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勉強会が終わりました

 先日、声楽Y門下の新年会兼勉強会が行われました。非公開の催しだったので、こちらでは特別なアナウンスはしませんでした。

 今年のピアニストさんは、いつものピアニストさんではない…という事で、私が歌う曲は事前にピアニストさんに渡しておいたのですが、そのピアニストさんが急にお体の具合を悪くされたと言う事で、急遽ピアニストさんが交代することになり、色々と都合をつけられて、いつものピアニストさんに落ち着いたのですが…私の歌う曲は2曲ともポピュラー曲であるという理由で、ちょっとピアニストさんの手には負えない(純クラシック系の伴奏ピアニストさんなんです)かもしれないという事で、急遽、ソプラノのF先生がじっくりと練習をして伴奏してくださる事になりました。ありがたい事です。

 F先生もピアノはかなりお上手な方なのですが、やはりクラシックピアノの人なので、初見ではポピュラーには対応できない…というので、じっくり練習してくださるという事なのですが、私の歌う曲なんて、楽譜を見ると、結構スカスカで簡単そうに見えますが、やはり音楽ジャンルが違うと、色々と厳しいようで、同じピアノと言っても、クラシックとポピュラーって、相当に違うみたいなので、そんな感じになりました。

 今回の勉強会の会場は、40席しかありませんが、きれいで立派な音楽ホールでした。ピアノもスタンウェイなんですよ。音の響きもなかなか良くて、とても歌いやすいのです。

  勉強会は午後からだったので、朝はゆっくりと起きて、昼ごろ、ノコノコと会場に出向きました。今回の私はソロ曲だけを歌います。本来なら、妻と二重唱をするのですが、今回は同日の別場所(横浜みなとみらいホールなんだな、これが)で息子くんが合唱で歌うので、両親ともに欠席というのはマズかろうと言うので、妻がそちらに向かう事にしたところ、勉強会の一週間ほど前から、ノドを腫らしてゲホゲホし始めたので、もしも息子くんの件がなくても、勉強会では歌えなかったと思います。まあ、それって不幸中の幸いって奴かもね。

 さて、会場について、本日の参加者(自由参加なんです)が集まったところで、歌う順番をくじ引きで決めます。一人2曲ずつですから、順番が2周するわけで、私の1周目の出番は1番目、つまり切り込み隊長をやり、2周目の出番は四番目という真ん中あたり(今回の参加者は9名です)という、まあまあの順番でした。

 なお、このブログの愛読者さんでもあるgenkinogenは私と同門なのですが、当日は見学だけで歌うつもりはなかったようですが、そこは皆さんがプレッシャーをかけて、2周目の私の後に1曲だけ歌うことにしました。

 さて、私の最初の曲は、映画『マイ・フェア・レディ』の中の、有名なテノールのソングの「On The Street Where You Live/君住む街角」です。作曲はフレデリック・ロウです。本来ならば、間奏が入る位置やリピートする場所とかを、色々と考えて歌いたいものですが、この勉強会には事前のピアノ合わせがありませんので、そこは単純明快に楽譜に書いてあるとおりに歌う事にしました(ポピュラーの世界では、楽譜通りに歌うのは誉められた事ではありません)。直前に色々と言って、トラブルを招くのは避けなければなりませんからね。で、どんな感じになったのかと言えば、こんな感じになりました。

 テンポは「映画のテンポで!」という指示で始めたら、F先生のテンポの軽快な事軽快な事、あまりに軽快な出だしだったので、歌の入りでドジりました(分かるかな?)。おまけに、2番の後半では肝心な箇所で歌詞噛んでいるし…。まあ、そういうところはご愛嬌って感じで許してください。私にとっては、ちょっと低い調なので、楽に歌えるのはいいのですが、終始、声がピアノに負け続けているのが、ちょっぴり悔しいです(笑)。

 勉強会は発表会と違って、事前のピアノ合わせは無し、服装は平服、楽譜のガン見あり、というカジュアルな雰囲気の発表会で、何を歌ってもいいという事になっていますので、私はレッスンには持っていけないようなポピュラー・ソングを、今回歌ってみたわけです。他の皆さんは、だいたい、レッスンで歌ったことのある曲を持ち寄ってきた(勉強会の趣旨的にはそっちの方が正しいかも)わけですが、いやあ、みなさん、大曲を持ってきますね。もちろん、当日、現地入りしてから選曲していた人もいましたが…。それくらいカジュアルって事です。

 今回の2曲目は、モリコーネ作曲の「Nella Fantasia/ネッラ・ファンタジア」です。

 この曲は、1986年に公開された映画『ミッション』の中で印象的に使われていたオーボエ曲「ガブリエルのオーボエ」に感動したサラ・ブライトマンが、作曲家を口説き落として歌曲化し、1998年に自身のアルバムで発表した曲です。ですから、オリジナル歌手はサラ・ブライトマンとなりますが、ソプラノ歌手がオリジナル歌手であるにも関わらず、歌曲化以降、この曲はテノール歌手たちによって歌われてきました。21世紀になって以来、テノール歌手たちが吹き込む、クラシック・クロスオーバー系のアルバムには、必ず収録されると言っていいほどの定番曲となりました。

 そんな有名曲を歌ってみました。

 「On The Street Where You Live/君住む街角」と較べて難しい曲なので、歌っている時も終始気が張っているので、目立ったミスをせずに歌えたと思いますが、やはり事前のピアノ合わせがなかったためか、あっちこっちで歌とピアノがズレていますね。私的には、すごく気持ち悪いのですが、皆さんが聞いた感じでは、どうでしょうか? ピアノの件は横に置いたとしても、ミスが無きゃ良い歌なのかと言えば、当然違うんだけれどね。はあ~。

 ああ、それにしても、歌い足りない! 妻の都合が良ければ二重唱を歌いたかったし、私の持ち時間はまだ余裕があるので、本当ならもう一曲チャレンジしてみたかったなあ…。まあ、わがままだけれどね。

 あああああ~、私の次に歌ったgenkinogenさんの声の美しい事…。なんかもう、悔しいを通り越して、うらやましいです。いいなあ、あんなに丸い声が出せて…。私はただの露払いじゃん、前座じゃん。

 ちなみにgenkinogenさんへ。私の後に歌われたから、連続して録音したので音源ありますよ。もしよかったら、ご連絡ください。

 とりあえず、今年の勉強会はこんな感じでした。来年の勉強会では、何を歌いましょうか? いやいや、その前に発表会の事を考え始めないとね。今年の発表会は会場が押さえられないため未定ですが、夏~秋あたりになりそうですから、ぼちぼちと考えておかないといけませんね。

 頑張りますよ。

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コメント

  1. おぷー より:

    しっかり歌おうとして、その頑張りが裏目に出ている感じです。
    音程はよくなってると思いますが、あまりにも声を押しすぎてます。
    声を”let it go”で、飛ばしてあげましょう。
    山頂から叫ぶ「おーいっ。」って感じでね。
    高い所は、大分自由になってきてますね。しっかりうまくなられてますよ。

  2. まきりん より:

    聞かせていだだきました。
    声楽の事はまったくわからないのですが
    歌が大好きで、楽しく地味にコツコツ練習されている…という事が伝わってきました[E:happy01]
    歌えるっていいな、羨ましいです。
    私もがんばろう〜

  3. すとん より:

    おぷーさん

     そうか、何かが変だなと録音を聞きながら思っていたのですが、そうか、やはり押していたか(汗)。歌っている時は、ただただ「ピアノに負けそう…頑張ろう!」と思って歌っていただけだけれど、それが結果として、押していたわけですね。

     どうも“押し癖”が抜けない私です。もう一歩だな。

     ありがとうございます。

  4. すとん より:

    まきりんさん

     コツコツ練習も大切だけれど、やはり本番…と言うか、人前で演奏するという行為は大切だなって思います。私のフルートが今ひとつシャキッとしないのは、長らく人前で演奏していないからではないかと…と思ってます。以前は、毎月のようにジャズバーでフルート吹いていたのにね(笑)。

    >歌えるっていいな、羨ましいです。

     でしょ? 実は私、今でも他の歌手の皆さん方を見ては「歌えるっていいなあ、羨ましいです」って思ってます。自分の歌は、確かに上達しているし、それを自分でも認めるけれど、やはり冷静になって考えてみると「歌っているけれど、歌えていない」自分を見つけてしまいます。

     音楽って、難しいです。

  5. genkinogen より:

    お疲れ様です。
    兄弟子であるすとんさんからもったいないお言葉をいただいで恐縮です。私は、すとんさんのテノールとして高音がどこまでも出そうな声がうらやましいです。
    みなさん本当に歌が好きなんだという気持ちがひしひしと伝わってきました。初めてお会いする方ばかりでしたが、(発表会で参加されていた人は顔を覚えていましたが)とても居心地がよかったです。
    私もオペラのアリアを歌ってみたいと思っていて、実は楽譜も買ってしまいましたが、もうちょっと発声を先生にみてもらってから冒険しようかなと思っています。
    録音いただけますか?怖いもの見たさ(聞きたさ)です。

  6. すとん より:

    genkinogenさん

     音源をMP3ファイルにして送信しておきました。

    >私は、すとんさんのテノールとして高音がどこまでも出そうな声がうらやましいです。
     どこまでも出てくれれば、テノールとして、うれしいんですが…。

     私のY先生に習う以前は、実用音域としてはE~Fまでで、調子が良いとGをむりやり出せると言った程度の人間でした。それも音色的には聞き苦しい声でね。

     Y先生に音域を少しずつ拡張してもらい、今は実用音域ならGまで、調子の良し悪しに関わらず、テクニックを駆使して何とかAまで出せると言った感じです。目標としては、実用音域でAまで、テクニックを駆使してHまでは確実に出せるようになりましょうって事で頑張ってます。つまり、私の声ではHi-Cはかなり難しく、Hi-Cisに至っては「そういう楽器を持っていないでしょ」と先生に言われてます(汗)。ですから“どこまでも出そう”ってわけではないみたいです。

     ううむ、でもベッリーニ作曲の歌劇「清教徒」の中のテノールアリアの“A te o cara/いとしい乙女よ、あなたに愛を”を歌いたいんだよねえ。あれは、メロディーの中に普通にHi-Cisが出てきて、決めのフレーズにHi-Fが出てくるんだよね。あれが歌いたい私です。

     私が“どこまでも出そう”な声を持っていたら、この曲にもチャレンジできるんだけれど…どうでしょうね?

    >私もオペラのアリアを歌ってみたいと思っていて、実は楽譜も買ってしまいました

     では、発表会で歌いましょう。発表会の期日はまだ未定ですが、今年の夏~秋頃になると思いますので、今から選曲して準備すれば、十分間に合います。私も発表会では、オペラアリアを歌うつもりですよ。お互い、頑張りましょう。

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