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音楽レイトスターターさんに100の質問[声楽編] その1

 昨年のお盆の頃、この『音楽レイトスターターさんに100の質問』に、フルートのレイトスターターとして答えた私(その1の記事はこちら)ですが、その時のお約束どおり、今度は、声楽のレイトスターターさんとして答えてみたいと思います。

 あれから半年、フルートと声楽という違いもありますが、何より私自身の音楽への取り組み方も、多少は変わったと思います。同じ質問であっても、半年たって答えが変わっている部分もあるでしょう。そういう部分も含めて、お楽しみくださいませ。

 では参りますよ(笑)。
 
 
[定番にして基本的な質問編]まずはここから。

01)お名前(ハンドル可)、おおよその年齢(年代)、生息地、性別などを、支障のない範囲で教えてください。

 ハンドルは“すとん・ちゃーりー”です。でも“ちゃーりー”と呼んでくれるのはジェミー師匠だけで、他の人は“すとん”さんと呼んでくれるので“すとん”で結構です。湘南に住んでいる、オッサン(もはや、ジイサンかな)です。
 
 
02)レイトスタートしたのは、どの楽器でしょうか? よろしければ、現在、メインで使用されている楽器の事を教えてください。

 テノールです。楽器はかなり良いと思われます。これでもプロのタマゴ君に、声をうらやましがられた事もあります。が、声がいくら良くても、奏者がポンコツなので、ロクに使えません。残念です。
 
 
03)どうやって、その楽器と出会われましたか? 活動を始めるきっかけを教えてください。

 この楽器は神様からの贈り物ですね。活動を始めるきっかけ…昔から歌は好きでしたよ。でも、誰も声の使い方を教えてくれなかったので、若い頃は散々自分の声に振り回されていました(今でもたぶんにその傾向は残ってます)。もっと、つまらない普通の声だったら、きっと合唱などを十分に楽しめていたと思うし、そっちでキャリアを積む事が出来たと思います。なまじな声を持っていたために、ずいぶん遠回りをしてしまったと思ってます。
 
 
04)その楽器を始めたのは、およそ何歳のころで、現在のキャリアはどれくらいになりますか?

 二十代の半ばの頃に、実は一度、真面目に声楽を始めました。色々あって、辞めてしまったのですが、あそこで辞めなければ…という気持ちは、今でも悔いとして残ってます。きっと辞めなかったら、今頃は下手くそなプロ歌手になっていたかもしれません。そうであるなら…きっと私の人生は、今ほど幸せなものではなかったかもしれませんから、歌の道に行けなかった事は、結果オーライって事にしてます。

 で、一度辞めて、そこから約20年の中断期間があって、今のキング先生に出会って、今度は100%趣味として、気楽な気持ちで歌を始めたわけなんですが…。ですから、キャリアは25年とも、5年とも言えます。キング先生に言わせれば「幼稚園の園児程度!」って事ですから、実力的にはキャリア5年程度なんでしょうね。
 
 
05)もしかすると、厳密な意味でのレイトではなく、再開組の方ですか? もしそうなら、現在まで(活動しなかった時期を除くと)のべ何年くらいのキャリアになりますか? そして、なぜ中断していたのか、その理由を教えてください。

 上の質問の解答通り、再開組です。のべでは5年のキャリアです。

 なぜ中断していたか…話しだすと長くなりますので、短めに書くと、当時の師匠とトラブって破門を喰らったからです。で、そのトラウマから立ち直れなくて、しばらくは音楽そのものから遠ざかっていたんです。

 今思えば、師匠その人が、当時は色々と人生の岐路に立たされていたわけで、私以外のすべてのお弟子さんたちも、自分から師匠の元を離れるか(私のように)破門を喰らうかのどちらかになっていました。だから、私も破門を喰らった事を、そんなに悩む事はなかったのかもしれません。当時の同門のお姉様方も、散々、私の事をなぐさめ励ましてくださったのですが…今だから分かるのですが…私はよほど歌に打ち込んでいたのだと思います。だからこそ、師匠と思っていた人に破門を喰らった事で、心理的に大きな挫折を味わい、そこから立ち上がる事が出来なくなってしまったのだと思います。

 あの時、一度、音楽家としての自分は、死んでしまったのだと思います。

 そこから約20年、挫折したクラシック音楽はもちろん、ポピュラー系の音楽ですから、遠ざけて、本当に音楽とは無縁な生活をしていました(だから、その間の流行歌ですら、実はよく知らないのです)。

 まだまだ、若者でしたからね。真面目すぎたんですよ。

 音楽から遠ざかった私は、学生時代から使っていたコンピュータに再度向き合い、当時はまだまだ海のものとも山のものとも分からなかった、ネットの世界に世界に足を踏み入れ、その頃は総額で車一台分の値段をしたアドビのアプリケーション群を買い揃え、ネットとウェブ・デザインとデスクトップ・パブリッシングの勉強を始め、それが現在の仕事につながっていきました。

 今、このような幸せな生活が送れるのも、この段階で音楽を辞め、道を切り換えたからだと思ってますし、そちらの道で喰えるようになったから、今度は趣味100%で再び音楽に向き合えるようになったのだと思います。

 人生、万事が、塞翁が馬です。
 
 
[学習編]なぜ始めたの?

06)あなたは独学者ですか? あるいは先生について学んでいますか?

 先生について学んでいます。良い先生ですよ。真面目で熱心で、いつも生徒の事を考えていらっしゃる先生です。私にとっては最高の声楽教師です。不満は特にないです。あるとすれば、先生の指導についていけない自分の力不足が嘆かわしい事です。それと、先生の指導を受けながら、実力がそれほど伸びていかないって事です。

 同門の方々と久しぶりに会うと、皆さんビックリするほど歌が上達しているわけで、同じ先生に習っているのに、なぜ私は皆さんのように実力が伸びないのかなって思ってしまいますが…それは年齢と才能と努力のすべてが不足しているから…なんですね。文句を言っても仕方がないので、私は粛々とできることをやるだけです。
 
 
07)その楽器を学ぶ目標ってなんですか? その目標のためには、どの程度弾けるようになれれば、満足すると思いますか?

 声楽を習い始めた時の目標は『声楽を習って、きちんとした歌唱テクニックを身に付けて、合唱を楽しめるようになりたい』でした。だって、私は、本当は合唱が好きなんです。だから、20年ぶりに歌を再開しようと思った時に選んだのは、実は声楽ではなく、合唱でした。趣味として歌うなら、合唱団に入って、仲間とワイワイやるのがいいかなって思ったんですよ。

 でも、ダメでした。どこの合唱団に行っても、邪魔者扱いを受けました。私は、それを歌唱テクニックが不足しているからだと思いました。実際、不足していたと思います。だから、声楽をきちんと習って、歌唱テクニックを磨けば、合唱団に行っても邪魔扱いされる事はなくなるだろうと思い、それでキング先生の門を叩いたのが、そもそもの入門のきっかけです。

 結局、問題は歌唱テクニックだけでなく、むしろ、一番の大問題は、私の声そのものにあると知ったのは、声楽をきちんと勉強しだしてからです。私の声は、実に合唱向きではなかったのです。

 その事が分かった以上、この目標は反故になりました。

 次の目標は『[アマチュア]テノール歌手として、腕を磨いて、オペラアリアなどをバンバン歌って、やがてはオペラに出演したい』でした。まあ、『オペラ出演』の部分はは無理としても、発表会やちょっとした場で、オペラアリアや有名な歌曲などを披露できるようになれたらいいなあ…と思ってましたが、いつしか、そういう気持ちも無くなってしまいました。

 今の目標は『歌い続ける事』です。とにかく、歌を辞めない事。辞めなければ、やがて違う風景が見えてくるかもしれません。その次の風景か見える事を期待して、今は我慢にガマンを重ねて、歌を辞めない事。これが、今の私が歌う学ぶ目標です。

 …どの程度弾けるようになれれば、満足するか? たぶん、もう歌で満足する事は無いと思います。おそらく、歌い続けている限り、この飢餓感から解放される事はないような気がします。たとえどんなに上手に歌えるようになったとしても、自分を満足させる事は無理だと思います。それが分かってしまったので、歌から逃げ出したいと思うようになったのかもしれません。
 
 
08)あなたの主な活動は、合奏団体での演奏ですか? レッスン&発表会中心ですか? それとも別の形でしょうか?

 一応、レッスン中心です。あと、歌劇団での活動もありますから、合奏団体での演奏活動がないわけではありません。特に今年は歌劇団のデビュー公演を控えていますから、今年の後半は、歌劇団に集中していく事になると思います。
 
 
[レッスン編]レッスンを受けている人に質問します。
 
 
09)レッスンは、個人レッスンですか、それともグループレッスンですか? また、どのくらいの頻度で通っていますか?

 レッスンは毎週です。隔週で個人レッスンとカップルレッスンを交互に受けています。
 
 
10)今までに何人の先生に習いましたか?

 正規に習ったのは、キング先生で二人目。合唱団のヴォイストレーナーさんたちに個人指導をしていただいのも数えると…一体、どれくらいに先生に習ったんだろ? もっとも私の場合は、キング先生以外の先生から習った事は、ほぼ何も吸収できずにいましたので、先生の数を数えるのはあまり意味がないかもしれません。実質的に、私の先生は、キング先生、ただ一人です。
 
 
11)今の先生の教え方に注文はありますか?

 うーん、教え方に注文はありません。私の実力が先生の指導に、しばしば追いついていない事は感じます。そこが悲しいです。
 
 
12)発表会や勉強会の頻度はどれくらいですか?

 発表会は二年に一度です。発表会をやらない年は勉強会がありますが、それは女性門下生向けのものなので、私には特に関係ないです。今年は、発表会の谷間の年に当たりますが、ガラコンサートがありますが、私は諸般の事情でポピュラー系の曲を歌うことになっていますから、今年の私は、声楽の勉強としては、足踏み状態になると思います。
 
 
13)今の先生は年下ですか? 年下の方に教わることに抵抗はありませんか?

 生物的には年下ですが、芸歴で考えると、すごぶる年長者になります。キング先生に教わっている時は、先生を年下だと思った事はないですね。むしろ、芸の道の先達として、尊敬しています。
 
 
14)レッスンに欠かさず持っていくものと言えば、何?

 楽譜と筆記用具と録音機。あと、カップルレッスンの時は、自分用の譜面台。そんなもんです。
 
 
15)レッスンで困っている事ってありますか?

 先生の要求している事に応えられない事。先生の言っている事が分からない事。そんな時に、ついつい先生に遠慮して、誤魔化して対応してしまう事。レッスンが終わった時に、それを悔やむ事は多いです。それの繰り返しだから、私は上達しないんだろうと思ってますが、私という人間は、そういう性分なので仕方ないのかもしれません。
 
 
[先生・師匠との関わり編]オトナですから…。
 
 
16)先生への盆暮れのご挨拶は欠かさない方ですか?

 ご挨拶は欠かさないようにしたいと思ってますが、気がつくのがいつも遅くて『ああ、しまった!』と思う事が多いです。こういうものは時期のものなので、気がついたらすぐに…では完全にタイミングを外しているので、結果的に、失礼な事ばかりを繰り返しています。
 
 
17)先生のコンサートって、欠かさず見に行くタイプですか?

 それ以前に、先生のコンサートの予定、知りませんので(笑)。知っているものに関しては、なるべく行きたいと思ってます。
 
 
18)他の生徒さんたちと交流ってありますか?

 歌劇団の皆さんとは、歌劇団の練習で。それ以外の方とは、発表会とか勉強会とかで、若干の交流があります。
 
 
 初日はこんなものです。続きは、こちらでどうぞ。

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