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最近、強く思うことは「音楽ジャンルが違えば発声方法も異なる」って事です。

 ポップス系…と言うか、一部のアイドル系の若い女性歌手の発声が気になる私です。言葉での表現はなかなか難しいのですが、一種の“媚び声”なのだと思うけれど、聞いた感じ、若干鼻にかかった歪んだ声で歌う子がいて、大人気で世間の人たちに受け入れられているわけだけれど、あの声って、どうやって出すんだろう? と、ちょっと気になって、あれこれ試行錯誤をした事があります。

 そうしたら…舌根をかなり上げている事が分かりました。鼻声…というほど、極端ではないけれど、鼻声の要素はかなり強めのようです。

 こんな発声は、クラシック声楽ではご法度だけれど、ポップス系ではアリ…と言うか、個性的だし好意的に受け入れられているのだなあと思いました。

 そう言えば、ポップス系では“ハスキー・ヴォイス”って好まれるけれど、あれはクラシック声楽では禁忌な声だしね。クラシック系の歌手の皆さんは、あんな声にならないために、日々の発声練習をしているという側面すらあるわけで、こんなに音楽ジャンルが違うと、発声方法も違うし、目指す声とか好まれる声も違うのだな…と改めて思い知ったわけなのです。

 そういう意味では、クラシックとポップスの両方を歌う歌手って、ヨーロッパには時々いますが、それは大変な事なのだろうなあと思いました(で、多くは声を潰してクラシック界から去る…という結末なんだね)。

 音楽ジャンルの違いって、かなり大きいですね。「同じ歌だから…」と言って、安易にクラシック声楽とポピュラー音楽を行き来しながら歌うのって、真面目にやればやるほど危険な事なのかもしれない…と思いました。まあ、私の場合、カラオケ行っても、普段の発声(クラシック発声)で歌うので、大きな影響はない…かもしれませんが、それでも危険な行為には違いないので、少しは気をつけたほうが良いのかもしれません。

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