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フルートの復活は難しいなあ…

 さて、本日からブログを復活します。

 実はこの春に定年退職をしてしまい、強制的に無職っぽい立場になってしまった私です。まあ、実際のところは、元の職場に非正規で囲われる(“働く”とは言いたくないです)事になったので、拘束時間は4割減、収入は7割減だけど一切の責任は無し…という感じで「働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり」って感じになりそうです。

 まあ、収入は激減しますが、元の職場に通うので、あれこれ気が楽ですし、何より、一切の責任から開放されるので、ストレスは限りなくフリーになります。なので、収入面以外では、特に文句はありません。そう、文句は低収入である事ぐらいです。せめて、現役時代の半額程度の収入は確保したかったよ。でも、当初は生活保護レベルの収入になるはずだったのだけれど、あれこれ交渉して、生活保護レベルよりは多少は良い収入になる予定です。でも、初任給よりも、うんと安い金額(約2/3だね)で囲われる事には、まだ納得はしていないのだけれどね(プンスカっ!)。

 ちなみに、当然だけれど、失業保険は出ます、それもたっぷりと(笑)。

 私の老後の見通しが甘かった事は事実でしょう。なにしろ、定年退職をしたら、趣味三昧で悠々自適に暮らせるだろうと、根拠なく考えていたわけです。実際のところは、年金はまだもらえないし、退職後は、非正規はやむないとしても、嘱託ぐらいにはしてもらえるだろうと思っていたし、収入だって、ここまで減ってしまうとは思っていませんでした。

 ま、職場内の権力闘争ってヤツに巻き込まれて、負け組になってしまったのですから、こりゃあ仕方ないのです。世の中は世知辛いのです。

 とりあえずは「人はパンのみにて生くるにあらず」です。退職金はいただけるので、それらは貯金して生活費の足しにしていきます。ですから、退職後も、声楽のレッスンは継続していきたいと思っていますし、贅沢でしょうが、年に数回の旅行にも行きたいと思ってます。音楽系のコンサートを見に行くのは…数を減らして厳選していかないといけないでしょうね。映画も、そんなにポンポン行けなくなります(その代わり、配信で見る事が増えるでしょうね)。

 それでも「貧すれど鈍せず」ですよ。

 でもね、何より誤算なのは、隠居の身に関わらず、毎日8時間弱は職場に拘束される事です。拘束されるけれど、その拘束時間が労働時間と一致しないのが残念なところです。「そんなバカな!」と思われるかもしれませんが、労働時間の倍近い時間、拘束されるのが、この業界の常なのです。労働基準監督署は、もっとしっかりして欲しいと思います。
 何はともあれ、今後は時給で働くので、あんまりユルユルとは働けないのです。非正規職員はツライのだよ。

 それにしても、退職後は、時間は使い放題だ…と思っていましたが、実際のところは、普通の勤め人程度の拘束時間が発生してしまいます。まあ、今までが、かなりのブラックな環境で働いていたので、それがかなりホワイト寄りのグレーになるのは嬉しいのですが、労働に時間が取られる事には、変わりがありません。

 フルートの復活は…難しいなあ。問題は、時間です。

 とにかく時間に余裕がありません。そもぞも、練習時間の不足が原因で、フルートの習い止めを決定した私です。定年後は自由になる時間が増えるので、フルートを再開をしようと考えていたのですか、現実は、隠居しても、さほど自由に使える時間は増えず、逆に体力は減っていくので、あらゆる点で無理が効かなくなり、たとえフルートを復活しても、フルートのために時間を使えない事は、火を見るよりも明らかなのです。それじゃあ、フルートの復活は無理だよね。

 定年退職したら、フルートだけでなく、ヴァイオリンもピアノも復活しよう…なんて夢を見ていたんだよなあ。まあ、夢はかなわないから、夢なんだけれどね。

 どこかに不労所得は落ちてないかしら? あるいは、スポンサーとかパトロンとかが、現れてくれないかしら? 健康なうちに、時間を自由に使いたいんだよ。そのためには、先立つものが必要なのです。お金がいくらあっても、カラダが動かなくなったら、何もできないからね。

 ああ…働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり…だなあ。

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コメント

  1. tetsu より:

    >趣味三昧で悠々自適に

    https://nc.math.tsukuba.ac.jp/column/emeritus/Kimurata/
    朝起きた時に,きょうも一日数学をやるぞと思ってるようでは,とてもものにならない。数学を考えながら,いつのまにか眠り,朝,目が覚めたときは既に数学の世界に入っていなければならない。どの位,数学に浸っているかが,勝負の分かれ目だ。数学は自分の命を削ってやるようなものなのだ

    元理系崩れのこちらは未だにひとつのことに集中できずふらふらと流れてきました。
    フルートはデイリーエクササイズをまじにデイリーにした時期もありました。
    “carpe diem” その日をつかめ、に近かったかも。

    「趣味三昧で悠々自適に」から遠く離れた今日この頃です。
    失礼しました。

  2. すとん より:

    tetsuさん

     デイリーエクササイズは、まじでデイリーにしないと効果が出ないと思いますよ(笑)。でも、それって分かっていても、なかなか出来ないものです(涙)。

     自分で書いておいてアレですが、趣味三昧の悠々自適は…本当に夢です。少なくとも年金がいただけるまでは、労働に身をやつさないといけないみたいです。もっとも、その頃になれば、また新たな火種が生まれて、なかなか趣味三昧にはならないかもしれません。

     そんな事も見越して、忙しく働いている今のうちからでも、少しずつ趣味をやっていかないと、精神的に豊かな老後はやってこないと思っている私です。なので、フルートはちょっと無理だけれど、せめて声楽だけでも頑張っていこうと思ってます。で、本当に悠々自適になったら、フルートも、ピアノも、ヴァイオリンも復活させたいと夢見ているわけなのです。

  3. とも より:

    横からすみません。

    tetsu さん、

    「数学は自分の命を削ってやるようなものなのだ」
    激しく同意します。
    私は数学ではありませんが、資格試験の勉強をしていて、同じような感覚を覚えるときがあります。
    腑に落ちた時の快感が忘れられず、格闘しています。

  4. オペラ座の怪人の怪人 より:

    お帰りなさいませ、すとん様。
    今日は2023/4/13/Thuですが、
    おととい2023/4/11/Tueの、すとん様エッセイに対して、
    私の感想を書かせていただきますと、

    私も2023/3/31/Friで、会社を辞めました、いえ、辞めさせられました。
    直属の上司Aのパワハラを、人事部の(パワハラ問題担当のはずの)、
    平社員BとCに訴えていたのですが(2年前から)、
    まあ、彼らなりに色々と調べてくれたり、
    相談に乗ってくれたりしていましたが、
    埒(らち)が明かず。

    今年2023年1月、人事担当役員のDに、私、直談判しました、
    が、開口一番「Aにパワハラなんか『ない』、君(私のこと)が悪い。」
    「君には辞めてもらう。」と、こっちもパワハラ発言。
    というわけで、1月に言われて、3月末で辞めさせられることになりました。

    私「やれやれ、またかよ~。」
    私、会社をクビになるのは2度目(というか、〇年前に続き2回連続)。
    「ま~た、職探しかよ~。」と思っていたら、
    2月に「大腸がん、ステージ4,あっちこっちに転移していて、もう助からない。」
    「余命半年(~抗がん剤が効けば1年)」を宣告されてしまいました。

    3月は2度入院、3月のほとんどを病院暮らし。
    4月も1度入院して、今は自宅療養中。

    でも、悲惨な気持ちは全くありまへん。
    パワハラ上司Aの、顔を見なくていい、声を聞かなくていい生活は「快適」。
    職探しをしなくていい生活は「快適」。
    読書三昧、DVD三昧、CD三昧の生活を送っております。
    CDは、フルートのハーバー・マンとデイブ・バレンタインが中心。
    私は2人とも、会って握手をしたことがあります(と自慢)。

    というわけで、すとん様エッセイの感想というより、
    自分のことばっかり書いてしまったことを
    お許しください。

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  5. すとん すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん

     パワハラですか…。ストレスがかかっていたんですね。私は怪人さんとは比べ物にはなりませんが、やはり入院の前は、パワハラを受けて、ストレスフルの状態になっていました。精神的にキツイのは、知らず知らずのうちに、カラダにもキツイくなります。

     それもあって、今はなるべく何も考えずに、頭は空っぽにして、アホになって生きています。別に長生きしたいわけではありませんが、なるべくストレスレスの生活になるように、心がけています。

     ご自愛ください。

  6. やこ より:

    すとんさん、こんにちは。
    退職されたのですね、お疲れ様でした。と言っても、まだお仕事の日々は続くのかぁ…私もきっと同じです。
    フルート復活はハードル高いですか、フルタイム級に拘束されつつ声楽と二刀流だと確かに練習時間の確保が難しいかもしれませんね。とりあえず年金生活に入ってからの楽しみに取っておかれては如何でしょうか。
    私は、ここへきて木管フルートの誘惑に負けそう…年金受給まであと7年なので、7年計画で貯金しようかと画策中です。

  7. すとん より:

    やこさん

     はい、退職して、正規雇用から非正規雇用になり、ひとまず失業保険がもらえる身となりました。とは言え、生活をするためには、まだしばらくの間、安月給で働き続けなければいけません。生きる事は、そんなに楽ではありませんが、まあ贅沢をほどほどにすれば、何とかならないわけじゃないと思ってます。

     木管フルートですか。確かに魅力ありますね。私は個人的には、楽器に対する執着はだいぶ薄れ、手持ちの総銀フルートで満足しております。むしろ、時間を作って、フルートを吹けるようにしたいと願っています。あんまり吹いていないと、吹けなくなってしまいますからね。

     おっしゃる通り、次は本格的な年金生活に入って、時間の余裕のある生活が始まった時にアレコレ考えてみたいと思ってます。それまで、体力が続くか…が問題だろうと思っています。

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