声楽のレッスンの続きです…ってか、レッスンが始まりました。最初はハミング&発声練習からです。今回は、音程を上から取る練習をしました。
音程を上から取る…よく言われる事だと思いますし、今までの私はそのテクニックを文字通り、目的音よりも高い音程の音から始まって、下降して目的音の音程にたどり着く事だろうと解釈していましたが、どうやら違うらしいです。
では実際のところ、どうなのか?
一言で言ってしまえば「準備を早めに」と、今まで言われてきた事の繰り返しのようです。
目的音を発声する前に、息の速度をその目的音の音程に十分に必要なだけ速めて息を吐いておく事、これが“音程を上から取る”の正体のようです。つまり声の音程ではなく、息の音程を、実際の発声よりも早く出しておく事が肝要なのです。だいたい、声の音程を上げて下げてなんてやっていたら、歌がおかしくなってしまうでしょ?
もちろん、息の速度を前もって十分に早くするには、それよりも前から腹圧を高めておく必要はあるし、腹筋は動いていないといけません。その上で、気道は息の速度を上げられるように上に引っ張る(事で細くしているのでしょう)事が必要です。もちろん、これだけでは声が金属的になってしまうので、同時に口腔内の容積を増やす事も必要になってくると思います。
と、まあ、今の私はそう理解したわけなのです。
ですから“音程を上から取る”とは、1)腹筋を動かす。2)腹圧を高める。3)息の速度を速める。4)クチを縦開きにして気道を伸ばす。5)息の太さを細くする。6)口腔内の容積を増やす。以上6点を可及的速やかに同時実行させる事なんだよね。こりゃあ、難しいよ。それぞれの動きを無意識でできるようになって、初めてできる六連コンポだな、こりゃ。
ああ、大変だ。
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