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歌における音程の取り方について、私なりのアドヴァイスを… その3

 話はさらに続きます。

 単音の音程がポツリボツリと合うようになってくると、色々と欲がでできます。その欲とは、音域と音量って奴でしょうね。

 高い音や低い音が格好良く歌えたら、そりゃあいいですよね~。

 でも、まだ単音の音程がポツリポツリと合い始めてきた段階では、欲張っちゃだめです。自分にとって、高い音や低い音は、この段階では捨てた方が良いです。歌える音域が狭くても仕方ありません。音域は少しずつ広げていくものです。それをいきなり高い音/低い音にチャレンジしてしまうと、せっかく歌えるようになった音の音程までダメになってしまいます。歌って、そういうモノなんですね。その事については、私もごく最近まで気づきませんでしたが、そういうモノなんですよ、全くね。なので、高い音や低い音にチャレンジするのは、ずっとずっと後でいいのです。今は、自分に楽に歌える音域の歌をしっかり歌えるようにするだけです。まずは、そのための努力をしましょう。

 一つ一つの音が何となく正しく歌えるようになったら、次は、音階練習です。音階ってのは、ドレミファソラシドの事です。

 なぜ音階練習をするのか? それはメロディーってモノは、音階で出来ているので、単音の音程が正しくても、音階で音程が正しく取れなければ、歌として、音程正しく歌うことはできないからです。

 なので、単音ずつ音程正しく歌えるようになったら、次はキーボードに合わせて、ドレミファソラシドをきちんと歌えるようにしましょう。この段階で、全音と半音の時の違いが分かるようになると、上々でしょうね。

 ドレミファソラシドの音階が間違いなく歌えるようになったら、次は跳躍音程を歌えるようにしましょう。つまり、ドレミファソラシドではなく、ドミソドで歌えるようにするんです。ドミソドができるようになったら、次はドファラドにチャレンジしましょう。一つの調性だけでなく、移調しながら、色々な調性で、ドミソドやドファラドが歌えるようになりましょう。ここまで学べば、2~5度の基本的な音の跳躍はOKなはずです。

 ここまで出来るようになって、始めて、簡単な曲なら、なんとか歌えるようになったと言えるでしょう。つまり、音程が苦手な人が、音程正しく歌えるための努力として、最低限、これだけの地味な基礎練習が必要って事です。ああ、厳しいね。

 基礎練習をある程度終えたら、次は自分の歌いたい歌の楽譜を入手しましょう。もちろん、音域的に無理のない選曲にしてくださいね。そして、下手でも良いから、それをキーボードで弾いてみてください。もちろん、メロディーだけで結構です。そして、自分が弾くキーボードに合わせて、実際に声を出して歌ってみるのです。この作業を“音取り”と言います。

 この音取りという作業ですが、歌が苦手な人って、案外、音取りをしないまま歌う事が多いと思います。特にカラオケをメインステージにしている人って、音取りという作業がある事を知らないままの方も大勢いらっしゃるのでは? で、いつもいつも、歌の音取りをしないまま、なんとなくの感覚で歌ってしまうので、結果として、音程が怪しいんですよ。

 ですから、まず、音程正しく歌うためには、きちんと音取りをしなければいけません。音取りをして、始めて、きちんと歌えるようになるものだと思ってください。

 実は、プロの声楽家だって、新曲は音取りをするんですよ。いくら楽譜が読めて、絶対音感を持っていても、音取りはするのだそうです。プロですら行う音取りなんです。況んやアマチュアをや…ですよ。

 それに耳コピって、案外、いいかげんに覚えていたりします。第一、きちんと耳コピできる人なら、最初から音程に苦労せずに歌えるはずです。

 つまり、しっかり音取りをしてから歌えば、そんなにひどいことにはならないって事でもあります。なので、音取りをしっかりしましょう。

 私が言える事は、とりあえず、これくらいかな? 今回、エラそうな事をついつい書いてしまいましたが、私自身、昔から、そして今でも、音程の甘さに苦しんでいます。だからこそ、悩み、解決策を模索し、努力を積み重ねてきたつもりです。なので、ここに書いたある事は、そんなに大きく間違っていないと思います。

 とは言え、これもまた、万人向けの解決策であると胸を張って言えるレベルではない事も白状します。あくまでも、こんなやり方もあります…って程度で、アタマの片隅に入れておいてください。

 そして、音程の甘さに悩む人の悩みが、少しでも軽くなる事を祈っています。

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