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自然体で歌いましょう

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習からです。響きを高くして発声します。そのためには、上アゴを開けないといけません。上アゴを開けるには…しっかり息を流す事と、しっかり息を支える事が大切です。その上で、ノドを脱力します。声色は明るい音色を心がけ、上へ上へと声を出していく感じです。難しいですね。私は気が散ると、響きがついつい低くなりがちなので、きちんと意識して発声していかないといけません。

 次は発声練習です。上行音形では、息を上へ上へと吐いていきますが、下降音形では、息を前へ前へと吐いていきます。

 ノドを開いていきます。上アゴを上げていきます。腹筋を中へ中へと絞っていきます。

 ここでちょっぴり反省です。実は私、レッスンの前に夕食を食べているのですが、夕食を食べ過ぎちゃうと、この腹筋運動がちょっぴりツライです。腹八分目が食事の分量としては適切でしょうが、八分目も食べてしまうと、ややお腹が動かしづらいです。かと言って、空腹では歌えません。理想は半分とか、せいぜい六分目程度にしておいて、レッスン後に改めて、もう一度、食事をし直すぐらいでいかないと辛いなあ…と思いました。いやあ、たんまり食べてから歌うと、胃袋から逆流しそうになるのよ(困った)。

 さて、イタリア歌曲です。「’A vucchella/かわいい唇」です。

 色気たっぷりに歌いましょう。立体的に歌いましょう。そのためには、楽譜に書かれた強弱記号を忠実に(ってか過度に)再現して歌いましょう。と言うのも、この曲は楽譜に丁寧に、mfとかpとか、クレシェンドとかデクレシェンドが書かれているので、その指示通りに歌った上で、歌い手の個性ってヤツを出していけばいいのです。

 同じ音程の音符が続く時は、後の音符ほど、音程を高めに発声する事は、何度も言われて注意していますが、同じ長さの音符が続く時は、後の音符ほど音価を短めに発声する事が肝要なのです。こういうところは、パソコンミュージックと人間が歌う音楽の違いなのでしょう。

 「’A vucchella/かわいい唇」は軽い曲です。芸術歌曲であるけれど、イタリア民謡のような扱いを受ける事もある曲です。軽い曲だからこそ、歌い手はリラックスした気分で歌わないと、この曲の良さは伝わりません。

 で“リラックスした気分”って、どんな気分?

 リラックスって、緊張の反対語でしょ? ならば「弛緩」ですか? 違いますよね。当然「無気力」とも違います。リラックスという言葉は、よく使いますが、日本語に置き変えようとすると、なかなか難しい言葉ですね。でも、歌はリラックスした気分で歌うのが大切です。

 リラックした気分で歌う…ううむと考えて思いついたのは、武芸等で言う“自然体”という言葉がありますが、あれがこの場合の“リラックス”に近い状態なのではないかと思いました。

 自然体なら、得意だよ。これでも柔道は初段で黒帯だからね。一応の心得ぐらいはあります。歌は自然体で歌うのが大切ってわけだ。そう考えると、腹筋が弱々の私は、自然体に成り切っていないわけで、こりゃあ反省だな。

 さて「’A vucchella/かわいい唇」は今回で終わりです。次回のレッスンからは、ナポリ語で「Marechiare/マレキアーレ」を歌います。ううむ、この曲はテンポが速いから、舌がちゃんと回らないのが難点だな。歌う前に、ナポリ語の朗読練習をしないとダメだな。

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