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指導者に必要な事は何か?

 タイトルは大げさですが、記事の中身は大したこと書いてません。
 私の今年のゴールデン・ウィークは「のだめカンタービレ」を配信で見て過ごしました。もう15年近く昔のテレビ番組ですが…皆さんご存知ですか?
 皆さんよく知っているという前提で、ネタバレも含めて、このドラマを見て改めて感じた事を書きたい…というのが、今回の主旨です。
 まず、暴力はいけないって事です。ピアノの才能あふれるのだめちゃんが、子どもの時に一度ピアノから離れてしまったのは、ピアノの先生に殴られた事がきっかけです。ああ、無抵抗な子どもを大人が殴るなんて、絶対にあっちゃいけないのだけれど、確かに昔の町のピアノ教室ではあるあるな話です。昔のピアノの先生って、大抵暴力的だったらしいですね。昔は、生徒を殴っても良かったのかもしれないし、親もまたそれを歓迎していたのかもしれないけれど(あの時代の空気ってのがあるんだよね)、今はそれはダメだし、のだめちゃん(リアルに考えると、現在はアラフォーあたり?)の時代もすでにダメだったと思います。
 殴られて伸びる子って…いるかもしれないけれど、多くは殴られるとへそ曲げて反抗的になって自暴自棄になって、学習を投げ出す…と思います。少なくとも、のだめちゃんはそういうタイプの子でしたね。
 無理強いはいけない。無理強いし、強制する時は本人に理由を話して納得させてから強制しないといけないって事です。教育の本質は強制ですし、無理強いです。いくら良くない事とは言え、それは避けて通れません。学習者の望んでいない課題を無理強いする事もしばしばあります。
 教育の場において、無理強いは必要悪です。ならば、せめて必要悪の“必要”の部分を説明して理解させ納得ずくの上で無理強いをしなければ、その無理強いが学習者の身に付きません。のだめちゃんは、しばしばわけも分からずに色々な事を押し付けられます。千秋先輩への愛ゆえに頑張るわけですが、そもそもが無理強いなので、全然納得できていなくて、時々爆発するわけです。のだめちゃんの場合は、愛情を人質にとられて無理強いされてきたわけですが、それはあまり健全ではないなあ…と思いました。
 結果が全てであっても、過程を評価し、時には負けも受け入れさせる指導が必要って事です。
 のだめちゃんはヒロインですから、何事も成功につながっていくわけですが、脇役たちは必ずしもそうではありません。いくら頑張ってもコンクールの結果につながらないキヨラちゃんとか見ていて可哀想でした。1位以外認めない指導者ってのはどうなの?って思いました。いや、本音の部分では1位しか認めなくても良いと思うけれど、それを前面に出して弟子に押し付けていたら、弟子が潰れちゃうよね。次に前向きになれるような指導ができないようでは、弟子が可哀想だなって思いました。
 愛情とはかまってやる事…かなって感じました。いやあ、ミルヒーの千秋先輩やのだめちゃんに対する態度って、ウザいほど変態ですが、実に愛情に溢れた師匠愛だなあって思いました。ここまで弟子たちの事を考えてかまってくれるなんて、素晴らしく大きな愛だなって思いました。ミルヒーってすごく愛情深い師匠なんだよね。変態だけど(笑)。
 というわけで、指導者に必要な事は「暴力をふるわない」「納得ずくで無理強いる」「負けを受け入れ、それを次のステップへと導く」「ウザいほどにかまってやる」って事です。私は、そう思いました。

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コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    私の記憶が正しければ、
    チビッ子の「のだめちゃん」を殴ってしまった先生は、
    「ハッ」と気づき、我に返り、平謝りに謝ったんだけど、
    のだめちゃんは許さず。
    先生が、のだめちゃんちに、謝りに行っても、出てこず。
    のだめのお母様も「先生、残念ですが。」と言って、
    先生も「そうですか。申し訳なかったです。」みたいな。
    そんな展開だったと思います。
    私は「教師の体罰には絶対に反対!」の人間ですが、
    この先生も、決して体罰肯定派ではなかったわけで、
    1回だけの体罰をのだめちゃんが乗り越えていたら、
    もっと、グッとくるような師弟関係を構築できたのかなあ?
    と、思っても仕方ないことを思ってしまった次第です。
    (/_\;) (/_\;) (/_\;)
    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
    おしまい

  2. すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん
     怪人さんの記憶にあるのは、原作の漫画なのか、それとも韓国版のドラマなのか分かりませんが、私が見た、日本版ドラマでは、子どもの頃のピアノの先生は、そんな立派な人物とは描写されていませんでした。いかにも“トラウマ”であって、何度も殴られるシーンが繰り返されていたし、謝る描写なんてありませんでした。まあ、日本版ドラマなりの味付けなのかもしれませんが…。
     のだめの原作の漫画は…持ってますが、紙の本なので、活字が小さくて、もはや読む気がしません。そのうち、電子書籍で買い直せば、また読むかもしれませんが。もう、目が弱くなって、ほんと、紙の本が読めない私なんです。
     韓国版ドラマは…たぶん見ないです。

  3. すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん
     そう言えば、アニメ版ののだめもありましたね。アニメ版は音楽が付いてきますから、また見てもいいですが…FODに行かないと見られないのかな? FODには入っていないので、ちょっと難しいです。

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