声楽のレッスンの続きです。
レッスンの合間に先生と、私の大好きな某テノール歌手さんの話をしました。その歌手さんは、テノールにしては、声が太くて、ほどほどに重くて、Y先生がおっしゃるには、私と同じタイプのテノールさんだというわけです。なので、Y先生がその歌手さんに練習の仕方などを尋ねたところ、愚直に筋トレの鬼となって呼吸筋を鍛えに鍛えて、今の声を獲得したという事を知ったのだそうです。
だから私も、呼吸筋を鍛えに鍛えたら、高い声もピヤって出るし、ヴェルディもプッチーニもワーグナーも歌えるようになるだろうとおっしゃるわけだけれど、そこまで愚直に筋トレをなんて、できる人は滅多にいませんね~って話です。
努力できるってのは、とても貴重な才能だと思います。
で、努力の結果、手に入れた声は、要するに「常に力技で、不可能を可能にしつづけて発声していく声」なわけで、まさにテノールっぽい、スリリングな声になるわけです。だって、力技ってのは、常に完璧にできるわけではなく、体調に左右される部分があるわけです。ちょっと体調が優れないだけで、あっという間にできなくなってしまうわけです。つまり「高音発声できるかどうか、その日の体調に依存する」という、昔からたくさんいるテノールの一人になるわけです。
プロとしてやっていくなら、日々の体調管理がとても大切になるわけだし、アマチュアなら…そんな自己管理なんて、やってられないよね。
要するに私の場合、テクニックを磨きに磨いて高音を獲得していくべきなのか(Y先生方式)、それとも愚直に筋トレを重ねて、力技で高音を獲得していくのか(そのテノール歌手さん方式)の、二択?かなって話なのです。
で、まあ、古今東西のテノールさんたちの多くは、力技の道を選択して歩んできたわけだけれど…私はそこまで愚直に筋トレやれないよなあ(涙)。かと言って、テクニックを磨くってのも、かなりなハードな道のりなわけで、私がピヤっと高音を出しちゃう日って、永遠に来ないのかもしれない…って、ちょっぴり考えちゃいました。
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