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トスティの英語曲を歌います

 声楽のレッスンに行ってきました。まずはイタリア系の課題曲が、今回から新曲の「Segreto/秘密」になるため、次の課題曲を決めました。次は、同じくトスティの「Because of you/おまえ故に」です。英語の歌曲です。こんな歌です。

 歌っているのは、メキシコのテノール歌手、ハヴィエル カマレナです。いいテノールですね。この人、高音が得意な人で、連隊の娘なんかをヒャラヒャラ歌っちゃうタイプのテノールなんですが、こういう高い音があまりない歌曲でも、しっかりと聞かせてくれます。こういう人を“素晴らしいテノール”って言うんだろうなあ…。

 閑話休題。この曲に決めたのですが、あまり何も考えていなかったので、最初、私が先生のところに持っていった楽譜は、全音の「トスティ歌曲集2」だったのですが、ここの楽譜ではダメが出てしまいました。あれ? 

 理由は「低すぎるから」です。おかしいなあ…この曲は世界中のテノール歌手がこぞって歌っている曲だし、先生も「この曲は、トスティコンクール等で、決勝近くになると、テノールの人たちが歌われる曲ですね」とおっしゃるくらいに、有名曲なんだけれど…テノールが歌うのに、なぜ低い?

 おそらく、全音の楽譜がダメ…というか、移調譜になっているのではないか…と推測しました。別段、全音の楽譜のどこにも移調譜であるとは書かれていません…が、確かに以前歌った「Sogno/夢」が、全音版では、しれっと移調されていたのを思い出しました。あの時は、原曲が♭4の変イ長調なのに、それを♭2の変ロ長調にしていたんだよねえ…。歌曲は別に移調して歌っても良いのだけれど、移調譜なら「何調を何調に移調しました」あるいは「原曲は何調です」って書くもんだと思うんだけれど、全音では、そういうのが一切無くて、あたかも現調であるかのように振る舞っているんだよね。それって「自社の楽譜は正しいです」って顔をしているわけで、今ひとつ信用できない会社だという事を、うっかり忘れていました。

 それで調べてみました。「Because of you/おまえ故に」の場合、原曲は♭3の変ホ長調で、全音版はハ長調でした。つまり3度低いわけで、3度も低ければ、テノールが歌う曲ではなく、バリトン用に移調された楽譜です。

 日本では、トスティに限らず、シューベルトもシューマンも、歌曲って、たいてい低めに移調されているものが、日本の楽譜出版社から出ていて、それが普及しているんだよね。歌曲って、本来、テノールとかソプラノとかの音域で作曲されているのが多いのだから、移調譜の必要性ってのは理解するけれど、それしか手に入らないというのは、かなり問題があるような気がします。

 テノール差別だよなあ…。

 とりあえず、原曲譜がイタリアのリコルディ社から出ていて、私はそれを持っているので、それで歌うことにしました。

 どっとはらい。

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