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生意気にリコルディ社版で歌います

 声楽のレッスンです。曲の練習に入りました。
 まずはベッリーニ作曲の「Malinconia, Ninfa gentile/マリンコニーア」です。
 今回私はこの曲を、リコルディ社の楽譜を使って、原調で歌うことにしています。当然、先生の伴奏も原調なわけですが、この曲、日本ではプロアマ問わず、全音版の中声版(三度下がってます)で歌うのが当たり前なので、先生はピアノが弾きづらそうでした。やっぱり弾き慣れた中声版の楽譜にイメージが引きづられるんでしょうね。
 じゃあなんで、私は全音版ではなくリコルディ版で歌うのかと言えば、この曲をレッスンで取り上げた時は全音版を使用し、ちこっとばかりフラストレーションが溜まっていたので、やっぱりスッキリするためにも、リコルディ版で歌っておきたかったからです。
 すでに(調性は違うと言えども)一度レッスンで取り上げた曲なので、まあだいたいは歌えます。問題の箇所(ミドラと上行していく箇所。この曲一番の難所)の練習を何度か繰り返しました。ボヤッとしてても歌えるんですが、そこをボヤッとしたまま歌うのではなく、きちんとテクニックを使って、テクニックが見えるように歌うように指導していただきました。たまたま今回は私自身の体調もよく、声が楽にポンポン出ちゃうので、この難所も難なく歌えちゃうのですが、本番当日の私の体調が良いとは限らないし、発表会の時のように、カラダがロックされた状態になるかもしれません。そんな時はボヤッとしたままでは、この箇所は歌えないわけで、ならば調子の良い時であっても、しっかりテクニックを使って歌う曲を付けておかないといけないわけなのです。
 備えあれば憂いなしだもんね。
 とにかく、跳躍音程は、必ず後頭部を通して発声をし、高音Aに関しては、しっかり鼻の響きを使うことを忘れない事…ですね。
 ビゼー作曲の「Agnus Dei/神の仔羊」も以前レッスンで歌った曲です。前回の時のテンポよりも今回は早めに歌いましょうと決めました。曲調を考えると、ゆっくりめで歌いたいところだけれど、人前で歌うことを考えるならば、あまりゆっくりめで歌うと、声やブレスの持ちが悪くなり、発声に余裕がなくなってしまうので、テクニックを展開できるギリギリの速さまでテンポを上げて歌うようにしましょうって事です。歌いたいテンポではなく、歌えるテンポで歌うってわけっすね。
 私に、もっとテクニックと体力と筋力があれば、理想とするゆっくりめのテンポでも十分歌えるのかもしれませんが、今はそれができないので、理想と現実のすり合わせってヤツをせざるをえないわけです。
 とは言え、曲の最中にあれこれテンポチェンジがある曲なので、ピアニストさんとの合同レッスンの時に、細部のテンポを決める事にしました。
 そうそう、この曲は比較的スローテンポなので、各音符を歌う時に、なるべく次の音符の音程を予感させるように歌った方が歌心ってやつを感じさせることができるというわけで、なるべくそう歌ってみました。特に大切なのは、前の音符の母音と次の音符の子音の音程の連結ってヤツで、これが見事だと、実にいい感じになるわけです。
 最後は、二重唱です。これは発表会で歌った、ヴェルディ作曲「椿姫」の二重唱「Un di felice, eterea/思い出の日から」をもう一度歌うことにしています。
 注意されたのは二点。三十二分音符を大切に歌う事(しっかり息を載せて歌う事)。最後のカデンツァの箇所をちゃんと歌う事、です。特にカデンツァの部分は、リズムと音程の両方が難しいため、リズムを正しく歌うと音程が抜け、音程に注意を払って歌うとリズムがズレるという塩梅で、どうにもうまくいきません。リズムと音程の両立…って当たり前なんだけれど、その当たり前に苦労している私だったりします。はあ…。
 クラシックコンサートは、実はもうすぐなんですよね。四の五の言わず、頑張りますよ。

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