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次は、モーツァルトのドン・ジョヴァンニだよ

 声楽のレッスンに行ってきました。先生に風邪の心配をされました。だいたい良くなったのだけれど、まだまだノドの腫れはきちんと治っていないと伝えたので、今回もあまり歌う事なく、一にも二にも姿勢のチェックをしていただきました。

 まずは立ち方からです。スクッと立って、骨盤を立てます。腹部で背伸びをする感じになると骨盤が立ちます。次に背中を平らにする事。この時に、絶対に骨盤を倒して背中を平らにしないように。あくまで骨盤を立てたままで背中を平らにしましょう。つまり、骨盤で調整するのではなく胸郭の向きを調整して背中を平らにするわけです。だからと言って、前かがみの姿勢はアウトです。何事も極端はいけません。お尻が出てしまう時は、尻と内股は絞りましょう。尻は体内方向へ、内股は後ろから前方向に絞りましょう。その上で腹筋をしっかり引く事。腹筋は単に後ろへ引く感じよりも、胸郭の中に吸い込むような感じで引く方がよさそうです。最後に両腕を一度真横に思い切って伸ばしてから、ゆっくり体側へ置くと、肩が下がります。

 お教室にいる時は、休憩イスに座っている時以外は、常にオペラの舞台に立っているつもりで、この姿勢でいるように言われました(つ、つかれるし…できない:涙)

 コンコーネは2番でした。とにかく、大切なのは、姿勢です。いつもレッスンの時は疲れている私ですが、この日は特に疲れていて、妻がレッスン受けている間はイスに座って居眠りしちゃった私です。はい、すっかり意識が飛んでました…やっぱり、寝起きはダメだね。自分の番の少し前に目覚めて歌ったけれど、目覚めた直後だと、声が寝ていて、ちゃんと歌えません。音が低めになりがちです。低いなあ~と思いながらも高くできませんでした。

 でも、イスに座りながらの居眠りなんて、かわいいね。フルートなんかだと、演奏しながら寝ちゃうもんなあ、私(笑)。

 とりあえず、2番は合格になりました。次回は1番と2番です。この2曲を2曲として連続して歌う練習をします。

 ここで先生に言われました。姿勢の練習は毎日やるのですが、その際、必ず妻に姿勢のチェックをしてもらう事。なぜなら、姿勢の善し悪しってのは、自分では絶対に分からないけれど、他人が見ると、一発で分かるので、必ず一日一回は姿勢のチェックしてもらうように言われました。これって簡単なようで、なかなか難しいんだよね。ほら、ウチって、家庭内別居の仮面夫婦だから(大嘘:笑)。

 さて、プッチーニ作曲のマノン・レスコーの「美しい人の中で/Tra voi, bello, brune e bionde」ですが、これも歌そのものよりも、歌っている時の姿勢に、注意です。姿勢さえちゃんとしていれば、高音Aがかすります。実際、今回のレッスンで歌った時は、妻が言うには「前回は、Aの出ない人がムリヤリにAを出してみましたみたいな歌い方だったけれど、今回はAの出せる人が、たまたま調子が悪くて、ちょっとぶら下がっちゃいました、のように聞こえたよ」と言ってましたので、前回よりも進歩しているのでしょう。

 進歩はしていますが、完成にはまだまだほど遠い状況です…が、この曲は、今回でお終い。先生的には、最初から私にAは期待していないし、A以外の箇所はそれなりに歌えるようになったので、これはこれで終わりで上がりだそうです。

 で、次回からはモーツァルト作曲のドン・ジョヴァンニの「Dalla sua pace la mia dipende/彼女こそ私の宝」になりました。おぉ、いよいよモーツァルトだよ、人生、初モーツァルトだよ。いや~、興奮するなあ。

 「彼女こそ私の宝」は最高音がGなので、今の私でもきちんと歌えるはず…なんだそうです。だったら今度は、アリアとしての完成を目指してもいいのかな?

 この曲、先生がおっしゃるに“半端なく難しい曲”なんだそうです(涙)。あまりに難しいので、世界中のほとんどのテノール歌手が、この曲を練習曲代わりに歌っているのだそうです。だから私の場合も、この曲はアリアではなく、あくまでも練習曲として取り組むのだそうです。つまり、またまたアリアとしての完成は考えていないわけです。ちょっと残念です。

 さっそく楽譜を見てみました。確かに難しそうです。プッチーニの比じゃなさそうな難易度です。まず、リズムがあまりに細かすぎて、読めません(涙)。臨時記号のアラシなので、メロディも想像できません。あっちこっち、音程の跳躍も多いし、全般的に五線の上の方に音が固まっているし…。簡単には手に負えそうもない曲ですが、頑張って練習してみます。この曲を一度に全部練習するのは無理なので、少しずつ少しずつ譜読みして練習してくればいいと先生に言われたので、その言葉に甘える事にします。

 しかし、次はモーツァルトですか? 本音で言うと、私は中断しているイタリア古典歌曲が歌いたいです。だって、私はロクにイタリア古典歌曲の勉強をしていないし、有名な曲もレパートリーに入っていないので、ぜひぜひイタリア古典歌曲をやりたいのです…と先生に言ってみたら「そんな時間はない!」って言われちゃいました。

 とにかく今、私には寄り道をしている暇はなく、学ばなければいけない事に集中して、それを学べる曲だけに専念して練習するべきなんだそうです。そのための曲がプッチーニでありモーツァルトなわけなんです。

 なぜ私には寄り道をしている暇がないのかと言うと…来年の初夏には、ファントムを歌うからです。ファントムの曲は、どれもこれも音域が広く、テノールの音域の上から下までを万遍なく使うため、それに対応できるカラダを作り、テクニックを習得しないといけないのだそうです。

 「(ガラコンサートで歌う曲を)トスティにしておけば、今、こんな苦労をしなくてもよかったのに」とボソっと先生に言われました。つまり、トスティよりもファントムの方が、声楽的にはハードルが高いって事ですね。ううむ、ファントムがそんなに難しいとは知らずに選曲しちゃったよ、ハヤまったかな?

 とりあえず、選曲しちゃったものは仕方がない。だってウチの場合『二重唱がメイン』と『歌詞は英語』っていう縛りがあったんだもん(って妻のリクエストなんですが…)。すべての道はファントムに続く!って感じで頑張るしかないじゃん。ゴーゴー、ファントム!

 でもやっぱり、イタリア古典歌曲も歌いたいなあ…。

コメント

  1. おぷー より:

    あの曲ですか!
    ぽけーっと歌われると、聴いている方は眠くなりますよ。
    興味深く歌って下さいね。
    音源アップ、待ってます![E:wink]

  2. グレッチェン より:

    わあ!モーツァルトですか?モーツァルトって聴くとシンプルなのに妙に難しいです[E:wobbly] 生理的な流れと逆行するんですもの[E:upwardright][E:downwardright] アジリタが沢山あってもドニゼッティの方が歌いやすいです!でも全てはファントムの為[E:bullettrain]頑張って下さい。音源アップお待ちしてまーす

  3. すとん より:

    おぷーさん

     はい、あの曲です。確かにあの曲は聴いていると眠くなりますね。私も結構雑念まみれで聴いていたりします。あの曲をきちんと聴かせられるように歌うのは…至難の業ですよぉ~。

     歌うのも難しいけれど、聴かせるのはもっと難しい曲です。確かに“半端なく難しい”です。音源ですか? 私もアップしたいです。アップできるほど、ちゃんと歌えるようになりたいです。

  4. すとん より:

    グレッチェンさん

     モーツァルトって、けっこうヤバいです(笑)。聴いていると、どうと言う事のない曲に聞こえますが、楽譜を見ると、ビックリ仰天ですよ。いやいや、歌手泣かせ…なんでしょうね。とにかくメロディーが器楽的で、なかなか厄介です。

     音源はアップしたいですよ。プッチーニだって音源アップしたかったのですが、まともに歌えているテイクが一つもない(汗)。最近、音源をアップしていないので、そろそろアップできるといいなあって思ってます。

     さあ、面倒なモーツァルトだけれど、ファントムのために頑張りますよぉ~。

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