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顔を開いて歌いましょう

 声楽のレッスンに行ってきました…とは言え、これはブログをお休みしていた4月の上旬の頃の話です。

 まずは発表会の話から。あれから発表会の参加者およびオペラ参加者を募ったんだそうです。今回は、発表会の場所も良いためか、参加者多数になったんだそうです。で、参加者が増えたため、時間の余裕も無くなってしまい、一人あたりの持ち時間が少なめにならざるをえないのだそうです。つまり、とてもオペラをやっている余裕はありませんって事です。さらに、オペラに出たいという人たちも、合同練習に参加するのは難しい…って言う人も多く、今回はオペラ上演は現実的ではないのでパス…って事になりました。

 まあ、たとえハイライト&演奏会形式であっても、オペラ上演は色々と厳しいという事は理解しています。前回のボエームが最初で最後であっても、仕方がないだろうなあと思っていますので、今回、オペラが流れてしまったのは、私の中では「まあ、そうだよね」という事で飲み込みました。

 オペラは一人じゃできないものね。次のチャンスを待ちましょう。

 今回はオペラをやらないので、自分で発表会の曲目を考えないといけません。持ち時間もさほど多くはないので、アリアまたは二重唱を1曲…か、短めのアリアと歌曲の組み合わせって感じでしょうか。ウチの門下は、自分で選曲するので、まあ、これからアレコレ考えていきたいと思ってます。

 先生からは、ドニゼッティの『ランメルモールのルチア』の第一幕の二重唱はいかが?と、薦められていますが…あれって音が高いし、難しいんだよねえ。

 さてレッスンです。まずは発声練習です。

 今回のポイントは…顔を開いて声を出す、です。私たちは普段意識していませんが、頭蓋骨にも関節…と言うか、連結部があり、骨と骨がごくわずかだけれど動かせます。そこを動かす…と言うか、動かす覚悟で顔の各パーツを外側に動かして発声してみましょう…って事です。これ、キング先生から習った事の真逆です。キング先生は「歌う時は無表情で! 発声と表情は切り離す」と、よく言ってました。ま、発声方法にも色々あるって事で…。

 顔を開いて声を出す…分かりやすく言うと『しかめっ面』の逆ベクトル方向に顔全体を動かして発声しましょう、です。

 顔を開く…やってやれない事ではないのですが、やり慣れていないので、すぐに疲れて戻ってしまいます。しかめっ面なら何分でもできるんですが(笑)。で、顔を開いていると腹筋を忘れ、腹筋に集中すると顔を忘れ…と、私はほんとトリアタマだな。

 ちなみに、顔を開いている様子は、旗から見ているとアホ面に見えます。まさに“テノールバカ”です。ちなみに、顔を開いていく方向は、まずは上下が優先です。次が前後で、最後が左右ですね。この順番は大切なんだそうです。

 で、顔を開く練習をした後は、ひたすら腹筋の筋トレのようなレッスンを受けました。結局、理屈だけじゃ歌えない、カラダが伴わなきゃ歌えない…ってわけで、ひたすら腹筋を鍛える練習をしましたとさ。いやあ、しんどい。

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コメント

  1. アデーレ より:

    顔を開く、初めてききました。
    響きを高くするのに顔を中央に寄せる?に近い動作とかはありますが、、それに似た感じかな。
    響きを鼻に集める感じの意味でしょうかね。いや、初めてききました。より詳しく知りたくなりました!出来れば具体的に教えてほしいわ〜。

  2. すとん より:

    アデーレさん

     顔を開く…実は私も初めて聞きました。

     動作としては、顔を中央に寄せるの真逆のベクトルの動きです。

     響きうんぬんと言うよりも“全開”というイメージじゃないかな? 顔の各所をとにかく開く、です。目を開く、鼻を開く、クチを開く、顔の皮膚を後ろに引っ張る、おデコを上げる、アゴを下げる、耳を開ける…って感じで、とにかく顔のパーツを全開するイメージです。

     まあ、まだまだ全然できない私なんですが…ね。

  3. アデーレ より:

    それって、どんな効果があるのでしょうかね?興味津々です(笑)また色々教えてください。

  4. すとん より:

    アデーレさん

     効果は…声をスコーンと出す効果です。とりわけ、高音をピャーと出すためのテクのようですが…私自身が実践できていないので、今のところは『~ようです』どまりです。

  5. mee より:

    すとんさん、お久しぶりでございます(*^-^*)
    管楽器も基本顔を開いて吹きますヨ。
    吹いているうちに、難しかったり辛くなるとすぐ忘れてしまいがちになりますので、
    とにかく最低限、眉毛を上げる事を目指します。
    そうすると耳も頭の皮も…全体が動きます。
    その他もありますが、いっぺんに欲張っても訳わからなくなって[E:#x1F4A6]

    顔が開くと、音が浮き上がります。
    音程の上に乗ると言いますか…活き活きすると言いますか…音程の幅の上の方の倍音が響くと言いますか…
    音程が上ずるとは違いますので、大丈夫です(*^。^*)

    基本は開くで。

    低音、中音、高音、身体の響かせる位置は歌と同じはずだと思います。
    響きを鼻に集めるというのは、眉間を意識してという事かな?
    パユもどこかでそんな事を言っていたと思います。
    パユ曰く「ワサビ、ツーン」の感じだそうです(≧▽≦)

  6. すとん より:

    meeさん

    >管楽器も基本顔を開いて吹きますヨ。

     そうなんですか(知らなかった…)。私はフルートを吹く時、無意識で口腔内を広げるので、あまり音色の事は(誉められることはあっても)注意されることは無かったのだけれど、それはそういう事だったのか。

     口腔内を広げてフルートを吹くと、微妙に倍音構成が広げていない時とは変わってくると思ってます。高次倍音が増えるような気がします。音が活き活きするのは、そのせいかなって思います。

    >響きを鼻に集めるというのは、眉間を意識してという事かな?

     そこはちょっと違うかも。眉間ではなく、リアルに鼻腔に集めて、鼻腔を利用するんです。だからと言って、響きを鼻に集めた声は、鼻声とは違うので、具体的にどうなっているのか…まだ私には分かりません(基本、結果オーライな人なので…)。

    >「ワサビ、ツーン」

     そこは眉間じゃなくて鼻腔だと思いますよ。

     パユを否定するつもりは毛頭ありませんが、音程が上がるにつれ、音を集める場所も上に移動するのは事実ですから、眉間を意識するのもアリなのかもしれません。

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