそこまでの覚悟はなかったりするので、退屈な指導は嫌われがちです…誰だって、嫌われるのはイヤだからね。

 Y門下は、私も含め、理屈っぽい人が多いので、覚悟が足りなくても、指導目的をしっかり教えてくれれば(心は納得できなくても)理性で納得して、きつい練習でもそこそこついていきます。あくまでも“そこそこ”ですが(笑)。

 でもね、そもそも声楽を始めとする芸術系の習い事をしようという人は、感性優先の人も多いから、心が納得できないと、すぐに放りだしてしまいがちです。で、ちょっと練習がつまらないと、すぐに辞めちゃうわけです。実に自分に素直な方が大勢いらっしゃるわけです。

 そういう意味で、Y門下は変わり者が多いのかもしれません。そして、私もそんな変わり者の一人なのでしょうね。

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