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2017年声楽発表会 その2 時間は守らないと自分たちが困ります

 いやあ、ゲネプロ終わりは、本来ならば楽屋に行くのでしょうが、このホールには楽屋は一部屋しかなく、おまけに今回、楽屋は時間制の交代制で、決まった時間に指定されたメンバーが着替えのためだけに使用する…という事になっています。ですから、空き時間だからと言って、楽屋に行くわけには行かず、ひとまずロビーでぐったりです。

 しばらくぐったりして、魂が戻ってきたところで、妻とゲネプロ反省会をして、気合を入れ直して、他の生徒さんのゲネプロの様子を会場で拝見させていただきました。自分たちの出番がほぼ最後ですから、他の方々の本番の様子を見ることができないので、こういうゲネプロの時に見ておかないといけないわけです。皆さん、去年よりも上達してます。すごいすごい。

 で、12時まで皆さんのゲネプロを見て、ゲネプロ終了前だったけれど、お昼ごはんを食べる事にしました。最後まで見ていたら、午後の時間に余裕がなくなってしまいますからね。

 お昼ごはんは…会場入りする前に食べたパンで、ノドがカサカサになってしまったので、油たっぷりの中華料理にしました。いやあ、中華はノドにやさしい料理だね。中華と言っても、ラーメンと半チャーハンと言った、定番の組み合わせ定食だけれどサ。

 昼食を終えて、会場に戻ってきました。まもなく開場となります。通路にはすでにたくさんのお客さんたちが列を作っていました。出番の早い人たちが舞台の準備を始めていました。準備を終えて出番待ちの人たちは、楽屋が使えないので、舞台裏にイスをズラッと並べて、そこに座って待機です。舞台裏って、スペースは狭いし、物音を立てられないし、出番を控えて、みんなピリピリしているし…ってわけで、何とも不思議な緊張感に包まれた場所で、とてもくつろげるような雰囲気ではありません。

 我々は出番が後半なので、まだ準備を始めるのは早いのですが、居場所が無い(すでにロビーはお客さんでいっぱいなので、ロビーでぐったりも出来ません)ので、一度舞台裏に行ったものの、なんか落ち着かないし、ゲネプロでの失敗もあるので、妻と二重唱の確認をする事にしました。

 確認と言っても、そこらで勝手に声を出すわけにはいかないので、今回の発表会のために、先生方が一部屋練習室を借りてくださったので、そちらに行きました。

 練習室に行ったところ、先客がいました。ま、そりゃあそうだよね。練習室と言っても、そもそもが声出しのための部屋です。皆さん、いきなり本番舞台に上がってフルヴォイスで歌うわけにはいきませんから、こういう声出しのための部屋で少し声を出して、調子を上げておいてから、舞台袖で本番待機をするわけです。

 そもそもが声出しのための部屋ですから、先客がいても問題ないし、自分たちが声出しをしているところに別の人が入ってきて声出しをしたからと言って、文句を言っちゃいけないし、言わないし…。ま、そういう感じです。

 でもね、私たちが行った時にいた先客さんは…合唱団の皆さんでした。

 実は、今回の発表会、Y先生が教えている合唱団の皆さんのグループが1団体、参加する事になっていました。別に合唱団がどうこうというつもりはないのだけれど、合唱の文化って、我々声楽の文化とはアレコレ違うわけで…例えば、声出しの練習室の使用に関しても、声楽の人たちは、他人の存在を気にせず、共存共栄のカタチで、互いに自由に譲り合って使うわけだけれど、合唱の人って、恥ずかしがり屋さんが多いせいか、部屋を専有しちゃうんですよね。多くの場合、練習室を時間を区切って、交代で使っていくわけです。だから、他の人がいると、遠慮して入らないし、自分たちが使っている時は、他人を寄せ付けないのです。

 おまけに、練習熱心なのはいいけれど、時間にルーズ(ごめん)だったりもします。

 無論、今回は声楽の発表会ですから、練習室を時間で区切って使用者を決めるなどの事はせず、譲り合って自由に使ってくださいというカタチになっていました。ですから、別に合唱団の人たちがそこで練習しようと何をしようと自由なのですが…実はその時間、合唱の人たちは、練習室で練習をしている場合ではなかったのです。

 自由に使って良い練習室とは違い、今回、楽屋は一つしかなく、きっちり時間交代で使用しないといけない事になっていました。で、今のこの時間は、合唱団の人たちの楽屋時間で、姉様たちは楽屋に行って着替えていないといけない時間だったのです。練習室で歌など歌っている場合ではないのです。何しろ、楽屋は短時間ずつ順番に交代で使わないと行けないわけで、このままでは姉様たちの楽屋使用時間が終わってしまうのです。なのに、こんなところで歌の練習していたわけです。

 練習熱心で、着替えよりも練習を優先していた…ってわけです。合唱団あるあるだね。

 私、親切心もあって「楽屋入りの時間ですよ」と教えてあげたら「前の人たちが部屋を使っていて、私達も今さっき練習を始めたばかりなんです」と言われました。

 いやいやいや…。別に練習室は、部屋を専有して使うものではなく、それぞれが譲り合いながら、同時に声出しすればいいわけだし、そのための部屋なんだから、先に声を出している人がいたとしても「失礼します」とか言って、部屋に入って、共栄共存を意識しながら、それぞれに声出しなり練習なりをすればいいし、そうするべきなんだけれど、それが出来ないのが合唱人なんだな。ま、私も以前は合唱をやっていたから、その気持ちは、よく分かるけれどね。

 それで、前の人の声出しが終わるのを待っていたために、練習室への入室が遅くなってしまったのでしょう。で、とにかく、練習熱心なんです。自分たちの楽屋入りの時間になっても、ずっと練習を続けていたのも、とにかく「練習しなきゃ!」って気持ちからでしょうね。

 練習優先で、その後の事は考えていないんだと思います。

 ここで、このまま満足いくまで練習をしていたら、楽屋の使用時間もズレてしまい、本番にも支障が出る(順番に楽屋で着替えたり化粧をしたりしなきゃいけないのです)ので、やんわりと「あんまりゆっくりしていると、楽屋、使えなくなってしまいますよ」と言ったところ、ようやく楽屋に移動してくれました。

 私、きっと、良い事を…したんだよね?

 で、空いた練習室に入って、妻と合わせの確認をしました。もちろん、私達の確認作業中にも、他の人たちがやってきて、入れ替わり立ち替わりで、自分たちの声出しをしていきました。そこはお互い様だよね。

 続きはまた明日。

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