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2017年声楽発表会 その1 ゲネプロで落ちました

 今年の発表会は、正直、アレコレ準備不足のまま迎えてしまったなあ…と、いきなりですが、反省しております。歌の歌い込みも不足し、当日になっても、歌詞がきちんと入っていなかったし、ダンスは一週間前に、ちょっぴり練習したけれど、演技に関してはプランすら立てておらず、当日の会場に向かう電車の中で打ち合わせをしたくらいです。

 昨年のボエームには、本当にたくさんのエネルギーを注ぎましたが、今年のメリーウィドウは“ボエームほど大変じゃないから…”と言う訳で、ちょっぴり気が緩んでいた事は否定できません。油断しちゃダメだよね。

 とにかく、当日の朝9時に会場到着を目指して家を出発しましたが、うっかり、30分前に着いてしまったので、喫茶店に入ってモーニングセットを食べて時間を潰したのが、ある意味、失敗でした。なんかね、トーストが、ノドの水分やらなんやらをキレイに拭き取ってしまったような感じなんですよ。普段から“朝食はパン!”って人なら、なんともない事なんだろうけれど「パンはお菓子であって食事じゃない」と思っている私は、普段、トーストなんて食べないんだな。だから、トーストに慣れておらず、カラダがトーストに負けてしまいました。どうやら、私とパン食は相性が悪いようです。少なくとも、歌う前にはパンは食べない方が良いみたいです。

 それはともかく、9時に会場入りをして、舞台の確認をしました。

 会場となるサルビアホールの音楽ホールは…予想よりも小さかったです。いやあ、ほんとに小さい。これだけ小さいと、ささやき声ですら、会場の隅々まで聞こえそうです。実際、狭い上に反響が強くて、普通に歌うと自分の声があっちこっちに跳ね返ってきて、周り一面自分の声で包まれてしまう感じがします。すぐそばで鳴っているピアノの音が自分の声でかき消されてしまうくらいに声が響く会場です。二重唱なんて、自分の声の反響がうるさくて、相手の声が全然聞こえないんですよ。観客席に行って聞いてみると、曲の開始のピアノの前奏までは、まあいい感じなんですが、歌が始まった途端に、歌の分だけ、やかましい感じになります。

 音楽でやかましいと感じてしまうと言うのは、声が会場の大きさからはみ出してしまっている感じです。まあ、お客さんが入ると変わると言われ、実際にお客さんが入ったら、歌声も落ち着いて聞こえるようになりましたが、客が入る前は、ギンギンのガンガンで、響き渡るというよりも、うるさい感じでした。

 でもね。このくらいの規模の会場ならば、キング先生の発表会ではよく使っているサイズです。自分もそんなサイズの会場で歌ってきたし、アマチュアの声楽発表会程度ならば、むしろ程よい大きさなんでしょうが、今のF&Y門下は、みんな声が出る出る、やたらと出る人ばかりなので、私を始めとして、みんな声がはみ出しちゃうんですよ。二重唱なんてやられた日には、声がうるさすぎて、耳がボーっとしちゃうくらいです。

 …と、不平不満を言うのは簡単です。でも、発表会をするための会場を押さえるのって、大変なんだよね。会場を押さえてくださった方のご苦労を考えれば、文句を言っちゃいけない事は分かってますが、やっぱり会場が小さいと、あれこれ大変です。ただし、会場は小さかったけれど、舞台はそれほど狭さを感じませんでした。

 ひとまず会場入りをし、ゲネプロは9時40分開始だったので、それまでの時間で、妻と演技の相談や、ダンスの確認をしました。実際の舞台が分からないと決められない事もあるので、一番早く会場入りをして、それらの打ち合わせをするわけです。

 で、やがてゲネプロが始まりましたので、自分たちの番までおとなしくして、自分たちの番になったら、打ち合わせ通りに動いてみました。ゲネプロでは、私と妻の動きの確認も大切ですが、ピアニストさんとの最終確認もします。どのタイミングで演奏が始まるかなどの打ち合わせもします。また、会場の大きさに合わせて、声はどれくらいで歌ったらいいのかと言った事も確認します。

 一応、ゲネプロの時には、簡単に通してみました。歌だけなら、一部を歌うだけでも良いのですが、動くとなると、通さないと分からない事もあるのです。

 実はこのゲネプロの時、私「A Dutiful Wife/従順な妻」の後半のハモリ部分で、全く落ちてしまいました。ちょうど曲の切れ目と演技の切り替えが重なって、ちょっと演技に気を使っていたら、うっかり歌が入れなかったのです。入れなかった上に、立ち直れなかったんですよ。ですから、後半は落ちたまま、最後まで行っちゃいました。これ本番なら、大惨事? いや、誰もこの曲なんて知らないから、平気な顔をしていれば、全然OK? ともかく、やらかしちゃったのは事実です。

 二重唱で落ちたショックを引っ張って、次のソロ曲の「Maxim’s/マキシムの歌」では、あちこち作詞しちゃうし、先生からは「息が浅すぎます」と注意されてしまうし…。最後の「I love you so/メリー・ウィドウ・ワルツ」に至っては、ダンスのステップを間違えて、妻に叱られるし、先生からは「立ち位置が美しくない」と言われるし、本番までの改善点がてんこ盛りです。

 で、ゲネプロの最後には、落ちてしまった「A Dutiful Wife/従順な妻」の返しをやりたかったのだけれど、そんな時間の余裕もなく、ゲネプロ終了となりました。

 忸怩たる思いのまま、舞台を次の人に譲って、我々はロビーに行って…ぐったりしました。

 続きはまた明日。

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