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やっちまったな~、おい!

 声楽レッスンの続きの続きです。今回はドイツ歌曲「Im Abendrot/夕映えの中で」です。言わずと知れたシューベルトさんの歌曲です。

 まずはハミングで旋律を歌います。何度も繰り返すとメンタルに来ます。だってハミングで歌うのって、全然つまらないんだよ。でも、ハミング大切、だから私、やりました。

 ハミングでさんざん歌ってから、歌詞をつけて歌うと、かなり楽に上手く歌えます。だから「もう大丈夫!」って感じで、その先をハミングせずに歌い始めると、その落差に我ながらビックリしてしまいます。いやあ、歌えない歌えない(笑)。結局、歌のすべてを一度ハミングで歌ってから、歌詞をつけて歌いました。

 「Im Abendrot/夕映えの中で」はゆっくりテンポの曲で、先生と話して、8/8拍子のつもりで歌っていく事にしました。その方が結果がいいんです。でも、プロの皆さんは4/4で歌うわけだし、この曲に指揮者が介在するなら、やはり4/4で指揮棒は振られるでしょう…なんて話をしました。ま、私は先生と話す前から、自分の頭の中では8/8拍子で歌っていたわけですが(笑)。

 そうそう、どうしても一箇所、音が取れない箇所がありました。譜読みの時に間違えた音で覚えてしまったのかな? …なんて考えていたら、この曲は、今まで音取りしないで歌っていた事に気づきました。いやあ、中途半端に楽譜が読めるようになると、気が付かないうちに、こういう手抜きをしてしまうわけです。しまったしまった。今度、ちゃんと音取りしないと…。

 で、最後にちょっとの時間だけど、イタリア歌曲「Lorita/ロリータ」を歌いました。先生に言われる事は、毎回同じで「腹筋が足りない」「響きをしっかり上げてから歌う」なのです。分かっちゃいるけど、出来ないんだもの。

 歌い始めると、頭の中にある、知性とか理性とかって奴が、見事に吹っ飛んじゃうんだよね。特にこの手のタイプの曲は、それが顕著で、もう急かされるように歌ってしまうわけで、だから曲の途中で声は無くなるし、ノドは締まっていくし、撃沈してしまうわけです。ああ、悲しい。

 で、あげくの果てには、A4(高いラ)は、声が裏返ってしまうわけです。

 でも、声が裏返るのは、全く届かない声で歌うよりは、だいぶマシなんだそうです。だって、後は腹筋をきちんと動かしていけば、声が裏返らずに歌えるようになるからです。届かない声は、いつまでたっても届かないのだけれど、裏返ってしまう声はいずれ裏返らずに済むようになるかもしれないからです。

 とは言え、裏返ってしまった声って「ああ、やっちまったなあ~」と自虐的な気分になってしまうのです。

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