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帯状疱疹日記 その16 面会禁止なので荷物だけ交換しました

 入院4日目の朝です。

 朝食を食べた後は、シャワーを浴びて身ぎれいにして、まな板の上の鯉の気分で治験を待っていたのだけれど、本日は治験がありませんでした。アンケートも無く、点滴も無く、バイタル計測もありませんでした。なんか拍子はずれです。なぜかしら?

 本日は面会予定日…ではなく、荷物の受け渡し日でした。

 今、病院は面会禁止なのです。そうは言っても、家族からの差し入れとか下着の交換とは必要なわけで、以前なら家族が直接病室までやってきて、差し入れや交換をしてくれましたが、今はそれも禁止されていまず。差し入れや下着の交換等、必要なら決められた日時に病院経由で交換するという手順になっています。

 その手順に従って、私も準備をして、午前中に汚れ物を荷物にまとめて看護師さんに渡します。昼過ぎに妻が病院にやってきます。病院の入口に設置された特別窓口で、私が看護師さんに渡した荷物と、妻が持ってきた新しい下着類が入っている荷物を交換します。それが夕方になると、看護師さんの手で、私の手元に届く…というわけです。

 病院にやってきた妻から「今来たよ」と連絡が入りました。本来なら会えるのに、今は会えないわけで、入院という名の軟禁状態が、ちょっぴり悲しくなりました。

 ちなみにこのシステムで差し入れできるのは、原則衣類とペットボトルの飲料だけなんだそうです。つまり、お菓子やお弁当などの食べ物は不可なんですね。入院の楽しみの一つが、見舞い客からもらったお菓子や果物をベッドサイドでムシャムシャ食べることなのに、それを禁じられるとは、何とも悲しい事です。

 治験が無くなったために、午前中に出来た自由時間は…結局寝てしまいました。昼食を食べて、2回目の通常治療の点滴をしている時に、ふと気づいたのは「今日はまだロキソプロフェンを飲んでいない」という事です。もしかしたら、多少なりとも体調が回復し、病気が良くなっている? なんか、それだけでうれしくなります。

 そんなふうに油断をしていたせいか、夕方には結構激しい頭痛がしてきて、結局ロキソプロフェンを飲んでしまいました。ただ、前日までは一日2錠も飲んでいたものを、この日は1錠だけで済んだのですから、やはり回復傾向にはあったのだと思います。

 それにしても眠いです。入院初日の元気はどこに行ってしまったのかと思うくらいに、眠いです。点滴と点滴の間の自由時間は、たまに本を読んでいますが、案外ウトウトしている時間が多いです。あんまり眠くなるので、先生に点滴の中に睡眠薬でも入ってませんか?と尋ねると、睡眠薬は入っていないけれど、キツめの鎮痛剤は入っていると教えてもらいました。ううむ、痛くないのは良くなったからではなく、鎮痛剤のおかげだったのかも…。

 私の病室に入ってくる看護婦さんたちが声を揃えて言うのは「この部屋は涼しいですね」って事です。いやあ、だって病院の中って暑いじゃない? だから窓を開けて外気を取り込んで、室温を22~23度になるようにしているのよ。私にはそれくらいが快適なんだよ。

 でも、その他の患者さんたちはそうでもないようで、どの部屋も暖房を入れて温かいんだそうです。私の部屋は南向きの部屋なので、日も差すし、窓を開けてちょうどいい感じだけれど、病室によっては北向きの部屋も当然あるわけで、そういう部屋は暖房を入れないと、本当に寒いんだそうです。それで暖房を入れると…温かくなるわけなのです。

 病院内って、治療の事もあって、あまり厚着はできません。患者さんたちも基本は下着とパジャマだし、布団も毛布が一枚だけなんです。確かにこの状況で快適に過ごすためには、それなりに室温が高くないといけないのは理解します。おまけに入院患者さんの大半はジイチャンバアチャンだし、室温高めがデフォルトだよね。でもね、私が病棟散歩をして、他の病室を何気にのぞくと、結構の高確率で窓ガラスが結露している部屋があるんだよね。窓が結露…って、どんだけ室温高いんだいって話です。で、それが大部屋だったりすると、みんながみんな、その室温で大丈夫なの?って逆に心配します。

 私がそんな高室温の大部屋にいたら、きっと私はいつもいつも大汗をダラダラとかいて、風邪ひいちゃうかもしれません。今回、個室入院で、本当に助かりました。

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コメント

  1. tetsu より:

    こんばんは。

    > 家族からの差し入れとか下着の交換

    母の件で数年前紹介状(このかかりつけ医の表情は忘れられません)で行った病院で、
    午前中いろいろ検査回って、医師曰く「部屋空いてる?」で緊急入院となりました。
    通院のつもりだったので着替えその他、その後も往復を繰り返しました。
    次に良性腫瘍の摘出手術となり、隣県の病院へ入院しました。
    ここはアメニティセットがあって、着替えの交換に通うこともなく楽でした。
    先日、最初に入院した病院へ別件で彼女が入院することになったのですが、
    新型コロナの影響もあってか、アメニティセットがあってメチャ楽でした。

    失礼しました。

  2. すとん より:

    tetsuさん

     いわゆるアメニティセットですか? 私の病院にも、寝巻きと大小のタオルと歯磨きに歯ブラシは用意されていました(有料ですが)。ただ、下着と靴下は自前が原則なので、差し入れてもらわないといけないのです。あ、コップとストローも自前ね。これは売店で買えば済むのだけれど。

     私の病院は元々完全看護の病院なので問題ありませんが、ちょっと前までは、入院には付き添いが必要という病院もたくさんありましたが、そういう病院はコロナ禍でどうしていたのでしょうか?…という疑問が私にはあります。

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