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ドイツもイタリアも、新曲なのです

 3月下旬の声楽レッスンの話です。

 まずはハミング練習からです。今回は、声の響く場所を最初から鼻よりも上、ほぼ目の辺りに響かせるように留意しながらハミングをしてみました。そのためには息を腹筋の力で、そこまで押し上げる事が必要となります。息を常に腹筋の力で押し上げないと、途端にノドがやられます。歌っていてノドが痛くなったら、それは腹筋がサボっている証拠なのですし、それをずっとやっていると、普通の人なら声が壊れてしまいます。

 しっかり腹筋を使って歌いましょう。

 発声練習です。ハミング練習同様、できるだけノドを使わずに、楽に発声する事が大切です。声の上行に従ってクチを縦に開いていきます。絶対に横には開かないのです。また、私の場合、クチを縦に開いていこうとすると、すぐにアゴが下がり、口腔が下に開いてしまいます。これは悪い癖で、常に口腔は上に開いていかなければなりません。いわゆる“上アゴ”を開いていくというヤツです(ところで上アゴって、どこにあるんだろ?)。

 口腔は、まずは上へ上へと開いていき、これ以上、上に開けないとなった時にアゴを動かして、下へ開いていくのだそうです。この順番が大切で、最初に口腔が下に開いてしまうと、上アゴが動かなくなって、上へ開かなくなるのだそうですし、そうなると高音が出なくなるってわけなのです。だから、まずは上アゴをバシバシ開いていくのが大切なのです…が、私はこの“上アゴを開く”という感覚が、どうにもよく分からないのですよね…。困ったモンです。

 さて、歌の練習です。今回は新曲の、シューベルト作曲「Fruhlingsglaube/春の想い」です。

 まずは新曲なので、歌詞読みの確認からです。まあ、自宅での譜読みの時に、一応、調べているから、ほぼほぼ大丈夫ですが、細かい発音の違いを訂正してもらいます。

 歌の方は、音程が跳躍する箇所を注意されました。声が跳んでいく前に、響きをしっかり上げておかないといけません。この曲は、そんなに高い音は使われていないので、別にそれをしなくても歌えますが、一応、勉強のために歌っているので、そういうテクニックはしっかりと使っていくのです。また、高音から始まるフレーズは、声を出す前に、しっかりとノドを開いてから歌うのです。

 イタリア歌曲の方も新曲です。トスティ作曲の「Luna d’estate!…/夏の月よ」です。こちらは「Fruhlingsglaube/春の想い」ほど、まだ自宅でしっかりと譜読みが完了していない事もあって、歌詞の読みはもちろん、まだしっかり音程が取れていない箇所もあるし、歌詞がメロディにハマりきっていない部分もあって、細かく直されながら歌いました。

 この曲は、トスティの歌曲にしては、珍しく尖った作風で、ブレスをする位置が難しいです。一応、歌詞やメロディの流れを考慮に入れて、先生とブレスの箇所を決めましたが、いやいや、それでもブレスが難しいなあと感じました。

 今回は、こんな感じでした。新曲が多いと、確認作業にレッスンの時間が取られてしまうのでした。

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