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ターボエンジンは不要なのです

 声楽のレッスンの話です。これは4月の上旬に行われたレッスンの話です。

 最近とみに体力の衰えを感じています。レッスン教室までは、自宅から徒歩約40分で向かっています。以前はそれが全然気になりませんでしたが、最近はこれが結構キツく感じています。脚が筋肉痛を覚えるのは当然の事、少しスピードを上げて歩くと脚が攣ったりします。体力の衰えはバカにできません。そうならないためには鍛えるしかないのですが、なかなかそんな時間が取れないのが悩みです。

 特に今は妻がレッスンを休んでいますので、歩いて教室にたどり着いたら、すぐにレッスンを受けて、レッスンが終わるや否や、教室から歩いて帰っているわけで、それがまた負担になっているようです。妻とレッスンが一緒なら、私のレッスンが終わった後、妻のレッスン中は休憩の時間になりますので、そこで多少なりともカラダを休められるのですが、今はそれが無いので、余計にシンドいのかもしれません。

 ふう…。

 それはともかく、レッスンはハミングから始まり、発声練習へと移っていきます。

 気を使っている事は、如何にノドを使わずに発声するかです。全くノドを使わない発声というのは物理的には不可能ですが、ノドの脱力を徹底することで、発声時にノドの負担は極力減らせるわけで、その負担をなるべくかけないような発声を心がけています。

 まずは声量をセーブする事です。大きな声は要りません。私の場合は、普通に歌っても、すでに声が十分大きいので、それ以上に大きな声は要りません。ましてや、力んだ声は全く不要です。だからと言って、気の抜けたような声はダメです。要は、しっかりと腹筋を使った声で、声帯の負担を減らした声で歌えばいいだけです。言葉で書くのは簡単ですが、実際に行うのはなかなか難しいです。

 私の声は、先生がおっしゃるには「常にターボエンジンを廻しているような声」なのだそうです。でも、歌にはターボな声は不要なのです。声というエンジンは、通常の動作だけで十分であって、ターボを使う必要はありません。ターボな声は、本当に必要な時だけ、緊急事態時に使うべき声であって、通常時に使うものではないのです。

 でも日頃からターボエンジンを全開にして歌っているので、いざターボエンジンを切ろうとするのは、なかなか難しいです。つい気が緩むと…ターボが全開になってしまいます。ほんと、どーしたらいーのでしょうか?

 発声時はノドを開ける…のですが、ノドは常に上方向に開けていかないといけません。がしかし、私は下方向にばかりノドを開いてしまいます。無意識に開けば当然下方向になってしまいますが、気をつけていても、ついつい下に開いてしまいます…と言うよりも、ノドを上に開くのって、ほんと難しいです(涙)。それも段階を踏んで、少し開けたり、たくさん開けたりと、出来ないといけないわけで「上を開く」と思ったら、すぐに全開に開いてしまうのも違うわけです。ノドを開いていくのだけでも難しいのに、そこに開きの程度差も考えながら行うのは、本当に至難の業なのです。

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