声楽のレッスンの続きです。上アゴの話の続きを書きます。
実際に、下アゴを開くよりも、上アゴを開いていく方が、より大きくクチが開けるんです。知ってましたか? でも実際に、下アゴを下に開いてクチを開けていくよりも、上アゴを上に開いてクチを開いていく方が大きく開くのです。私の場合、下アゴを動かして開いたクチは指が2本しか入りませんが、上アゴを動かして開いたクチだと指が3本入っちゃいます。いやあ、ビックリしました。アゴの動かす方向で、こんなにクチの開き方が変わるなんて!
もっとも、普通に(下に)開いて、指2本しか入らない私は、たぶん、クチが全然開かない人なんだと思います。アゴ関節の可動域がかなり狭いんだと思います。実際に、大きくアゴを開くと、アゴ痛いし、やりすぎるとアゴ関節が外れて戻らなくなるし(これは結構ヤバいです)。何事も無理は禁物です。
それにしても、加藤清正とか近藤勇とかって、クチの中に拳骨が入ったそうですね。つまり、指5本分もクチが開いたわけで…ううむ、考えられないよ。
さて、曲の練習です。まずはシューベルトの「Das Rosenband/バラのリボン」です。
母音をしっかりつなげてレガートに歌いましょう。そのためには、しっかりと息を吐き続けて歌わないといけません。また、音符ごとに響きがあっちこっちとっ散らかっているとも言われました。うむ、つまり音程ごと音符ごと母音ごとに響きのポジションが移動しまくる…ってわけです。これは聞いていて美しくありません。
響きは常に高めにキープするのは当然ですが、常に同じところで声が響くようにしないといけません。そのためには、ノドは脱力し、より息をしっかりと吐き、上アゴをバックリとさせて歌わないとダメなようです。ああ、難しい。特に音程が下がった時でも、響きは高めにキープさせて歌うのは、ほんと難しいです。
次はファルヴォ作曲の「Dicitencello vuie/彼女に告げて」です。力の配分を考えて歌いましょうと言われました。これは、元気な時は元気いっぱいに歌っているけれど、ちょっとでも疲れてくると、途端に歌から元気がなくなるので、最後までしっかり歌い切れるように、力の配分を考えて、最初っから飛ばさないようにしましょう。高音だからと言って、やたらと伸ばさないようにしましょう。サビだからと言って、やたらとカッコつけないようにしましょう…って事です。
うむ、それができる人は、たぶん、テノールやってないよね。で、テノールでそれがかできちゃう人は、必然的にプロになっているんだと思います。
とにかく、行き当たりばったりの、勢い任せな歌い方はダメって事です。そりゃあまあ、そうだよね。
この曲は、今回の発表会のセットリストに入っていませんが、チャンスがあったら、いつか人前で歌ってみたい曲になりました。
最後の最後で、ちょっとだけ、ヘンデルの「Comfort ye, comfort ye my people/慰めよ、私の民を慰めよ」を歌ってみました。
いやあ、難しい難しい。それと、先生と私で、この曲の捉え方もだいぶ違うようなので、これからあれこれすり合わせをしていかないといけないなあ…なんて思いました。とにかく、まずはちゃんと譜面通りに歌えるようにならないとね、すべての話は、それからだよね。
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